2015年10月14日

ボゴタに移動する前に(93)

早いもので、日本に戻ってから12日間が経ってしまった。

21日には、バリに向かう。

日本に居る間に「南米コロンビアの旅」を完(おわり)にしなくては、とチョッピリ焦り気味。

メモを見ながら、まとめている。



9月26日

サレントからアルメニアへの最終バスは、夜9時に出る。

深夜バスに乗るには、この時間帯がベストだ。

事務所前で8時30分から待つことにして、ピノさんに別れを告げて家を出た。

ピノさんは、昨日サレントに戻って来た。

歩道には、すでに乗客の列が出来ていた。

バス会社の係員に誘導されて、最後部に並んだ。

8時30分に、バスは出発した。

アルメニアのバスターミナルにもう少しで到着というころで、バスのシャフトが外れるアクシデントに見舞われた。

幸先の悪い、嫌な予感。

臨席の家族が「ここでバスを降りて、歩くことになるようだ」と教えてくれた。

現在地点がわからない私には、ここが歩くには遠いのか近いのかもわからない。

歩くのは辛いが、時間には余裕がある。

チケットを渡してバスを降りた。

歩道に降りると、後続のバスが目の前に止まった。

われわれは、このバスに乗ることになった。

歩くとばかり思っていたので、チケットを助手席に座っていたおばさんに渡してしまった。

「チケットはいるよ」臨席だった家族が教えてくれた。

慌てて、先ほど渡したチケットを取りにバスに戻った。

当然のように受け取ったおばさんは何者。


夜9時30分。

アクシデントはあったが、バスは通常通りの1時間でアルメニアに到着した。

ボゴタ行きは、9時30分と11時がある。

時間は、9時30分を少し過ぎた。

ボゴタまでは7時間。

宿のチェックインは、昼2時。

11時発なら、翌朝6時着だ。

チェックインには時間があるが、初めて訪れる土地だから早めに着くのが得策だろう。

ありあまる時間の使い方は、到着してから考えよう。

チケット50,000ペソ(約2,500円)を購入した。


乗り場をチックすると、手にしているチケットのバス会社のボゴタ行きが止まっていた。

9時30分発のバスが遅れているのだろう。

私が乗るバスが出るのは、まだ1時間ほどある。

コーヒーを飲んで時間をつぶすことにした。

待合室のベンチに腰をおろした。

サレントのバス乗り場で見かけたツーリストのグループが入って来た。

9時の最終バスに乗って来たのだろう。

彼らは、止まっているバスに乗り込んでいった。

私より後に着いて、このバスに乗るのかと、疑問に思う。

ほかにも、私の後に来てバスに乗る人がいた。

ヒョットすると、もしかすると、私もこのバスに乗る必要があるのかもしれない。

バスの前に立つスタッフ風の男性に、チケットを見せてジェスチャーで聞いてみた。

要領の得ない、答えが返ってきた。

乗客の荷物を預かる制服の男性は、運転手だろう。

チケットを見せると「このバスに乗れ」と、私のスーツケースを荷物室に入れた。

バスは、すでに満席。

ツーリストのグループの姿も見える。

私の席には、男性の先客がいた。

親切な乗客が先客の男性に正してくれたが、ダブルブッキングではないようだ。

運転手が間違えているかもしれない。

ウロウロしている私を見つけて、バス会社のスタッフが近づいてきた。

そして、今回の旅で上位にくい込むショックな言葉をはいた。

「お前の乗る11時発のバスは、今日は出ない」

そんなことがあるのか。

コロンビアではあるんだろう。

あるとすれば、事前に連絡して欲しい。

9時30分発のバスに客が集まらなくて、合同になったのだろうと推測する。

推測はできても、解決策にはならない。

今夜はバスターミナルで夜明かしになるのか。

ターミナル内での仮眠は、許されないだろう。

バス会社が、宿の世話をしてくれるとは思えない。

予約したボゴタのホテルには連絡がとれないから、明日の昼にはどうしてもチェックインしたい。

この場面で、素直に「はい、そうですか」と言うわけにはいかない。

荷物をバスに乗せたままゴネようかと考えたが、私を置いたままバスが出てしまっても困るので、取りあえず荷物をおろしてもらい、チケット売り場に走った。

「私の席がない」と伝えると、窓口の女性は慌てることもなくチケットの席番を25から35に書き換えた。

いかにも、通常の業務のような行動だった。

これで席は確保できた。

再び、荷物を運転手に預けバスに乗り込む。

乗客の視線が私に集まる。

心配してくれているのがわかる。

ホッとしたのも束の間、最後部の35番には女性が座っていた。

私は力が抜けたように、トイレの前に腰を下ろした。

もう、居座るしかない。

7時間、この場所で頑張ろうと決めた。

係員が乗り込んで来て、私を誘導した。

どうしよう。

降ろされてしまうのだろうか?

不安はマックス。

・・・・・・・

係員の指が17番の席を示した。

空席があった。

やっと席を確保。

バスは、私が腰を下ろすと同時に出発した。

時計は、夜10時10分。

こうして、車窓の人となり、ボゴタに向かうことになった。

11時発に合わせて行動していたら、どうなっていただろう、と考えると寒気がした。

嫌な予感は、これだったのか。


posted by ito-san at 14:41| 愛知 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 南米コロンビアの旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする