2016年04月11日

ココナッツ・オイル作り(47)

この頃、ココナッツ・オイルの人気度が高いと、良く耳にする。

10年ほど前「アパ?情報センター」に、ココナッツ・オイル作りの作業風景を見たいと、ツーリストからの要望があった。

こういった方面にまったく興味がない私は、当時、情報を持っていなかった。

今回は、なんとなく心が動き、知人のグスティ君に「作りたい」と相談した。

「いつも作っているから、いつでもいいよ」との返事だった。

「いつも作っている」初耳の言葉に唖然とした。

3日に1度ほどの割合で、ココナッツ・オイルを作っているという。

各家庭で作られ、日常で使われていると言うのだ。

グスティ家の台所には、自家製のココナッツ・オイルが置かれていた。

市販の食用油を使っていない。

バリ人宅は、自家製率高いようだ。

26年間滞在して、初めて知った。


バリ島に生育する椰子には、様々な種類がある。

砂糖と発酵酒を作る椰子や蒸留酒になる椰子、オイルを採る椰子。

地霊や邪悪の力を祓うための儀礼・ムチャル/チャル=Mecaru/Caruでは、5種類のバリ原生椰子の実を使う。

儀礼に欠かせない椰子の話は、バリらしい。

この話、テガランタン村滞在記「椰子の実の話(29)」にしたためております。

「極楽通信:16 椰子の木はスーパーマン」と合わせてをお読みくださるとありがたいです。


バリ島に古くから伝わるココナッツ・オイル。

インドネシア語で、ミニャッ・クラパ(Minyak Kelapa)と言う。

ココナッツ・オイル作りを2度、グスティ家で体験した。

作り方を順を追って説明しよう。

オイルには、果汁の少なくなった発芽する前の古い椰子の実を使う。

まず、外の厚皮を剥がします。

Kelapa・oil1.jpg

Kelapa・oil2.jpg

厚皮剥がしは、グスティ君の仕事。


ここからは、主婦の仕事。

台所は主婦の城だ。

Kelapa・oil3.jpg
厚皮が剥された実の固い殻から、白い部分を剥がす。

Kelapa・oil4.jpg
おろし金で細かくする。

Kelapa・oil5.jpg
動力もあるでよ〜

細かくなったココナッツに、白湯を入れ揉む。

これを絞った液体が、ココナッツ・ミルクだ。

Kelapa・oil6.jpg

Kelapa・oil7.jpg

ココナッツ・オイルは、ココナッツ・ミルクから油を分離させたもの。

バリの伝統的分離方法は、加熱式だ。

加熱しないで分離するものをヴァージン・ココナッツ・オイルと言うらしいが、加熱しても成分に変りがないようだ。

カマドで薪を使って加熱する。

Kelapa・oil8.jpg

しばらくすると、アクのような白い泡が浮いてくる。

白い泡をすくい取ると、粒状のオイルが姿を現す。

これがココナッツ・オイルだ。

奥さんのプスポさんは、日常の仕事をこなしながら次から次へと段取り良くオイルをつくっていく。

白い泡に野菜を和え、バナナの葉に包んで焼いた、ペペスと呼ばれる料理を作ってくれた。

不思議な美味しさ味だった(食レポは出来ません)。

加熱すること30分。

分離して浮いたオイルは透明。

上澄みのオイルをすくい取る。

すくい取ったオイルをもう一度加熱して、水分を飛ばす。

これを冷ませば、ココナッツ・オイルの完成だ。

Kelapa・oil9.jpg


友人のミサトさんが、説明をイラストで描いてくれた。わかりやすいよ!

minyakkelapa10.jpg

イラストは、ダブル・クリックすると大きくして見られます。


これまでの説明でわかるように、無精製、無添加。

当然だが、ココナッツはオーガニック。

簡単にできて、効用も多様だ。

効用については、各自で調べてください。


主婦が作っているココナッツ・オイルを売りたい。

フェアトレードの意味を正しく理解していないが、生産者直売にしたい。

こんな考えが浮かんだ。

少しでも彼らの生活の糧になれば、なんて思うのはオゴッタ考えだろうか?

出来ることから始めたいと思っている。



☆☆☆


アパ?では、バリ島のココナッツ・オイルを理解して頂くためにオリジナル・ツアーを企画しました。

その名もズバリ《 ココナッツ・オイル作り 》。

バリの伝統的なココナッツ・オイル作りを体験する。

今回は、贅沢にも「椰子砂糖作り」も加えました。

バリ島民の家々に古くから伝わる「ココナッツ・オイル作り」と「椰子砂糖作り」です。

民家の台所を使用し、オイルと砂糖ができる行程の見学と作業を体験します。

ココナッツの不思議が解明されるかもしれません。

出来上がったココナッツ・オイルと椰子砂糖は、お持ち帰りできます。

■遂行人員:2名様以上〜5名様以内

■価格:20US$(1名様・プロモーション価格)

■遂行時間:3時間(午前・午後の2回を予定)


posted by ito-san at 23:48| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする