2014年01月18日

ウブドにはスクターが似合う(39)

ウブドでは、バイクのことをバイクと言っても通じない。

オートバイと言ってみても同様に通じない。

バイク (Bike) とは英語でBicycle(バイシクル)の略で自転車を示すようだ。

英語ではモーターサイクル(motorecycle)かモーターバイク(motorbike)と言う。

オートバイは、アメリカ英語のオートバイ=autobike。

バイクもオートバイも 原動機で動く自動二輪車の呼び名。

どちらも和製英語だろう。

単車と言う呼び名もあった。

では、ウブドでは、なんと呼んでいるのか?

インドネシア語のスペダモートル(=sepeda motor)と言わないと理解してくれない。

スペダは自転車のこと。

英語と同様に、原動機付自転車の意味だ。

Bike.jpg

今日のブログネタは、バイクについてです。

興味の無い方には退屈かもしれませんが、出来れば最後までお付き合いください。

文章中では、日本人に馴染み深いバイクの名称を使わせてもらう。

私がウブドに滞在はじめた頃、村人はバイクのことを総称してホンダと呼んでいた。

1970年以降、日本製ホンダのバイクがウブドに普及し始めていたのが原因だろう。

このバイクは「セブン・チョブロ=ceblok」とか「ホンダ・ベベ=bebek」と呼ばれている。

チョブロはバリ語で0のこと。

70年の7と0で、セブン・チョブロだ。

べべはアヒルのこと。

ボディカラーは、赤に白が少々。

今でも現役で走っていて、クラシック・バイクとしてマニアに人気の車種だ。

ceblok.jpg

1970年以前のバイクは「モトル・ピット=motor pit」と呼ばれていたと言う。

デンパサールでは、各国各種バイクが走っていたが、ウブドでは珍しい時代。

スカワティとウブドに、各1台しか保有者はいなかったそうだ。

ウブド内や近郊を走るのは、小さなバイクが適している。

小型バイクを「ホンダ・べべ」、そして「モトル・べべ」と呼ぶ。

タンクが前にある大きめのバイクは「モトル・ラキ」「ホンダ・ラキ」。

ラキ(laki)は男性のこと。

バリ人は「モトル・ムアニ(muani)」と呼ぶことがある。

ムアニは、バリ語で男性の意味。

どこ国製が知らないが「ニンジャ(カワサキ)」「ショウグン」「リキシ」なんて珍妙な名前のバイクも走っていた。

VESPA.jpg

イタリア・PIAGGIO製のスクーター「ベスパ=VESPA」は、古くから普及していたようだ。

これもマニアに人気の車種。

左で操作するクラッチが扱いにくいスクーターだ。

そして、スクーターと言ってもウブドで通じない。

ベスパはベスパ。

車種がそのまま呼称となる。

唐突ですが、日本にスクーター・ラビットがあったことを思い出したので記しておく。

スクーターは、ウブドに最適な乗り物だと思う。

バリ人の正装は、カマン(腰布)を巻く。

足を揃えて乗せることのできるスクーターは、バリ人のためにあるようなバイクだ。

足下に荷物が置けるのもありがたい。

正装のご婦人が、頭に供物を乗せてバランスよく走る姿を見かける。

時には、マイカー並みの親子4人乗りだったりする。

何人乗っても、ウブド内でポリスに注意されることはない。


スクーター商戦が始まったのは、いつ頃だったか?

まず、600万ルピアの台湾製の安価なスクーターが出た。

100ccクラスで、消臭剤に似た名前のスクーターだった。

すぐに壊れ、修理が不可能だったので、半年もすると市場から消えていた。

2005年に、ヤマハがオートマチックのスクーター「ヌーフォ=NEUVO」と「ミオ=Mio」を発売。

ホンダは同年、オートマチック・スクーター「ファリオ=VARIO」を発売。

オートマチックは、なぜかメーテック(Metic)と呼ばれている。

ウブド人は、日本製のメカニックを盲目的に信じていてメード・イン・ジャパンの信奉者が多い。

金額は高いが日本製バイクの人気は高い。

ミオは、インドネシアの人気女性ボーカリスト、アグヌス・モニカをCMに起用して女性の顧客を獲得。

これが爆発的人気を博した。

オートマチックのスクーターは、バイクに比べ燃費が悪くパワーも弱い。

それでも、新車購入は、ほとんどだろうと思うほど、ウブドにミオが溢れた。

ウブド人の知人に聞くと「トレンドだ!」と言う答えが返ってきた。

Scoopy1.jpg

2010年、「ミオ」に市場を独占されたホンダは、巻き返し戦略としてインドネシア初のレトロ・タイプを発売。

「毎日がますます楽しくなる!!」のキャッチコピー。

懐古デザインの「スクーピー=Scoopy」は、顧客の欲求にフィットしたのか、見る見るうちに市民権を得た。

ウブドの町中を颯爽と走る「スクーピー」の姿が増えた。

毎年のモデルチェンジとボディカラーの斬新さで、市場を制覇する勢いだ。

写真は黒だが、ピンク、パールブルー、ワインレッド、クリーム、チョコレート、赤黒のツートンカラーなどなど、カラーリングも豊富にある。

参考価格:Rp13,650,000-。

ホンダ・ファリオの人気が高いのも付記しておく。

以上の情報は、行動範囲の狭い私の周囲に限られていることをご了承ください。


私のバイク遍歴は、アストレア800→アストレア・スター(ASTREA STAR)→アストレア・プリマ(ASTREA PRIMA)→スープラ(SEPRA)→スープラX(SEPRA X)。

そして、オートマチックになって、ファリオ→スクーピーとホンダ一辺倒できている。

日本で乗っていたトレイル・バイクがホンダだったせいで、今でもホンダの名前に愛着がある。

パワーは物足りないが、ウブド近郊しか乗り回さない年寄りには、ピッタリのバイクだ。
posted by ito-san at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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