2014年01月08日

ウブドでソフトクリームが食べられるのは、いつの日か?(36)

ウブドにアイスクリーム屋が増えた。

今風には、イタリア語でジェラードと呼ぶらしい。


1990年ウブドでアイスクリームと言えば、中国製の黒い自転車の荷台に円筒型のクーラー・ボックスの入った木枠の箱を取り付けた行商さんの塩っぽいアイスクリームだった。

脇にはコーンの入ったビニール袋をぶら下げて、日本の豆腐屋さんような笛を鳴らしてやって来る。

今でも、裏道をこのアイスクリーム屋さんは通る。

地元の子供たちは、アイスクリーム屋さんが来るのを楽しみにしている。

胃袋の病弱な私は、未だに試食していない。

詳しくは:26「アイスクリームが食べたい」をお読みください。

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停電の多かったウブドには、アイスクリームがメニューにあるレストランは少なかった。

冷凍庫を持っていても停電しては、アイスクリームがシャーベットになってしまう。

アイスクリームを食べたい時は、州都デンパサールまで足を伸ばさなくてはならなかった。

冷たいものを食べたい時は、かき氷だ。

エスチャンプール=Es Campur(ミックスかき氷)・エスブア=Es Buah(フルーツかき氷)・エステレール=Es Teler(フルーツ入りココナツミルク氷)などなど種類は豊富。

ゴミの混じった氷だから、レストランに置いてなかったかき氷。

胃袋の病弱な私が、かき氷を味わったのは、かなりあとになってからだ。


1995年、ウブドにアイスクリーム商戦が始まる。

カャンピーナ(Cammpina)、オゥールス(Wall's)、ペターズ(Peters)といった、おそらく外資系だろうと思われるアイス・クリーム・メーカー3社が進出してきた。

3社が、こぞって路上販売に出た。

近代的手押しワゴンで、これまで大きな町でしか買うことができなかった本物の美味しいアイスクリームが、「ランララ、ランラ、ランラララ」「タータラ、タータラ」などと陽気なBGMを鳴らして村中にやって来た。

耳について覚えてしまうほど頻繁にやって来た。

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※カャンピーナの発着所は、プンゴセカン村の現在「SiSi」がある場所にあった。

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停電が少なくなって、メーカー3社のアイスクリーム・ケースが雑貨屋に置かれるようになった。

しかし、時々、短時間の停電はある。

手にしたアイスクリームがシャーベット状だったことがある。

アイスクリーム・ケースが設置される雑貨屋が増えると、このビジネスも下火になっていった。

今では、細々と自転車でやってくるのを見かける程度だ。

コンビニ店が進出すると、いつでも食べられるようになった。

※48「ウブド・コンビニ事情(conveni)参照。

1996年オープンのスーパーマーケット「Delta Dewata」、それ以前からあったミニ・スーパー「TINO」&「Dewi Mas」にアイスクリーム・ケースが設置されていたかどうか記憶が定かでない。

記憶のある方教えてください。

テレビのCMでも、アイスクリームの宣伝が増えている。

「マギナム」なんて人気商品だ。

観光客が立ち寄るアイスクリーム店の1号店は、モンキーフォレスト通り「クルタ・アコモデーション」前とモンキーフォレスト入口前に2004年10月オープンした「タナ・メラ=Tanah Merah 」だったと記憶する。

スリーモンキー・カフェは「ハーゲンダッツ」の冷凍ケースを店頭に置いて販売した。

サヤン村にある「ガヤ」の本格的イタリア・ジェラードが人気を呼んだ。

その後、続々とジェラード専門店が開店している。

あなたのお薦めはどこですか?

訊いたからと言って、行くわけでもありませんが(失礼)。



私はアイスクリームも好きだが、ソフトクリームはもっと好きだ。

田舎暮らしで、贅沢言っちゃいけないのは知っている。

お叱りを受けても、それでも、ソフトクリームは食べたい。

サヌールまで出掛ければ「マクドナルド」で売っているが、私には遠い世界。


今月の始め、ウブドにソフトクリームの店がオープンしたと聞き、さっそく行ってみた。

「ソフトクリームひとつ!」私は、小学生のように元気いっぱいで注文した。

女店員さんが「ソフト・サーブ・アイスクリームですね」と念を押す。

「いや、アイスクリームじゃなくて、ソフトクリームです!」

私は、ソフトクリームが和製英語で、正式には英語でソフト・サーブ・アイスクリームだということを知らなかった。

奥に見える機械は、マクドナルドで見かけるのと同じマシーンに見える。

同じマシーンから出てくるなら、私の思い描いているソフトクリームと一緒だろう。

「カップにしますか? コーンにしますか?」と訊いてくる。

私の常識では、ソフトクリームはコーンとインプットされている。

「コーンです」即答した。

手渡されたコーンは、ホームメイド・ワッフルだった。

私の常識では、コーンはウエハースと決まっている。

残念なことに、ウエハースのコーンは置いていないようだ。

ソフト・サーブ・アイスクリームの先は、コーンの上で渦を巻いて聖火のように尖っていた。

これこれこれですよ。

コーンは希望通りじゃないが、形には満足。

聖火の先っちょをナメル。

ウゥ・・・・口に含んだ時の感触が違った。

似ている、しかし・・・・食感が違う。

口の中で滑らかに溶ける感じがない。

食べ進めていくうちに、シャーベット状のアイスクリームの味になってきた。

「ショック!」

これは私が求めているソフトクリームとは異質な物だ。

私は、オコチャマだから、普通のソフトクリームが食べたいのだ。

普通と言うのは、日本で食べたことのある「日世のソフトクリーム」か、地元名古屋の「すがきやのソフトクリーム」のことである。

残念無念。

わかるかな。

わかってくれるかな。

こうして、私の「ソフトクリーム初体験@ウブド」は、夢と消え去ったのであった。

posted by ito-san at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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