2015年03月29日

聖なる鉄琴スロンディンの民族誌(21)

久々にバリ関係の本が出版される。

バリ東部・カランガッサム県のトゥンガナン(Tenganan) 村の話だ。

先住民族=バリ・アガ (Bali Aga)の住む村と呼ばれ、経緯絣織物・グリンシンや水草(アタ)で編んだカゴと「ガムラン・スロンディン」で有名な村。

トゥガナン村1.jpg

著者である友人から、出版前に本が届いた。

「聖なる鉄琴スロンディンの民族誌」

バリ島トゥガナン・プグリンシンガン村の生活、信仰、音楽

著者:野澤暁子

発行所:春風社

2015年3月29日初版発行


以下は、内容の概要

第一部 大きな森の小さな要塞

    バリ島トゥガナン・プグリンシンガン村

第二部 スロンディン

    聖なる鉄の響き

 六章 スロンディンの由来と分布

 七章 トゥガナン・プグリンシンガン村のスロンディン

第三部 儀礼世界のスロンディン

    一月儀礼と五月儀礼

トゥガナン村2.jpg

伝統的信仰と慣習、神聖なる鉄琴楽器「ガムラン・スロンディン」の研究書。

興味深い研究課題だ。

トゥガナン村には、プグリンシンガン部落とパンデ部落が存在するのを始めて知った。

村の北側にある丘陵地が広がる水田地帯は、トゥガナン・プグリンシンガン部落が所有していて、プグリンシンガン部落は他村からの小作を従える地主の村だということ。

安定的な経済基盤を持っている村だった。

知っているつもりが、まったく知らなかった、ということを痛感する。

バリ独特の暦である、ウク暦サコ歴のほかに、この村ではプグリンシンガン暦が使われているという。

そして、集会場の五段の階段は影時計だった(上の写真)。

正午過ぎから太陽が西に傾くまで、屋根の影を時の目安としたのだそうだ。

「そうなんだ」の発見です。


それから「ガムラン・スロンディン」の話。

スロンディン1.jpg

ちょっと待った。

これ以上、内容を説明してはいけないな。

これまでなかった研究書だが、私のような一般人にも読みやすい。

バリ島伝統村の不思議が解き明かされる。

とにかく、ディープなバリに興味がある方には、お薦めの一冊です。

バリ関係・推薦本学術書に追加しました。





※「アパ?情報センター」からツアーのお知らせ

トゥガナン村3.jpg

■トゥガナン・プグリンシンガン村ウサバ・サンバ(USABA SAMBAH)儀礼

◆日程:2015年6月8日・9日(例年、5月か6月に行われる儀礼)

◆出発:10.00am

◆料金:US$25/1名様

◆連絡先:08510-8001110 & 081-2395-7134

◆Mail:apainfo@indo.net.id & wayan_apa@yahoo.co.jp


posted by ito-san at 12:22| 愛知 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 名古屋トランジット帰国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする