2019年07月28日

「Hotel Pondok Tingal」でワヤンクリッ鑑賞!(317)

毎度、疎外感に苛まれるガルンガン祭礼日(7月24日)を避けて、旅に出ることにした。

25日の72才の誕生日も、一人孤独に迎えようと決意。

隣の島、ロンボク島に愛バイク・スクピーに乗って。

その結末は、マグラン滞在記が終わり次第アップします。

乞うご期待!


と言うことで、残り2回のマグラン滞在記にお付き合いください。

4月27日、ワヤン・クリッ(Wayang Kulit・影絵芝居)を鑑賞にボロブドゥールの街に。

ウブドでは、毎日のように芸能に接する機会があるが、バリ以外の地域では観られる事は少ない。

ワヤン・クリッは、古くからインドネシアの各地で親しまれてきた。

現在では、ジャワ島のジョグジャカルタとソロ、そしてバリが有名だ。

バリにワヤン・クリットが伝わったのは、マジャパイト王朝の15世紀頃だと言われている。

ルーツはジャワ島だが、形態が変わって今の根付いている。

オダラン(寺院祭礼)、削歯儀礼、婚姻儀礼、火葬儀礼、誕生日儀礼(オトナン)などの宗教儀礼の一部として、欠かせない奉納芸能だ。

バリのワヤン・クリッは、ダラン(人形遣い)はスクリーン裏で演じ、鑑賞者はスクリーンに映る影絵を見る。

ジョクジャカルタやソロのワヤン・クリッは逆で、影絵を見るよりは演者を鑑賞するがメインになっている。

バリと違って、宗教性のない娯楽として残っている。


この日は、ボロブドゥール最古のホテル「Pondok Tingal」で、月一回入場無料で催されているワヤン・クリッを鑑賞することができた。

ボロブドゥールで唯一、古典芸能を鑑賞できる場所のようだ。

ホテル施設の幾つかが建物が解放されていた。

ダランの甲高い声が聞こえる。

館内に入ると、正面奥に大きなスクリーンがある。

スクリーンの前には、女性のダランが後ろ向きの姿が目に入った。

Wayang Kulit-1.jpg

女性のダランは初見。

ジョクジャカルタにある芸術大学のワヤン・クリッ科には何人かの女性がワヤン・クリッを学んでいるようだ。

4月21日は、インドネシア女性解放運動の先駆者「イブ・カルティニ(Ibu Kartini)」の日。

この日は、イブ・カルティニに敬意をあらわして、女性のダランを招待したようだ。

横には謡の女性2名が、こちらを向いて座っている。

女性は、伝統衣装のクバヤ。

男性は、ジョクジャカルタの王宮で見かける正装に包まれている。

その前(後ろというのか)は、大ぶりなガムランが並べられた広いステージ。

ガムランがバリのと、まったく違う。

すべてが大型だ。

Wayang Kulit-2.jpg

バリのそれと比べると、豪華絢爛だ。

写真や動画で観たことはあったが、生の見るのは初体験だ。

観客は粉コの字型に並べられた椅子の座っている。

ステージの裏と中庭には、スナックや飲み物が用意され、鑑賞者は自由に取ることができる。

Wayang Kulit-3.jpg
(オーナーの名誉のために付け加えておくが、中庭には、もっと立派なワルンが出ていた)

芸能を残したいと考えるオーナーの太っ腹な振る舞いだ。

コーヒーとお菓子を手に鑑賞する人々が、たくさんいる。

伝統衣装に身を包んだ男性が多い。

これもオーナーの考えなんだろう。

私はコーヒーを持って、バリでするようにスクリーンの裏に回った。

スクリーンの裏には椅子がなく、ジュータンの床に座り込んだ。

Wayang Kulit-4.jpg




ジョクジャカルタ市内には、ソノブドヨ博物館(Museum Sonobudoyo)と王宮南広場(Sasono Hinggil)で毎晩ワヤン・クリッは公演されている。

ラーマヤナ舞踊は、プラウィサタ劇場(Purawisata)とプランバナン寺院(Prambanan)で公演がある。

バリのように、芸能を鑑賞する機会がもっとあればいいのにと思った。

そうすれば観光客を逗留するだろう。



posted by ito-san at 17:01| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする