2014年04月17日

パパイアのバリ語名はグュダン(80)

昨年の9月に西村家でご馳走になったパパイアの果実は、ほんとうに美味しかった。

その美味しかったパパイアの苗木をいただいだ。

テガランタン村滞在記に再々登場する西村家については「西村邸を訪問(40)」を御覧下さい。

パパイアは、バナナと同じように大きな茎の植物だ。

だから苗と呼ぶ方が正しいのだろうが、大きさは苗木なみだ。

パパイアはパワーが強い木だということで、バリでは何故か屋敷の裏に植えられるのが通常。

果実の生らない雄のパパイアは特にパワーが強く、チャロナラン劇の舞台に使われる。

西村家からいただいたパパイアは、パチュン家の裏に植えられた。

半年で果実がなると言われているから、今年の3月を楽しみにしていた。

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根付いたパパイヤ(2013年12月2日)

「Fruits of Bali」で、パパイアを調べてみた。

Papayaは、ラテン語&インドネシア語だった。

バリ語ではグュダン(gedang)だって、知ってた?

私は、今の今まで知らなかった。

知ろうとしなかった。

知ったとしてもグュダンは使わずパパイアと言ってただろうな。

その理由は、次の通り。

「影武者」のウィキペディアことダユーに、パパイアのバリ語名を訊いてみた。

バリ文化についてわからない時は、いつもダユー質問する。

ダユーはいつも的確な答えをくれる。

「パパイアこと、バリ語でガダンって呼ぶんだよね?」

さっそく、私は昨夜知ったばかりの知識をひけらかす。

ダユーは笑顔で「ガダン(gadang)は、バリ語で緑色です。パパイアのことはグュダンと呼びます」といなす。

そうだった「椰子の実の話(29)」で教えてもらっていた。

ニュー・ガダンは緑色の椰子で、黄色い椰子はニュー・ガデン(gading)と呼ぶと教えられた。

私は「Fruits of Bali」で調べて、控えた時にガダンと書いてしまったようだ。

「グュダン? グュダンって倉庫のことでしょう?」

納得できない私。

「それはグダン(gudang)。インドネシア語で倉庫のことでしょ」とダユー。

また、私の耳に同じ発音に聴こえる単語が登場した。

何度もグュダンとグダンを繰り返して発音してみたが、ダユーとは同じにならなかった。

gedang、gadang、gudang、おまけにgadingが乱入して、私の脳味噌がパニックしている。

クウチン=kucing(猫)、クンチ=kunci(鍵)、クンチン=kencing(小便)の三つ巴以上の四つ巴地獄だ。


果実が生るはずの2014年3月が過ぎ、4月に入った。

花は咲いたが、未だ果実はならず。

土が合わないのかもしれない。

もう1〜2ヶ月すれば果実がなり、食べられるようになるだろう。

美味しかったパパイアの食感がよみがえる。

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パパイヤの花(2014年4月1日)

そして悲しい現実が待ち構えていた。

「ルアック・ヴィラ・スパ」工事の境界線に、パパイヤが掛かってしまったのだ。

このままだと、撤去される。

ここまで大きくなると移植は無理だとのこと。

子供の頃よく遊んだ砂取りのように、パパイヤを残してまわりが削られていく。

なんとかならないのか。

岸壁に立つ灯台のようにひっそりと立つ姿を、せめて写真だけでも残しておこう。

明日、ギリギリに残ったところを撮影しよう。

その考えがアダとなった。

13日の朝、写真を撮ろうと早起きして現場を覗くと、もうそこにパパイヤの姿はなかった。

枝や土砂と同じように、谷間に投げ捨てられたのだろうな。

職人は、最後まで残してくれていたと思うが、残念である。


そして翌日。

パチュン君に「パパイヤが渓谷に飛び込んでしまったね」と言うと、思わぬ答えが返ってきた。

「植え直しました。その裏に」

パパイヤの実る夢が復活した瞬間です。

さすがパチュン君だ。

育つかどうかわからないが、悲しみは延期され、小さな楽しみが残った。

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移し替えられたパパイア(2014年4月14日)

posted by ito-san at 18:16| Comment(4) | TrackBack(0) | テガランタン村滞在記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする