2014年04月02日

オゴホゴ鑑賞はテガランタン村で(77)

ニュピ前夜のオゴホゴ(ogoh_ogoh)行列は、宗教色は薄く、村人の娯楽イベントと考えてよいだろう。

年を追うごとに大掛かりになり、カーニバル化してきている。

観光イベントにしている、村もある。

村の活性化には、最適な素材だ。

イベント屋の過去を持つ私は、カーニバル化には大賛成だ。

躍動的に成長する過程を見たい。

今年の私は、カーニバル化したウブド、パダンテガル、プリアタンを袖にして、地元テガランタン村の小規模なオゴホゴ行列を見学することにした。

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ダラム寺院とデサ&プセ寺院の間の広場に、オゴホゴが陳列されている。

例年より多い、8体のオゴホゴが集合した。

テガランタン村も年々、気合いが入ってきている。

発泡スチロールとウレタン・スポンジで作られるのは気に入らないが、村人が満足しているのなら今日のところは目をつぶろう。

機会を見つけて、竹などの自然素材を使って作る方法を推薦しておこう。


オゴホゴ行列のスタートは、夜6時30分と聞いている。

行列は村の北端に行ったあと、南端であるサクティ橋まで練り歩く。

サクティ橋の詳細は:2013年11月12日:■サクティ橋(仮称)の開通(64)をお読みください。

私はサクティ橋に近いパチュン家の前で待つことにした。

バレガンジュールの激しい音が聴こえた。

これは、川を隔てた東にあるクトゥ村の方角だ。

西にある渓谷の向こう、ブントゥユン村からも聴こえてくる。

オゴホゴ行列は、ウブド周辺の村々でも行われるようになった。

バレガンジュールの音が一段と大きく響いてきた。

我が村テガランタンのオゴホゴ行列が近づいてきたようだ。

私は、カメラを手にして部屋から出た。

パチュン君、奥さん、長女アユが門前に腰をおろしていた。

長男マデはニュピの出勤で、今夜はホテル泊になるらしい。

次男コマンは、バレガンジュール隊に参加している。

道は、街路灯が消され真っ暗だ。

見上げれば、満天の星。

北から、たいまつの灯りが降りて来る。

たいまつを持つ役は、幼い娘たちだった。

オゴホゴ神輿が続いている。

神輿の担ぎ手は、高校生以下の子供たち。

元気な掛け声が繰り返される。

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ウブド・グリーン・ホテルの前でデモンストレーション。

ホテル前で西洋人ツーリストが見学していた。

静寂の日ニュピは、ホテルで迎えるんですね。

「良いニュピをお過ごしください」

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サクティ橋の上で、たいまつ隊がオゴホゴ神輿を迎える。

たいまつのまわりを飛びかう蛍の光が、いくつか見えた。

橋のたもとで、オゴホゴ神輿が次々にデモンストレーション。

神輿を激しく揺すりながら、グルグルと廻る。

元気な声が響き渡る。

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テガランタン村でオゴホゴが作られるようになったのは最近のこと。

それまでは、ウブドやプリアタンに見学に行っていた。

おらが村でも独自のオゴホゴ神輿を担ぎたいと思っていただろう。

そんな夢が実現したかのように、行列に参加している村人の顔は誇らしげだ。

沿道の村人も楽しそう。

担ぎ手、行列に参加する者、見学者のすべてが村人。

村人による村人のためのオゴホゴ行列。

後ろをついて歩いて、これが村の絆を強くする一体感なんだろうな、と思った。

彼らの眼には、私とホテル前の西洋人ツーリストの姿は映っていない。

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役目を果たしたオゴホゴは、火葬儀礼場で燃やされた。
posted by ito-san at 15:29| Comment(4) | TrackBack(0) | テガランタン村滞在記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする