2013年11月05日

トッケイの鳴き声(63)

私は蛇を筆頭にして、爬虫類が大の苦手だ。

怖いと思うほどに嫌いだ。

蛇が恐いと感じるようになったのは、小学校の低学年の時だ。

その頃は、名古屋の南区というところに住んでいた。

近くの小川で泳いでいる時のこと。

対岸から、水面を流れるようにしてスルスルと進んで来る、灰色の蛇が見えた。

水面から顔を出している私に向かって来る。

泳ぎのうまくなかった私は、蛇より早く泳げる自信がない。

蛇と目が合った。

目の前で見る蛇は大きく見える。

心臓が止まりそうになった。

私は、逃げることもできず固まってしまった。

蛇は悠々と、私の目と鼻の先を横切っていった。

これ以来、私の蛇嫌いが始まったと思われる。


カルタの実家で大きな蛇を捕まえたと、弟のカポから聞いた。

深夜、鶏の不審な鳴き声と羽ばたきに気がついた。

犬の吠える声が聞こえる。

バリの犬は、こういう時のために飼っているとも言える。

家族が駆けつけると、大きな蛇が、鶏小屋に入ろうとするところだった。

裏の小川からやってきたのだろう。

家族が捕まえると4メートルもある大蛇だった。

小川沿いの竹林を散策したことがあるが、あの場所に大蛇がいたかと思うと、今更ながら寒気がする。

大蛇と言えば、タマン村との村境にある祠近くの村道(道幅6メートル)を横切った蛇は、頭も尻尾も見えないほど道路いっぱいの長さだったと言う。

神様だから、見つけたら通り過ぎるまで待つようにと村人に教えられた。

この話は、陸橋の工事が始まってしばらくしてからだったと思う。

なんの因果か、苦手な蛇にはよく遭遇するので気をつけるようにしている。

hebi.jpg

爬虫類と言っても、チチャッ(cicak=cecak)は10センチほどの小ヤモリだからまだよい。

しかし、トッケイ(tokek)となると、私はビビる。

ゲッコー(gekko=gecko)と呼ぶ地域もある。

ゲゲゲゲで始まり「ゲッコー・ゲッコー」と鳴くからだろう。

ググってみると、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるとあった。

ついでに写真を一枚拝借した。

トッケイは、身の丈30センチ近くになる、吸盤を持った大ヤモリ。

身体には小さな赤い斑点がある。

小太りでドット柄のトッケイは、遠目には可愛いい。

壁や天井をノシノシと歩き、餌を捕獲する時は敏捷に動く。

吸盤にホコリでもついたのか、たまに落ちてくることがある。

手元に落下してきた時には、さすがにビックリする。

「日本料理店・影武者」に棲息するトッケイは、夜9時を過ぎると天井に近い壁の角に登場する。

2〜3匹は棲息している。

時には、ランプの中に入って小虫を捕食する。

チチャッも壁に待機していて、蚊を捕食する益虫である。

tokek.jpg

一週間ほど前から、夜中になると、私の部屋の天井裏でトッケイが鳴くようになった。

屋外の庇下で鳴いていたトッケイが移動してきたのかな。

それにしては、鳴き声が違うように思う。

トッケイが、姿を見せて鳴くところを見たことはない。

我が天井裏のトッケイは、アヒルのようにグァグァグァと始まり「グァゴー・グァゴー」と鳴き、グググと終わる。

トッケイの鳴き声にも、それぞれが微妙に違う個人差(個トッケイ差)があることに気がついた。

天井全体が反響効果になっていて、号砲のように大きな鳴き声が響く。

驚いて飛び起きてしまう。

愛猫チビタは、鳴き声の数だけ、身体を震えさす。

幸い3〜4回で鳴く止むので我慢もできるが、これが幸運を呼ぶと言われている7回も鳴かれたらたまったもんじゃない。

「もうケッコー!」と言いたくなる。

聞き手によっても個人差&国民差があるようで、欧米人には「ファックユー・ファックユー」と聞こえる人もいるらしい。

竹筒の中で鳴くトッケイは。ポッポッポと始まり「ポッポー・ポッポー」と鳴き、ポロポロで終わる。

竹筒の反響がよろしいようで、ソフトな声だ。

遠くから聴こえてくるトッケイの間延びした鳴き声は、バリの風物詩とも言える。

あなたには、どんな風に聴こえていますか?
posted by ito-san at 17:25| Comment(4) | TrackBack(0) | テガランタン村滞在記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする