2015年03月08日

ウブド・エコ・プロジェクト(10)

豊田市を散策していて感心したことがある。

街にゴミが落ちていないことだ。

きっと日本中どこに行っても、このように清掃が行き届いているのだろうが。

バリ・ウブドから来ると、このギャップには驚かされる。

これは、ウブド人と日本人のモラルの違いだろう。


ウブドは今、世界有数の観光地として人気が高まっている。

私が滞在し始めた1990年のウブドは、バックパッカーの訪れる物質文明からほど遠い山あいの村だった。

道ばたにプラスチック袋の破片が落ちていることはあるが、ゴミらしいゴミは見かけなかった。

(何を指してゴミと言うか? という話はパス)

その頃、私がゴミと認識した物は、落下した椰子の実や椰子の葉で作られた供物ぐらい。

枯木や古材や朽ちた竹は台所の薪に使用され、生ゴミは家畜の餌になっていた。

果物を食べたあとのクズは、庭にポイ捨て。

ゴミ箱は、用意されていない。

これは、一日に数回する掃除の時に、用済みの供物と一緒に集められ裏庭や川に放棄される。

なんでも自然に戻るんだと思い込んでいるウブド人は、ところ構わずポイ捨てにする傾向がある。

土に戻る素材がほとんどだった時代のことだ。


その後数年して、ツーリストが捨てる飲料水のペットボトルが目立つようになった。

川にプカプカと浮かぶペットボトル。

気になった私は1904年4月、ウブドの自然を守るために「ウブドの環境を考える会」を作ってみた。

「ゴミをつくらない・ゴミは分別して出す」という、小さくて大切なことから始めることにした。

まずは、ペットボトルから。

アクア君Tシャツを作ったのは、この時。

デザインは、漫画家になる前の深谷陽さん。

aqua_kun.jpg
アクア君


ウブドに、土に帰らないプラスチック素材が増えてきた。

観光客も倍増し、地元の人々の生活も文明化され、毎日大量のゴミが出る。

これまでの習慣からポイ捨てをするウブド人。

プラスチックゴミは、川を詰まらせ洪水の原因となっている。

土に戻らないプラスチックゴミに、彼らは危機感を持たないのか。

ウブドのゴミ事情を考えると、将来が不安になった。

少しずつでもいいから、何かを始めなくては。

そんな気持ちから、2009年2月より始まったウブド在住の有志による「廃品(リサイクルできるゴミ)回収」に取り組んだ。

それが、ウブドのエコを考える「ウブド・エコ・プロジェクト=Ubud Eco Project 」だった。

bnr_eco.jpg

バリ・ウブドの環境を少しでもよくしていこう。

しかし、私の力不足で貫徹できていない。



ウブド人も危機感を持ち始めてきた。

環境問題は今、ウブド人主導で動き始めている。





そして豊田市。

道路にゴミ箱が設置されていない。

それでもゴミが見えない。

立ち喰い立ち飲みで発生したゴミはどうしているのだろ?

そういう振る舞いはしないのか。

したとしても、ゴミは持ち帰っているのか。

きっとそうなのだろう。


分別ゴミは徹底され、回収日も決まっているのは、全ての日本人が知っている。

ゴミ箱3.jpg
三州足助屋敷のゴミ箱


ゴミ箱1.jpg
マンション利用者専用のゴミ箱


ゴミ箱2.jpg
地域住民専用のゴミ袋


この地球が、美しく健やかな星に戻れますように。

それが皆の願いだ。

posted by ito-san at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 名古屋トランジット帰国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする