2013年12月31日

ウブドの年末(68)

年末を感じなくなったのは、ウブドに滞在始めて何年目からだろう。

日本に居る時には、12月に入れば、何となく忙しない気持ちになった。

一年をひと区切りとする気持ちは大きく、年頭には「一年の計」を立てる。

年内に、仕事を一段落しておきたいと考え、実際に慌ただしい。

クリスマスのセレモニーは、大晦日までの日にちが、残り少ないことを気づかせる。

日本には、忘年会なんて慣習もある。

年賀状という習慣もある。

そして大掃除。

「NHK紅白歌合戦」に年末を感じる人もいるだろう。

最後に除夜の鐘。

煩悩のおおい私は、この鐘に癒されたものだ。

calendar2014-12.jpg

我々が利用する西暦のカレンダーは、バリ人にとっては単に日にちが明記されているだけのもの。

曜日にも意味がない。

彼らは、バリ独特のカレンダー、ウク暦サコ歴に従って生活を営んでいる。(※写真は、バリの暦と西暦を組み合わせたバンバンさん考案のカレンダー)

クリスマスもない、仕事納めもない。

普段と同じひと月だ。

バリ人に忘年という概念もない。

年度の変りにも全く興味がないようだ。

(※官庁関係には御用納めと年始休暇があるようだ。)

年末にメリハリがないと考えるのは、我々がツーリストだからだ。

アッ!という間に時が経つのも、日本の四季のようなメリハリがないからだろう。

私のウブド滞在24年間もアッ!という間だった。

バリ人は、ガルンガンニュピオダランで、日常に変化ををつけている。

バリ島は、インドネシア有数の観光地。

中でもウブドは、バリ島屈指の観光地。

年末年始には世界中から観光客が訪れ、中心地は竹下通り状態(この表現って古いですか?)。

町中に観光客が溢れるが、バリ人にはいつもより観光客が増えただけのこと。

彼らの日常は変わらない。

私が年末を感じなくなったのは、周囲のバリ人が新年を迎えて改まろうという雰囲気がないからだろう。


パチュン家の大晦日も、通常の一日のようだ。

日本人専門ガイドのパチュン君は、12月25日から書き入れ時で連日帰宅が遅い。

大晦日の帰宅も年越しになってしまうだろう。

留守番は、イブと末っ子のコマン君。

「2人で寂しいから、イトウさんも早く帰って来てくれ」とイブに言われている。

ノタリス(司法書士)事務所に勤める長女のアユが、仕事納めで昼過ぎに帰宅した。

「今日はスンバヤンをすませて半ドンでした。1日と2日が休暇です」と教えてくれた。

ホテル勤めの長男は、帰りが遅くなるだろう。


夜8時過ぎに「食事です」イブの声がした。

テラスに出ると、大きなテーブルの上に食事の用意がしてあった。

イブとアユとコマンと一緒に夕食。

「良いお年を」ということで卓を囲んでくれたようだ。

「皆が集まると楽しいのにね」イブはどことなく寂しそうに言った。

昨年は、家族全員でテラスのタイルの上に座り込み食事をしたようだ。

アユから「この家を、そして家族を気に入って、いつまでも住んでください」と嬉しいコメントがあった。

コマンは食後がすむと、そそくさと友人が集う村のワンティランに出掛けていった。

カウントダウンの予定があるようだ。


今年の私は、パチュン家で新年を迎える。

昨年は、トゥブサヨ村だった。

トゥブサヨ村の借家から「年越し仮装PARTY in UBUD」に出掛けていった。

昨年まで4年間続いた「年越し仮装PARTY in UBUD」が、今年は中止となった。

今年は、いつもの時間に、いつものように「影武者」に顔を出して、いつものように食事をして帰るだろう。

リピータの日本人客がいれば、バリの話で盛り上がりたい。

もしかすると、年越しそばが食べられるかもしれない。

(ウブドの変則十字路にあるワンティランでカウントダウンのバザーがあったが、いつのまにか中止してた。花火の打ち上げも昨年より縮小されていた。)


※写真のカレンダーは、来年2014年の12月のもの。

制作者・バンバンさんの写真が老けている。

本人は、他界していると聞いている。
posted by ito-san at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | テガランタン村滞在記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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