2015年09月05日

隣国エクアドルの旅・その壱(80)

今回のコロンビア訪問では、他国には行かない予定だった。

「折角、遠く南米まで来ているのに、もったいない」と言う意見もあるだろう。

周辺諸国を旅する選択もあるが、私は一カ所に長く滞在する旅が好きなんです。

と言って、絶対行かないというわけではない。

機会があれば出掛ける用意はある。

ビザの関係で、思いがけなくエクアドルに行くことになった。

こういう機会は逃したくない。


ジュンペイさんは、毎年のように陸路で国境越えをしている。

コロンビアの国境越えは、危険がともなう。

ジュンペイさんは、15年前に2度盗賊にあった。

1度目は、乗客に仲間がいて手引きした。

その時は、現金を取られた。

2度目は、その2ヶ月後。

この時は、ゲリラの検問で強制的に停車させられる。

大きな人の後ろにいて見えなかったのか、被害はなかったそうだ。

その後は、遭遇していない。

バスは、ゲリラの潜む町が点在する地域を通過する。

避ける方法はないので、遭遇したらおとなしく身ぐるみを剥がされるしかないだろう。

なけなしの金を、あちこちに隠し持った。

隠し通せるかは不安だが、旅の定石としての行動をしておいた。

それでは「隣国エクアドルの旅」の始まりです。


8月27日

サレントを夜9時のバスに乗って、アルメニア( キンディオ県)に向かう。

大きな町へバスで移動するには、アルメニアから出る手段がベストだ。

アルメニアのバスターミナルから、コロンビア南部の国境の町・イピアレス(Ipiales)向けて深夜バスに乗る。

日付は、8月28日に変っている。

00.45分発は、大幅に遅れて1.35分に出発した。

料金は60,000ペソ(約3,000円)。

バスは、闇の中をひた走る。

3時間ほどで、バジェ・デル・カウカ県(Valle del Cauca) の県都カリ(Santiago de Cali)に到着。

このあと、ポパヤン(Popayan・カウカ県の県都)、パスト(San Juan de Pasto・ナリーニョ県の県都)と、大きな町で乗客の乗り降りがある。

ポパヤンを過ぎで翌朝9時、峠のドライブインで朝食。

気持ちが高揚していて、一睡も出来なかった。

アンデス山脈に寄り添うように貫く、パンアメリカン・ハイウエーをひたすら走る。

荒涼とした山なみが続く。

どれだけ越えればいいのだ。

こんなところで盗賊に合ったら、無抵抗でしか対処できないだろう。

要所に、銃器を持った兵士が立っている。

兵士がいるから盗賊が出没しないのか、盗賊がいるから兵士が警備しているのか。

ゲリラの出没を少々期待しながら、車窓の風景を見る。

オアシスのように忽然と現れた町が、パストだった。

パストは、辺境の独立国のようだ。


バスは、国境の町・イピアレスに向けて走る。

パストとイピアレスの間にあるグアイタラ川(Rio Guaitara)の渓谷は、雄大な風景だった。

標高差300メートルはありそうな、切り立った渓谷の岩山。

よくぞ、この岩山を切り開いて道を造ったものだ。

緑豊かなバリの渓谷と違って、熱帯サバンナの渓谷は、英語のキャニオン(Canyon)と表現するほうが感じが伝わるだろう。




盗賊に襲われることなく、イピアレスに到着。

イピアレスは、標高2.900メートルの町。

国境のミグラシオン(MIGRACION=入国管理事務所)までは、乗り合いタクシーで30分ほど。

8,000ペソ(一人)。

これまでの経験で、国境というのはどこかしらウサンクサイものだが、ここはいたって健全だ。

マネーチェンジのおやじ連も、押し売りしてこない。

レート:1US$=2,900ペソ

MIGRACION5.jpg
コロンビア側ミグラシオンから、国境を見る



〜続く〜
posted by ito-san at 10:38| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 南米コロンビアの旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする