2016年02月24日

サンヒャン・ジャラン@プナタラン・サシ寺院(34)

「23日の予定が、22日の夜7時に変更になりました」

ワヤンからのメールを見たのは、すでに7時を過ぎていた。

プナタラン・サシ寺院(ペジェン村)の祭礼は、サコ暦で第9番目の月(西暦の2月頃)Sasih Kasanga (サシ・カサンゴ)の満月(プルナモ)の日に始まる。

22日の満月が、オダランの初日だ。

サンヒャン・ジャランが見られるとの情報は、ひと月ほど前からあった。

私は、万全の体勢で23日の昼4時に備えていた。

今から準備しても、プナタラン・サシ寺院には1時間後だ。

終わっているかもしれないか、取りあえず行ってみることにした。


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夜8時、プナタラン・サシ寺院に到着。

幸いなことに、まだ終わっていないようだ。

情報通りに、昼4時から来ているツーリストもいる。

食事に行くにも、その場を離れられない。

情報が不明瞭で、いつ儀礼が始まるのかわからないのだ。

サンヒャンジャランは、馬を模した儀具を用いる。

境内の奥に、儀具が4器、安置してあるのを確認。

4人のサンヒャンジャランが見られるのか?

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祠の横に、ココナツ殻の入った袋がいくつもある。

サンヒャンジャランは、燃え盛るココナツの殻を蹴散らせるトランス儀礼だ。

観光客向けの公演で見ているが、本物は見たことがない。

境内には、人があふれている。

私は、バレ(建物)の柱の後ろに席を確保し、腰を下ろした。

柱を盾にしていれば、人の波に押し流されることはないだろう。

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儀具が、背の高い供物の前に運び込まれた。

ココナツの殻が、境内の中央に山積みされる。

幾つかのランプの光が消された。

いよいよ、始まるのか。

村人も私と同様に、今か今かと期待で興奮しているようだ。


突然、観衆の中から女性の叫び声。

9時17分、トランス儀礼は、こうして始まった。

女性は、優雅に舞いながら、境内の中央に出て行く。

境内に控えていた男女のグループの謡が聞こえる。

女性がもうひとり、身体を痙攣させてトランスに入った。

ココナツの殻に火がつけられた。

煙が立ちこめる。

女性3名と男性1名のトランスするシルエットが浮かんだ。

影絵を見ているようだ。

彼らは、恍惚状態で踊っている。

馬を模した儀具に股がったのは、女性だ。

女性のサンヒャンジャランは初めて見る。

燃えたココナツ殻を蹴散らす。

儀礼は30分ほどで終了した。


動画は、音声が途切れがち。

煙が立ちこめて、肉眼でも見難くい。

眼を凝らして御覧下さい。




posted by ito-san at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする