2015年12月14日

新千歳空港13時間のトランジット(16)

ビザの書き換えで、明日(15日)の早朝にシンガポールに向かいます。

あまり飛行機に乗りたくないのだが、これだけは逃れられない。

実は、コロンビア出国時のオーバーステイ事件に続いて、バリに戻る際にも空港で苦い経験をしている。

その話をしよう。


安チケットを購入したら、名古屋出発で、北海道の新千歳空港経由になった。

知人には大阪・関空からの出発を進められたが、電車の乗り継ぎが面倒だと考え、こんな変則ルートをとった。

トランジットは、13時間。

新千歳空港で、夜を過ごすことになる。

シンガポールやマレーシアのトランジットのように、空港内のベンチで寝ることになるかなと覚悟した。

夜8時20分、千歳空港に到着。

さっそく、インターネットを繋ぐ。

知人から、空港内に銭湯があるとの情報がフェッスブックに入っていた。

『料金は1,500円ですが、深夜1時以降は1,500円追加になると思います。そのかわり、朝8時までゆっくり出来、朝食も付きます』

3,000円で、空港内にある銭湯に入れる。

これは嬉しい情報だ。

そのあと、他の知人から『深夜1時から朝までは1,500円(深夜1時前に入ると通常料金1,500円+1,500円)深夜の利用のみの方が良いかも』の情報。

ここで大きな勘違いをする。

深夜1時過ぎれば、1,500円でOKだと思い込む。

ならば、それまでの時間を空港内で費やすことにしよう。

日本円が小銭で1,100円しか残っていないので、ドルを両替することにした。

探し当てた両替所は、閉まっていた。

掲示板には、夜9時から1時間ほど営業するとある。

しばらく待ったが、シャッターは開かない。

通りかかったガードマンに聞くと、今日は営業しないと言われた。

深夜1時まで待たずに、銭湯をUSドルで払って泊まることにした。

新千歳空港温泉は、ドルは受け取れないと言う。

クレジットカードは有効だが、何度も恥をさらすが、私はクレジットカードを持っていない。

札幌まで行ってネットカフェで時間をつぶそうとも考えたが、日本円がなければそれも叶わない。

おばかさんだよね。

空港内のベンチで寝るしかないか。

ローソンで弁当500円を買って、近くのベンチで食べる。

ガードマンが「ここは、11時に閉まりますよ」と声を掛けて通り過ぎていった。

時計は、10時を廻っていた。

弁当を食べ終え、新千歳空港温泉の前に移動。

ここでもガードマンが登場。

「夜11時になると、ターミナルビル全館が閉鎖されます」

国際空港なのに、閉館ですか?

新千歳空港温泉で、ドルが使えなかったことを説明する。

「ターミナル・ホテルなら、ドルが使えると思います」

とにかくホテルに行ってみることにした。

ターミナル・ホテルも、円とクレジットカードしか使用できない。

世界中がカード優先だ。

時間は、11時5分前。

慌てて、カートを押して外に出る。

こうなれば、駐車場で寝るか朝まで歩き回るしかない。

しかし、10月20日の千歳は寒かった。

なぜ、こんなひもじい思いをしなきゃいけないのだ、とひとり言。

目の前に派出所があった。

どこか安い宿を紹介してもらおうと、入った。

最悪、留置場でもいい。

男子警官は「今の北海道、外で寝ると死にますよ」と言いながら宿泊施設に電話してくれた。

努力の甲斐もなく、すべてのホテルが円かクレジットカードしか使えない。

所長のような警官に「旅行慣れていないんだね。あなた、初めての旅ですか?」

「先月、コロンビアから帰って来たばかりです」の言葉を飲み込んで、うつむきながら苦笑い。

これまで50ヶ国以上旅して来たが「私は、要領が悪いのだ」と痛感させられた。

「この時間なら新千歳空港温泉の前に戻っても、見つからないだろう」とアドバイスをもらって空港内に潜入。

潜入したのはいいが、先ほどのガードマンが再登場。

「ここ、防犯カメラで見えるんですよ。ターミナル・ホテルはダメでしたか?」

人の良さそうな彼は、見るに見かねたというように「私が両替しても良いのですが」と言ってくれた。

ガードマン詰め所で所長と密談の結果、彼の個人プレーで両替をしてくれることになった。

3,000円手にして、新千歳空港温泉に向かう。

6時間歩き続けることもなく、三途の川から生還した気分。

温泉、U〜ん、天国じゃ。

もっと早くこの方法を使えばよかった。

このあと、クアラルンプールの空港で、荷物の追加料金を取られることになろうとは想像もしていない。


それでは、何事もないことを願って、シンガポール2泊3日の旅に行って来ます。


posted by ito-san at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする