2014年11月08日

バリ人男性をちょっと考察・その壱(79)

暑い暑〜い!

名古屋のVIPがウブドを訪問する3日(10月23日)前から、私の室内の気温が30度を超すようになった。

それまでの室内最高気温は28度。

昨日までの5日間は、正午に直射日光の下に寒暖計を持っていくと50度を超した。

バリの水瓶が干上がりそうだ。

我が家は配水制限で、午前中は断水。

木々の緑は、ホコリっぽく色彩を無くしている。

ヌガラに行く途中の美しいはずの棚田も枯れ果てて、痛々しかった。

すでにウブド近郊の水稲に被害がでている。

そろそろ雨季に入って欲しいかも。

日本が寒い冬の用意をする頃、バリは暑い雨季に入る。

こういうのを諺で「所変われば品変わる」、とは言わない。

そんなことは、私でも知っている。

暑さのせいで、頭がオカシくなったわけではありません。

temperatur-suhu2.jpg

暑さでトロケそうになった脳味噌で、思いついたこと。

まあ、聞いてください。

「国が変われば常識も変わってしまう」という話です。

この常識が厄介者。

日本では常識でも、バリに来ると違ってしまう常識もある。

日本の常識が、世界に通用すると考えている日本人が多い。

「日本の常識は、世界の非常識」と言われることもある。

ほとんど通じないと思って過言ではないだろう。


ウブドで私が最初に泊まった宿は「ロジャース・ホームステイ」。

「極楽通信UBUD/ウブドに沈没・ロジャース・ホームステイ

宿主ロジャーの祖父には、2人の妻がいた。

バリ人で最初に知り合いになったのは、ワヤン・カルタ。

カルタの奥さんの祖父には3人の女性がいた。

「極楽通信UBUD/ウブドに沈没・ワヤン・カルタとの出会い

ウブドの王家、プリアタンの王家には、多くの奥方がいらっしゃる。

一夫多妻は、ウブドでは常識だった。

これ、日本なら驚きの事実ですよね。

バリ人の男女比は、圧倒的に女性の数が多いようです。

男女比が2対1の西部バリのある農村では、男性は2人以上の女性と結婚しなくてはならない掟があるそうだ。

この話を聞いた時にも、驚きだった。

「その村に移住したい!」と、不心得な発言をした日本人男性がいた。

私には、妻が2人いる生活が想像できない。

日本では、第一婦人以外は、妾とか二号と呼ばれる世間から日陰の身になってしまう。

バリ人は家系のつながりを重視し、一夫多妻は血筋を残すという意味でもあるようだ。

結婚したが子供ができない。

この場合、次の妻をメトルことが許される。

これは、バリが家父系社会で、特に男の子を持つことを重視することからきている。

女性にとっては、悲しい現実。

バリにできちゃった婚が多いのは、これが理由のようです。

「できちゃった結婚」というと否定的なニュアンスがあるが、バリ人の場合は「授かり婚(おめでた婚)」と言った方が正しいかもしれませんね。

日本にも『嫁して三年子なきは去る』と言われた暗黙のしきたりが私が幼少の頃まであった(ようだ)。

これは、日本の厳しい現実。


子供は生まれたが、女の子だった。

女の子しか生まれない妻の場合も、男性は次の妻をメトルことができる。

第一婦人、第二婦人・・・・との間で承諾を得られれば、法律上では可能なのだ。

男子を産んだ妻は、第一婦人に格上げされるという。

ブラックマジックは、こうした妻・女性の間で起こる嫉妬対策だと、私は考える。

前記した宿主ロジャーは、一妻の間で娘3人を授かり、4人目で待望の男子が誕生した。

丸坊主になって、男子誕生を祈願したそうだ。

4人目も女性だったらと思うと「清水の舞台から飛び降りるよう」な心境で決断したのだろう。

アルタティック、ユリアティ、ビダニのバリ舞踊家美人三姉妹のグスティ家も、4人目で長男が生まれている。

そうそう、ロジャー家の三姉妹も美人の踊り手さんだ。

(写真:ブログ・agung rai1)

バリ人男性、特に私と交流があったウブド人の場合。

祖父ちゃん&父ちゃんの代まで、奥さんを何人でも娶ることができた時代を体験してきたウブドっ子。

そんなDNAが染み付いたウブドの男たち。

彼らに、妻は一人じゃないといけないという考え方は薄い。

日本では、一夫一妻が常識。

世界の常識が、一夫一妻とは限らない。

ウブド男性と結婚した日本女性に、たびたび不幸な出来事が起こるのは、こんな考え方の違いから生ずることも多い。

とは、言え時代は変わりつつある。

体外受精の手術を受ける家族もある。

子宝が女の子ばかりの場合、養子縁組をすることもある。

ウブドの若者にも、一夫一妻の考え方が主流になってきた。

一夫多妻でも幸せに暮らしている人もいる。

一夫一妻でも、不幸せなカップルはたくさんいる。

この常識、どちらがよいのかは私には答えられない。

なぜならば、私は今、独身だから。
posted by ito-san at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする