2014年04月13日

もしかして、何かの祟り、それとも因縁?(79)

11日、名古屋のヒロさんから電気ひげ剃り機が、新品になって戻ってきた。

運び屋は、名古屋の高木さん。

これで煩わしいT型カミソリでのひげ剃り作業から開放される。

冒頭をお借りして、ご両人にお礼を述べさせていただきます。



雨季の終わりがけは、マンギス(manggis)の季節のようだ。

シーズンによってフルーツが違うのは季節感があっていい。

この時期、パチュン家のマンギスの木は果実をたくさんつける。

私のテラスにある大テーブル上のガラス器に、毎日のようにマンギスが盛られる。

果実を採るために、木に登るのがこの頃の日課になっているパチュン君。

「渓谷沿いの木々が切られ見通しがよくなったので、怖くて天辺まで登れなくなった」とぼやいている。

manggis.jpg


約束通り7日に、ルアック・ヴィラ・スパの現場で「ウパチャラ・ムチャル(お祓いの儀礼)」が行われた。

オーナーはジャカルタに住む中華系インドネシア人で、職人はジャワ人だが、ここはバリ。

バリのヒンドゥー教に従って、儀礼は遂行される。

たくさんの供物が用意された。

プマンク(僧侶)は、初代・影武者を建てた大工の棟梁だった。

渓谷に向かって、工事の無事を願い祝詞をあげた。

これで、安心だ。

mecaru2.jpg

翌朝、パチュン君の目の前で、ムチャルに使われた「トゥトゥアン=Tutuan」と呼ばれる祠が渓谷に飛び込むように落ちていった。

写真の右隅に写っている、白い布が巻かれた竹製の祠です。

大人の背丈ほどあるトゥトゥアンが、頭から渓谷に向かって落ちて行く姿を想像した。

これは笑い事ではない。

私の背中に悪寒が走った。

もちろん、早々にトゥトゥアンは作り直された。


同じ日の夕方、不思議な事件が起きた。

テガランタン村のイダ・バグース氏がハンドルを握る車がサクティ橋の南を通りかかった時、不穏の音を伴って車体が落ちた。

車は止まったが、タイヤが一つ渓谷に向かって転がっていった。

タイヤは飛び込むようにして、渓谷に落ちていったそうだ。

パチュン君は見て来たように説明してくれた。

渓谷は、パチュン家の裏と同じ渓谷だ。

ブラフマ(高僧)階層のイダ・バグース家は、供物作りのプロだ。

現場の供物は、イダ・バグース家から仕入れたものだった。

この2つの事件に、繋がりを感じる。

ここは、神々の棲むバリ。

精霊からのメッセージか?

超怖い!

これって妄想。

メッセージの内容は?

取り敢えず、供物を欠かさないように心掛けようということになった。

luwak-spa.jpg

職人が入ったのは、3日後の昼近く。

5人の職人が、猫の額で掘削工事を開始した。

猫の額については「これは “妖怪神隠し” の仕業か?(78)」を読んでください。

サクティ橋は、架橋工事の途中、一度崖崩れを起こしている。

そんなことで私は、今回の工事現場の崖崩れが心配で、毎日覗くことに決めた。

私が覗いたからと言って、事故がなくなるわけではないのだが。

なんとなく気になるので。

サクティ橋工事で、作業中何人かのケガ人が出、亡くなった人もいると聴いている。

架橋現場だから、往々にして事故はある。

現場からケガ人がでないことを願っている。

ルアック側からバリ人スタッフが毎日、トゥトゥアン祭壇に神々のための供物を、そして、地霊の供物を地面に捧げている。


4日後に、パチュン君からこんな話を聴いた。

話していいものか躊躇しながらも語ってくれた。

35年ほど前、イダ・バグース家の家長が乗る車が渓谷に落ちた。

運転していたジャワ人は助かったが、父親は亡くなった。

場所は、現在のサクティ橋あたり。

これも、なにか因縁ぽい。

こうやって、バリの不思議を信じようとする私がいる。


posted by ito-san at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | テガランタン村滞在記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする