2016年03月14日

オゴホゴ神輿@パジャハン村(39)

Selamat Hari Raya Nyepi・Tahun Baru Saka 1938・9Maret 2016

今年のニュピ(3月9日)は、タバナン(Tabanan)県の山深い村で過ごすことになった。

ニュピを挟み、2泊3日の未知の旅。

友人のスタッフであるデワ君の実家に世話になる。

出発は、8日。

午前10時を少し過ぎた頃、友人の車が迎えに来てくれた。

ププアン・パジャハン村(Pajahan Pupuan)は、ウブドから車で2時間半ほどの距離。

タバナンの町を抜け、曲がりくねった尾根伝いの道を進む。

熱帯の森を左右に見ながらのドライブは、心地よい。

家々の玄関に、しめ縄に似た飾りが取り付けられている。

Pupuan1.jpg

ニュピのための飾りらしい。

タバナン県特有の風習だろう。


美しい棚田を望みながらコーヒーブレイク。

ウブド近郊では見られない風景だ。

Tabanan.jpg


ププアン町のワルンで、昼食のナシ・チャンプール。

Pupuan2.jpg


パジャハン村に到着したのは、午後2時。

デワ君の持っているコーヒー農園を見学に出掛けるつもりだったが、雲行きが怪しくなったので明日に変更となる。

午後3時頃から、雨が降り出した。

ここは、雨の多い地域らしい。

ニュピ前夜は、オゴホゴ神輿の行列がある。

「オゴホゴ」http://informationcenter-apa.com/kb_ogoh_ogoh.html

オゴホゴ神輿は、ニュピ前夜に行われる悪霊払いの儀礼。

これまで私が見てきたオゴホゴ神輿の行列は、6時頃から始まっていた。

6時には、まだ時間がある。

私は持って来たhang drumを叩くことにした。

バレ・ダジョーのテラスに腰をおろし、雨垂れのすだれを相手に音を出す。

濃密な音が響いた。

山あいの空気のせいか、雨の湿気か、いつもと違う音色になった。

♪・・・・♬

遠くから、バレ・ガンジュールの音が聴こえる。

時間は午後4時。

雨は上がっていた。

オゴホゴ神輿の行列が始まったとも思えないが、音の聴こえる方に行くことにした。

村の中心と思われる三叉路で、オゴホゴ神輿が行進している。

雨の都合で、早くなったのか?

オゴホゴ神輿は、三叉路から三方向の村はずれに行進し清めの儀礼を行う。

ウブドの豪華なオゴホゴとは違い、小さな村の小さなオゴホゴだった。

明るい時間のオゴホゴは、悪霊っぽくない。





日没時間に、ススオナン(バロン&ランダ)が、オゴホゴ神輿同様に村を練り歩く。

三叉路で僧侶の読経が始まった。

ススオナンが村々を清めている間に、村に結界を張る僧侶たち。

私は沿道に腰をおろした。

昼と夜の境目、3人の僧侶のマントラで村の空気が変貌していく。

ススオナンが三叉路に戻ってくる。

先頭集団の数人がトランス状態で踊っている。

これもウブドでは、見られない儀礼だ。

突然、目の前をランダが走り出した。

私の全身から鳥肌が立った。

闇の世界にでも持って行かれそうな感覚に、急いで、その場から立ち上がった。

まわりから嬌声が上がる。

ランダを押さえる者、トランス状態の者。

狭い道に村人が溢れ、騒然となる。

これは、トランス儀礼だ。

私は、この場に居るようで居ない取り残された存在となった。


このあと、再びオゴホゴ神輿の行列が行われた。

パジャハン村では、明るい時間と暗くなってからの2度行われる。

これもこの村特有の風習だろう。

午後9時、すべての儀礼が終了した。

山あいの小さな村で行われた不思議な儀礼でした。


posted by ito-san at 02:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする