2014年07月21日

ゴン・クビヤール100周年記念ムバルン(56)

行ってきましたよ、北部バリまで。

友人が出演すると聞いているイベントの会場は、遠くブレレン県のサワン郡ジャガラガ村広場。

ゴン・クビヤールが創作されて100年が経ったということで、発祥地・ジャガラガ村で記念イベントが開催される。

ウブドから3時間もかかる場所だ。

自他ともに認めるバリ芸能好きな私のこと、この貴重なイベントを見逃しては名前が廃ると一念発起。

しかも、日本からバリ好きな友人たちが出張って来ている。

これは、応援に行くしかない。

スケジュールは下記の通り。
期間は7月12日(土)〜14日(月)の3日間催された。
○7月12日(土):サンガル・ウィスワ・カルマ(バトゥブラン村)VS 地元ジャガラガ村のグループ
○7月13日(日):トゥラン・ブーラン(日本)VS スダマニ (プンゴセカン村)
○7月14日(月):スカル・ジャヤ(アメリカ)VS ドゥイ・メカール(ブレレン)


3日間も鑑賞できない。

日本のグループは東京からやってくる「トゥラン・ブーラン」。

出演は13日だ。

グループには、私の友人も幾人か入団している。

競演相手は、ウブド近郊のプンゴセカン村の「スダマニ」。

こちらも結成以来仲良くしているグループだ。

1日を選ぶとすれば、この日しかないだろう。


出演者側からの案内状に、公演コンセプトが載っていたので掲載させてもらった。

北部バリで生まれたガムラン楽器編成 ”ゴン・クビヤール(gong kebyar)" は、稲妻のようにきらびやかな音色と奏法に人々が衝撃を受け、バリ島中に広まり一世を風靡し現在に至る。

バリ島北部の古都、シンガラジャより東へ車で10分、ゆるやかな山の中腹にジャガラガという村があります。

1914年、この小さな村の芸術家ワンドレス氏が、ゴン・クビヤールを用い、新しいスタイルの舞踊大曲 “クビャール・レゴン( Kebyar Legong)” を創作。

1915年には、この村でガムランのコンペティションが行なわれ、初めてゴン・クビヤールという楽器編成が公に周知されるものとなったといわれています。

このムバルン(ガムランの競演)を一途な情熱で成り立たせた立役者・ワンドレス氏の孫にあたる芸術家・クランチャ氏の尽力により、100周年の記念行事が実現した。


ガムラン作りの鍛冶屋の村として有名なサワン村を訪れたのは、もう10年以上も前になる。

ジャガラガ村ダレム寺院の割れ門は緻密な彫刻で有名だ。

ジープに乗るオランダ兵、飛行機、釣られた魚などユニークなレリーフがある寺院で、見学に来たことがある。

開演は午後8時。

ウブドは、朝夕冷え込む日が続いている。

数日前、20度を切った日があった。

日本が夏の季節、バリ島は寒い時期になる。

私はジャンパーを羽織ることにした。

一緒に行ってくれる高木さんと圭子さんにも、その旨は伝えてある。

ウブド発午後5時、いよいよバリ北部ブレレン県シンガラジャ市へ向けて出発だ。

実はこの日(13日)、毎週日曜日恒例の草野球に参加するため朝7時起きだった。

ウブド戻りは午後3時。

前日は、私の家族を迎えに空港に行っている。

バリ島全土の停電で空港のコンピューターが可動せず、帰宅が遅くなった。

だから寝不足。

バリ島中央部の山越えの行程は片道3時間。

山越えは、何年ぶりだろう。

途中の峠は、視界50メートルの霧が立ちこめていた。

睡魔に襲われていたのが、この時だ。


会場の広場には、8時ジャストに到着した。

広場は、お祭り風情だ。

テントが張られた客席には、大勢の人が埋めている。

舞台では地元のイブイブ(婦人連)のガムラン演奏が始まっていた。

コチョカン.jpg
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舞台裏に廻った。

ここは、楽屋裏。

草野球仲間の “さとる君” が私を見つけ駆け寄って来た。

久しぶりの再会だ。

彼は、バリ舞踊の踊り手で日本でも活躍している。

今夜は、トペン・トゥアを踊るようだ。

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「トゥラン・ブーラン」のリーダーの櫻田さん。

ニコヤカ笑顔がいつも可愛い。

motoko&ito.jpg

マミちゃんです。

夫妻とは、古くからの友人。

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「スダマニ」のリーダー、デワ・ブラタ君。

デワ・ブラタ君は以前、スマラ・ラティの主要メンバーだった人。

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舞台裏で、ひと通り顔見せの挨拶をすませて客席に向かう。

ジュースRp5,000-を買って、パイプ椅子に腰をおろす。

寒いと予想していたが、人々の熱気に包まれて暑いほどだ。

トゥラン・ブランの演奏は、ゴン・クビヤール発祥地の村人の前でも堂々としていた。

そして、地元バリ人も優しく見守り暖かい拍手を惜しみなく送っていた。

眠気はとっくに覚めている。

ステージ.jpg
トゥラン・ブラン.jpg
ゴンクビヤール100周年.jpg
クビャール・レゴン.jpg

途中に休憩という意味で、地元ブレレンのグループによるトペン・ボンドレス(仮面娯楽劇)が上演された。

バリ語のため私には理解できないが、地元民にはバカ受けだ。

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スダマニの創作ケチャは面白かった。

古いものと新しいものの融合。

バリ芸能の将来が楽しみだ。

スダマニ.jpg

公演は、夜11時近くまで続いた。

舞台の上では「トゥラン・ブラン」のメンバーが記念写真を撮っている。

見上げると、夜空には星が・・・。

深夜の風が、頬を優しく撫でていった。

「いいバリ、見〜つけた!」


posted by ito-san at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする