2013年07月29日

Bali Not For Sale(46)

テガランタン村の北の端は、ジュンジュンガン村との村境。

その村境の田んぼの中に「not for sale」の野立て看板があるのは、以前「テガランタン村北部(25)」と「ジャランジャランの2(31)」で紹介した。

この場所で、ライブ・コンサートがあると言うニュースが流れている。

テガランタン村のこんな近場でのコンサートは、村始まって以来の出来事だろう。

7月21日(日)の予定は、コンサート開催の許可証を取っていなかったようで7月26日に延期された。


ステージは「not for sale」の野立て看板の前。

観客は、田んぼの畦道で鑑賞することになる。

私は、オカちゃんの弟・アノム君が建てたヴィラの2階から鑑賞すればベスト・ポジションだと思っていた。

残念ながら「数ヶ月前にインド人が年間契約で借りている」とアノム君に言われ、断念せざるを得なかった。

住人のインド人は「アナンダ・アシュラム(Anand Ashram)」のグルのようだ。

Not For Sale1.jpg

7月26日午後4時ちょうどに、開演の挨拶が始まった。

ステージの周りには、たくさんのカカシが立っている。

MCの発する言葉から「プラスチック」「ノット・フォー・セイル」という言葉が頻繁に出ているところをみると、環境問題に取り組んでいる事はわかる。

バリ南部ブノア湾のマングローブ保存や観光開発による環境破壊問題に真摯に取り組んでいるロックバンドが出演と聞いている。

今回の無料コンサート「Bali Not For Sale」もその一環のようだ。


サイクリングの一団が、ライブ現場に近づいて来る。

ウブド・チャンプアン橋の袂にある 「S.I.D=Superman Is Dead」 のメンバー経営のTシャツショップ「RUMBLE」を午後3時に集合・出発したグループだ。

50人位はいるだろう。

「RUMBLE」の販売するTシャツを着ている若者は、 S.I.D のファンだと一目でわかる。

グループの誰かと似ているファッションが多い。

上空にリモコンの飛行物体が飛び、サイクリングの一団とライブ場所周辺を撮っている。

ビデオ・カメラのついた、最新機器だ。

この機器は、ウブドの王族の大きな火葬儀礼の時にも活躍したと聞いている。

Not For Sale2.jpg

トップバッターは、ジョクジャカルタのグループ。

この日は、ソロで唄った。

1グループが3〜4曲を演奏する。


ジュンジュンガン村に住む、TAKEさんがバイクの前部に子供2人を乗せて現れた。

川を一つ隔てているが、家までロックの音が聴こえてきたので、覗きに来たと言う。


4番目のグループの、バリのローカルテレビでよく流れている曲が始まると、拍手が沸いた。

スリン(縦笛)演奏者として名声の高い、地元ジュンジュンガン村出身のアーチスト、アグス・デジャ・セントーサ君のスリン演奏だ。

アグス・デジャは、インドネシア国立芸術大学デンパサール校演奏科を優秀な成績で卒業している。

「リッタ・デウィ(Nritta Dewi)」のリーダー、舞踊家 “カデッ・デウィ・アルヤニ(Kadek Dewi Aryani)の弟で、グループでは、ガムラン奏者のリーダーをしている。

哀愁を帯びたスリンの音色と旋律は、椰子の木と田んぼの背景にはピッタリだった。

私はロックより、バリの音楽の方が気が入っている。

24年滞在しても、未だに興味が薄れないバリの音楽の魅力って、一体なんだろう。


5番目に「日本料理店・影武者」の女将が大ファンの 「 S.I.D=スーパーマン・イズ・デッド」が登場した。

メンバーは、3人。

S.I.Dは、バリ出身でインドネシアの人気バンドだ。

きっと女将は、ステージまぢかで見ていることだろう。

畦道は足場も悪く、ぬかるんでいるため座り込むことができない。

私は、道路脇にバイクを止めて座席に乗って聴いている。

ここからステージの様子は遠くて見えない。

スリンのアグス・デジャと S.I.D 以外のグループを私は知らない。

Not For Sale3.jpg

聴衆は、増減があり正確には掴めないが、常時百数十人が聴き入っていた。

たくさんのテガランタン村の顔見知りに会った。

カポが、私に近寄り「スリンを聴きに来た」と言う。

「もう、終わったよ」と言うと、残念がっていた。

彼らはじっくり聴くという風ではなく「なにやってんだろう」という感じで覗いていく。

主催者側のコンセプトには共感するが、村人のコンセンサスを得ているのだろうかと、気にかかった。

娯楽の少ない村のこと、村人も楽しんでいることだろう。

私はそう納得している。


村側の責任者とコンサートのスタッフとが、話し合いをしている場面に遭遇した。

7時30分には、終わるように言われている。

8時までの予定と聞いていたが、どうやら問題があったようだ。

最終的には、7時40分で決まったようだ。

待機しているグループも残っている。

出演グループが、まだ、駆けつけて来る。

9つ目のグループが登場したところで、時計が7時30分を廻っていた。

開演してから3時間30分が経過していた。

夜風が冷たくなってきた。

私は、これが最後のグループになるだろうと判断して帰ることにした。


posted by ito-san at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | テガランタン村滞在記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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