2013年05月20日

ジャランジャランの1(30)

さぁ〜て、今日は天気も良いことだし、ちょっと村を散策してみようか。

この村には、これと言って観光するものはないが、バリの村としての機能を見ることはできる。

パチュン君に「テガランタン村のパワー・スポットはどこですか?」と訊いてみた。

「ダラム寺院前にある大きな樹がそうだよ」と教えてくれた。

さっそく、行ってみることにした。

ダラム寺院の前には、大樹が左右に聳えている。

以前、私が奉納舞踊をしたのは、この大樹と寺院の間にあった村道だ。(2013年05月06日:■神々に捧げる踊り(24))

向かってその左手の大樹が、テガランタン村のパワー・スポットだ。

小さな祠の前に腰を下ろすと、清らかな風が頬を撫でた感じがした。

power-spot.jpg


山側(北)に足を伸ばすと、屋敷前にひとりの老人が腰を下ろしていた。

頭の白い布は、プマンク(専属僧侶)の巻き方だ。

「私がバリ人の見本ですよ!」とでも言うように、私が想像するバリ人の風貌がそこにあった。

手には、闘鶏(タジェン=tajen)用と思われるが鶏が大事そうに抱えられている。

老人は、両手で鶏の身体をしごいている。

私は、この長閑な風景を写真に残したいと思った。


インドネシア語で「写真を撮らせてください?」とカメラを手にして訊くと、老人は鶏を籠に戻し立ち上がり「オランダ?」と訊ね返しきた。

私が、侵略者のオランダ人にでも見えたのだろうか。

70年も昔の話、いくらなんでもそんなはずはないだろう。

老人の表情が硬いので、私は怒っているのだろうかと不安になった。

バリ語をまったく理解できない私は、ただニコニコするだけだ。


私のインドネシア語の「ダリ ジャパン」が理解されないので「ニッホン」と言い換えると、老人は理解したのか「ジャパン」と発音した。

部外者の出現が迷惑なのだろうか、どことなく迷惑そうな表情は取っ付き難いが、それに臆せず「写真を撮ってもいいですか?」と再び訊ねると、「この鶏(混合色)が3度勝った」「この鶏(白色)は2度勝っている」「これ(白色)は、まだ試合に出ていない」と、少し和らいだ表情で教えてくれた。

私は、鶏を抱えるジェスチャーをした。

老人は座り直し鶏を籠から取り出した。承諾してくれたようだ。

カメラを向けると、真剣な表情になった。

tajen1.jpg


写真を撮っていると、向かいの家の住人が鶏を手にして現れた。

さっそく、模擬闘鶏の開始となった。

tajen2.jpg

家に帰って、パチュン君に写真を見せると「この人はプセ寺院のプマンクです」と教えてくれた。

あとから現れたおじさんは、運転手の仕事をする公務員らしい。

近々、どこかで闘鶏があるようだ。

こんなバリ人の日常が、散策していると見られる村だ。

極楽通信・UBUD右向き三角1バリ島見聞録右向き三角1
タジェン(闘鶏)
も読んでください。

posted by ito-san at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | テガランタン村滞在記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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