2014年07月23日

バリ文化の総仕上げはバリ料理の習得(57)

バリ料理に挑戦。

辛いの苦いのが苦手で、好き嫌いも多い。

おまけに、食べることに興味がない。

「武士は食わねど高楊枝」を信条とする古い人間。

ではなぜバリ料理? と疑問に思う人もいることでしょう。

たいした理由はないのです。

強いて言えば、充分ではないがバリの宗教、慣習も芸能も、取りあえず24年間でひと通り齧った(つもり)。

やり残しは、食文化かと思っただけ。

25年目の節目に、もっとも興味の薄い料理に挑んでみようということです。

ウブド滞在3ヶ月目でバリ&インドネシア料理にメゲた。

1年目で日本料理店を開店したほどバリ&インドネシア料理は苦手だった。

この1年間は、ほとんどナシ・ゴレン(焼き飯)で過ごした。

辛いのとココナツオイルの香りが駄目だった。

今では、それなりに美味しく感じるようになっている。


ということで、ダプール・バリ(dapur BALI)の料理教室に参加することになった。

場所は、2014年5月24日に移転した「和食・影武者」の敷地内にあるスタジオ。

東屋の一棟がスタジオになっている。

大きなテーブルの上に並べられたスパイス&ハーブの種類の多さに、まずはビックリ。

こんなに覚えられない。

早くも後ずさる。

本日は、若手画家の馬場敬一君と圭子さんが一緒に参加している。

レクチャーするのは、在バリ24年の佐藤由美さん。

「影武者」のオーナーでもある。

結婚と同時にインドネシア国籍を取得。

「婚家で毎日、お義母さんたちから学んだバリ料理の奥義(?)を、あますところなく、皆さんに伝授します」とのこと。

当然、日本語が通じます。

バリ初の、日本語のレクチャーによる料理教室です。

保存版レシピも、もちろん日本語で書かれてあります。

質問も日本語でできるというわけです。

これポイントですね。

table.jpg

スパイス&ハーブは、バリ料理を学ぶ上でとても重要なポイントらしい。

手にとって触れてみて、匂いをかいでみる。

ニンニクと赤ワケギ、チョウジはわかる。

ウコン、バンウコン、ショウガは区別がつかない。

見たこともないものや、名前は聞いたことがあるが現物は初めてというものもある。

こんなものもスパイスになるんだというユニークで魅力的な食材たち。

スパイス&ハーブにはそれぞれに素晴らしい薬効があり、料理に使うばかりでなく、肌にぬったり薬がわりにジャムー(バリ漢方)として飲んだりする。


ゆっくりと講義を聞いたあとは、いよいよ料理作りです。

今日作られる料理五品が発表された。

●つくねタイプの串焼き=サテ・リリッ(sate lilit)

●若いバナナとチキンのスープ=グランガッサム(gerangasem)

●チキンのサンバル・トマトあえ=ベー・シアップ・ムシシット(be siap mesisit)

●長インゲンのスパイシー・ココナツソースあえ=ジュクッ・ブアカチャン・ムカラス(jukut buah kacang mekalas)

●レモングラス入りの生サンバル=サンバル・マター・スレー(sambal matah sereh)


「何はなくともバソ・グデ(base gede)」と言われるほど重要な、バリニーズ・スパイス・ペーストを作るところから始まった。

このバソ・グデがバリ料理の基本らしい。

16種類以上のスパイスを石臼で丁寧につぶしていく。

つぶしていく順番は固い種類から。

これも結構テクニックがいる。

力任せにやると、腕が疲れる。

とにかく手間がかかる。

影武者スタッフの協力を得て、ペースト状のバソ・グデが仕上がりました。

この日作られる料理3品に、このバソ・グデが使われる。

urigbase.jpg

ココナツを擂り下ろし、ココナツ果肉のフレークを作る。

ミンチにした豚肉にフレークとバソ・グデを混ぜた具を竹串に巻き付けていく。

リリッは、巻き付けるという意味らしい。

毎日のように食べている料理だが、作るのは初めて。

食べる方はプロ級だが、作るのはド素人。

いかが相成ることでしょうか?(この日本語おかしいかな?)

つくね状にしたサテが焼き上がってきた。

ちょっと大きめのサテは、私がリリッしたもの。

ビールが旨い!

sate-jadi.jpg

Be siap mesisit に使われるサンバル・トマトを作ったり鶏肉を裂いたりしている、のを見ていた。

サンバル・トマトは、トマトとつぶしたスパイスをフライパンでコトコトと炒めて煮つめたものだった。

次から次へと手早く料理が作られていく。

それは由美さん先生が手際よいからであって、われわれ生徒の能力ではない。

料理好きの馬場ちゃんは、手際よく作業をこなしているように見受けられる。

私は一度の体験では身体で覚えられない。

体得するまで、何度も料理教室に通うつもりでいる。

料理が終わると、大テーブルの上が片付けられる。

最後に自分たちの作った料理を試食する。

自分で言うのもなんですが「美味しかった」です。

一仕事終えた開放感に、「お疲れさま」とささやくように風が優しく通り過ぎて行った。


由美さんは、私が真面目に料理に取り組んでいる姿を見て驚いていたが、私だってやるときはやりますよ。

今回は、少々事情があって料理のことを真剣に考えている。

実は、南米にちょっくら行ってみようかな、なんて考えています。

南米もスパイス&ハーブの種類は豊富と聞いている。

海外生活だから、現地の食材で料理する方法を考えておかないとと思っているわけ。

食材は違うが、できれば日本食っぽい味が希望なんです。

今回は、そんことで料理教室に参加しました。

「でもバリ料理じゃないですか?」と?マークのあなたにお答えいたします。

ダプール・バリの料理が日本人向けにアレンジされているわけではありませんが、私のお口に合うのですよ。


※ダプール・バリ(dapur BALI)http://www.dapurbali.com
保存版レシピももちろん日本語。
気軽にバリ料理を体験してみたい方はもちろん、習った料理を日本で役立てたい方にも、充分ご満足していただけるクオリティーとフォローの細かさが自慢です。
風通しの良いスタジオには大きなテーブルと使いやすいキッチンセットが揃い、ゆっくり落ち着いて講義が受けられます。

posted by ito-san at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする