2016年08月09日

ウブドの水道事情(80)

マス村(5日)、ペネスタナン村(6日)の合同火葬儀礼も終わり、ウブド近郊では残すところプリアタン村(20日)だけとなった。

まったく関係のない私にも、どことなく醸し出している慌ただしさが感じられるウブド。

加えて、ハイシーズンを迎えたウブドは今、観光客が歩道に溢れ活気づいている。

昼2時頃から5時近くまでは、交通渋滞でお祭り騒ぎのようだ。

合同火葬儀礼の話も、もう食傷気味だなと考えていたら、ブログのアップが滞っていた。

ネタも枯渇しているし、このまま、しばらく休んじゃおうかな。

と思ったが、小さなネタが見つかった。

pasar_ubud.jpg
ウブド公設市場


この頃、我がセノ家は、時々、断水する。

ハイシーズンを迎えて、ホテル&ヴィラの利用者が増えたせいだろうか。

断続的に降る雨の量が減っているのも原因だろう。

日中は暑いので、シャワーは必須だ。

ウブド近辺の川は汚濁が進んでいて、昔のように川で水浴びというわけにもいかない。

バケツに貯めたおいた、もしかのための水を使って、急場をしのいでいる。

断水を想定しての “もしか” です。


テガランタン村は、昔から、井戸の枯れる地域だった。

上水道が敷設されるようになって、井戸は埋められた。

当時、井戸と上水道の併用は、許されていなかったと記憶する。

パチュン家もそうだったが、セナ家も枯れた井戸は埋められている。

上水道になってからも、テガランタン村は断水が多い。


上水道は、公共が供給している。

給水制限がされることもあるので、事前にタンクに水を貯めて使っている。

井戸を復活させている家もある。

税金がかかるが、上水道と井戸を併用だ。


以前、井戸は手掘りだった。

1990年、「和食・影武者」の井戸も人力で掘った。

直系1メートル20センチほどの穴を掘っていく。

穴が深くなると、掘った土をバケツに入れて上に上げる。

狭い穴の中での作業は、動きずらそうだ。

地上には、バケツを上げ下げする助っ人がいる。

何度も何度もバケツが往復する。

掘り手は、不安定な縄梯子を伝って下りていく。

10メートルも掘り進むと地下の空気が薄くなって苦しいだろうが、そんな素振りをみせない掘り方さん。

掘り方さんは、地下水の湧き出る地点まで掘りすすむ。

今回は、12メートル掘ることになっている。

少しづつ水が溜まってくる。

底に溜まる水に潜って土を掘っていく。

眼を真っ赤にして井戸から出て来る職人さんを見て、感動と感謝した。

危険がともなう仕事。

年々、井戸掘り師は少なくなっていると聞いている。


今は、スムールボル(Sumurbol)がある。

鉄パイフを水圧で地中に挿していく“スムールボール”と呼ばれる井戸掘り手法だ。

Sumurbol.jpg

高校生の頃にアルバイトでやったことがある、ウエル・ポイント工法だ。

工事現場の地下水を汲み上げる鉄パイプを挿す。

現場の水を確保する時にも、施す。

人力で、4〜メート5ルほどのパイプを何本も刺していく。

掘り抜き井戸のスムールボルは、50メートルの水脈まで打ち込むことができる。

ウブド近郊は、もうこの深さでは水が出なくなって来ている。

ホテル&ヴィラ、別荘など建築ラッシュが原因だと言われる。

プールは、中級クラス以下の宿泊施設にまで完備されている。

場所によっては、100メートル前後も打ち込まなければ水脈にあたらない。

公共水道局の水が枯れ、一般家庭に供給できないこともたびたび。

農業にも影響を及ぼして来ている。

交通渋滞は一部地域だが、水の確保とゴミ処理はバリ島の深刻な問題だ。

このまま開発が進めば、一般市民の社会生活にも支障をきたすだろう。

早急な解決が望まれている。


※バリ島滞在記「ウブドに沈没」3月・28)建築現場はショックの連続


posted by ito-san at 15:49| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする