2015年09月16日

サレント&ウブドの風呂事情(86)

バリでは、水浴びすることをマンディ(Mandi)と言っている。

海や川に浸かることもマンディと呼ぶ。

本来は沐浴を意味する言葉で、お祈り前に川や湧き水で沐浴した習慣だ。

日々のお祈りは、朝夕の2回ある。

現代になって、各家に水浴び用のマンディ場が作られるようになった。

水槽からヒシャクで水をすくってかぶる。

私がウブドを訪れた1990年のホームステイは、そんな感じだった。

ヒシャクがココナツの殻だった時代だ。

その後、宿泊施設にはホットシャワーが備わるようになった。

シャワーを浴びることもマンディ。

バスタブ設備のある宿も増えてきた。

バスタブに浸かることもマンディ。

私のテガランタン村生活は、ホットシャワーから格上げしてバスタブの湯に浸かっていた。

風呂好きな私の身体は、暑い日でも温水を欲する。


サレントに滞在して何が不満だったか? と問われれば「シャワーだ!」と即答するだろう。

ジュンペイさんの家には、お湯がチョロチョロとしか出ない湯沸かし器の付いたシャワー室があった。

パイプの先に、小さな電気湯沸かし器が付いている。

普及型沸かし器なのだろう、何カ所かで見た。

小さいので、お湯の出も悪い。

沸かし器のない家が多いらしいから、ないよりはましだった。

Bañarse1.jpg
CHICHAN事務所のホットシャワー


コロンビア人は奇麗好きだから毎朝水浴びをする、とジュンペイさんは言う。

夜より朝の水浴びを重視するらしい。

他人を不愉快にしない心遣いだろう。

「寝覚めの水浴びは、気持ちいいよ」とジュンペイさん。

私の場合、基本的には昼間の汗を流すため、そして夜をノンビリ過ごすために夕方に入浴したい。

他人にどう思われるかの前に、自分が快適になりたいという、自己中心の考えだ。

ウブドに居る時は、汗をかけば、朝、昼、夜とマンディすることもあった。

儀礼に参加する前には、必ず身を浄めていた。

奇麗好きだから朝水浴びをするという意見には納得できないが、「郷に入れば郷に従え」のことわざどおり、私も従ってみた。

が・・・・。

朝は気温も低く、チョロチョロ湯では身体が温まらない。

冷たい水でも、浴びれば気持ちいいもの。

それはわかっている。

「慣れるから」と言われても、己の身体が心配だ。

湯沸かし器の存在しなかった(私の目の前には)ウブドでは、慣れるしか仕方がなかった。

軟弱になった老体で、今更、慣れなくてもいいだろう。

従わなくても良い文化もあると思う。

いつの間にか、シャワーを浴びる回数が減っていた。


5ヶ月近く滞在することになったピノさん家のシャワーには、湯沸かし器がついていなかった。

お湯に慣れきった私の身体に、水シャワーは酷と言うものだ。

おまけにシャワーじゃなくて、水はパイプからドドドと落ちてくる。

バリの沐浴場にある、湧き水をパイプに受けて流しているパンチョランと同じだ。

これはシャワーとは言わない。

コロンビアの一般家庭では、こんな風なんだと想像してみた。

Bañarse2.jpg

ピノさん家に移ってからは、裏庭のオープンエアーで、お湯浴びをしている。

太陽の陽射しが強い、2〜3時頃が最適だ。

半畳ちょっとの狭いシャワー室では立ったまま洗うので、どうしても中途半端な洗浄になってしまう。

私にとっては、腰を落ち着けてジックリ洗うのが正統派マンディ。

Bañarse3.jpg

バスタブにナミナミとお湯を張って入浴した〜い。


お湯浴びの回数は、5日に一度のローテーションになっていた。

「汚〜い!」と叫んだのは、誰ですか?


posted by ito-san at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 南米コロンビアの旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする