2014年10月09日

スバトゥ村のムルカット(70)

ウク歴の30番目の週・Watugunung-saniscara(土)-umanisは、学問、芸能を司るデウィ・サラスワティ(Hari Suci Saraswati)を祈る日。

今年は、3月8日と10月4日にあたった。

翌日は、バニュ・ピナロ(Hari Banyu Pinaruh)の祭礼日。

この日は、前日のデウィ・サラスワティの恩恵を受けるため、沐浴をして身体を浄める日。

海、川、滝、湧き水、どこの沐浴場もバリ人で混雑する。

私はヒンドゥー教徒じゃないので、沐浴をするなら混雑を避けたいと思っている。


ウブド近郊には、タンパクシリン村ティルタ・ウンプル寺院の沐浴場が有名だ。

バニュ・ピナロ祭礼日以外にも、満月、暗月には多くの人が訪れる。

スバトゥ(Sebatu)村には、タンパクシリン村にある遺跡グヌン・カウィと同じ名前のついた寺院に沐浴場がある。

どうして同じ名前なのかは、わかっていない。

不思議なのは、グヌン・カウィ寺院がティルタ・ウンプル寺院とよく似た形態の聖なる沐浴場を持っていることだ。

そして、どちらも聖なる沐浴場を持っている。

やはり、なにか関係があるのだろうか?

グヌン・カウィ寺院の沐浴場は、バリ人に密かに人気で一度訪れてみたいと思っていた。

近々、そこでムルカット(melukat)をしようと目論んでいる。

実はわたくし、沐浴はあちらこちらでしているのですが、ムルカットは未経験なんですよ。

ムルカットとは、お祈り前の清めのマンディ=Mandi(水浴び)より、ひとランク、アップした儀礼性の強いバリ人には欠かせない心身浄化の沐浴のこと。

スバトゥ村は、テガララン村の観光スポットであるライステラスを右手にして北上を続け、しばらくして幹線道路を右手に避けた道沿いにある村。

道路が渋滞していなければ、車で30分以内で到着できる距離だ。

この村からタンパクシリン村に通じる山深い道は、ドライブに適した美しい景色が続く。


3日の夜、「アパ?情報センター」のワヤン君から連絡が入った。

「明日4日、スバトゥ村へ “ムルカット” に行きます。一緒に行きますか?」と誘いの電話だった。

グヌン・カウィ寺院ではなく、2007年からムルカットできるようになった人気上昇中の沐浴場だそうだ。

私は、アパ?のムルカット・ツアーに参加させてもらうことにした。

人気の沐浴場は、グヌン・カウイ寺院から5キロほど離れたスバトゥ村の外れにある。

バリの正装で訪れます。

履物は濡れてもよい物、私はラバーサンダル(ゴム草履)で。

正装のまま沐浴するので、タオルと着替えが必要です。

カメラも持って行きましょう。


では、順を追って写真で説明して行きます。


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入口にある看板。駐車場有りです。


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この狭い道を入ります。


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入るとすぐに、急な階段が足下に見える。
その向こうは、鬱蒼とした森が広がる。


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標高差が約100メートル。
一段が25センチとすると階段の数は250段か。
下りはヨイヨイ、きっと上りはキツイよ。
ビューティフルな風景を眺める余裕もなくなる。


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途中にある泉。


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「LEBIH INDAH TANPA PLASTIK=プラスチックが無い方が美しい」の看板が嬉しい。


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沐浴する前にお祈りする祠。
ケペン(中国古銭)の入ったクワンゲン(Kewangen)が必要。
クワンゲンは、オンカラ(ongkara)の形をした供花。
オンカラは、三大神(トリムルティ=Trimurti)であるシワ神・ウィスヌ神・ブラフマ神を図像化したものらしい。
注意:クワンゲンは、沐浴時に必要なので置いてこないこと。


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沐浴場への入り口。
他の人が履物を脱いでいるので、それにならって素足になる。
水底の砂利で足裏が痛くなる。


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いよいよ沐浴場。クワンゲンを手に右から順に3カ所で沐浴。
岩にもたれて滝に打たれる。この時、クワンゲンは手を離れてしまう。
無心になるまで水に打たれましょう。水は意外と暖かかった。


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沐浴あとのお祈り。
今日のお祈りも、私は「宇宙・地球・生きとし生ける物の平穏」だ。


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受付場:中国古銭をここで購入して、ドネーションを納める。
貴重品を預かってくれます
男女混合着替所:肩までの壁があるだけの着替所です。容易に着替えられる工夫をしてきた方がよろしいようで。
奥にトイレ:混雑する時はトイレ奥の道が戻り道となる。


感想はあえて書かないでおきました。

未熟な表現で、折角のムルカットの良さが伝わらないのが怖いから。

自分自身で体験してみてください。

それが一番です。

沐浴には諸々の決まりがあるので、当地に詳しいガイドを伴ったほうがよいでしょう。

例えば「アパ?情報センター」のような。


※極楽通信:56「厄年とムルカット」筆者・田口光、も面白いので一読ください。
posted by ito-san at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする