2014年02月21日

イミグラシイに行ってきた(41)


imigrasi1.jpg

バリ州都デンパサールにあるイミグラシイ(imigrasi)に着いた。

正確には「Jawatan imigrasi」出入国管理事務所。

不良外人としての呼び出しではないので、ご心配なく。

誰も心配していないって。

それも寂しいな!

ちょっと横道にそれるが、聞いてください。

私の旅は、いつも国外追放覚悟で乗り込んでいる。

もちろん、インドネシア・バリ島の入国時もそうだった。

入国した1990年5月からの1年間は、偽造出入国スタンプで滞在していた。

居酒屋を開店した1991年7月からは、就労ができないビザで滞在した。

何度もイミグラシイに、呼ばれた経験がある。

店や家などの財産を持った外国人が標的にされた。

なぜなら、財産を手放して帰国しないだろうと考えるからだ。

彼らは賄賂が欲しいのだ。

インテル(秘密警察)と手を組んで、3年ほど泳がせてから呼び出しを掛ける。

ウブド滞在の外国人が少なかった時代の私は、恰好の標的だったのだろう。

所長の机上には、私に関する書類が置かれている。

ウブド警察からのレポート(チクリ)も含まれているだろう。

「居酒屋で立ち働く姿を見たという目撃者がいる」と所長は言う。

毎年、所長が交代するたびに書類の束は厚くなっていった。

留置覚悟の私の言動に、歴代所長も手を焼いたことだろう。

私からは、金が取れないと理解したのか、10年もするとお呼びはかからなくなった。

違法行為で滞在していた私は、やっぱり不良が外人だったのかな。

imigrasi2.JPG

そんな思い出深いイミグラシイに、今、来ている。

55歳を超えると取得できる長期滞在ビザが、10年ほど前から発行されるようになった。

5年間有効のビザで、私はシンガーポールでビザを申請し、その後の4年はデンパサールのイミグラシイで延長の手続きをしている。

昨年、5年ぶりにシンガポールに出掛けた。

ということで、今日は1回目の延長手続きに来ている。

バイクでデンパサールに来るのは、1年ぶり。

66歳は、安全運転だ。

無免許、規定違反のヘルメット、だから安全運転。

ウブドからスクーピーで、チンタラ走って40分ほどで到着。

スクーピーを駐輪場に止めて、いつもなら横の扉から入るのだが、今回は写真を残しておこうと正面に廻った。

「あれっ! 去年と雰囲気が違うゾ」

ホテルのロビーのように開放的になっている。

改装されたのだ。

これなら威圧感がなくていい。

賄賂事情は変わっていないと思うが、表面上はクリアーなイメージになった。

imigrasi3.jpg

ビザ代行業者・A氏との待ち合わせは、朝9時。

約束の時間より、15分早く着いた。

モダンになったロビーのスチール椅子に腰をおろして、読みかけのエッセー集を開く。

しばらくして、A氏が笑顔で現れた。

彼との付き合いも長い。

お互い信頼している。

5月の日本一時帰国の申請書類もお願いした。

待つこと数分して、スピーカーから女性の声で「いとうひろし様」の呼び出しが聴こえた。

「いとうひろし様、写真室にお入りください」日本語で優しく言われたような気がしたのは、幻聴だろう。

個室に入り、上半身の証明写真を撮られ、指紋を取って、サインをして、30分で終了。

お疲れさまでした〜。

指紋は、数年前から指に墨をつけて書類に押すやり方ではなく、パソコンのマウスを大きくしたような固まりの真ん中にあるランプをひと指ずつ押し、コンピューターにデータとして残す形式だ。

こんなややこしい説明をしているより写真を撮っておけばよかったのだが、途中から入室してきた上司のようなオジさんが、私がいつも胸につけている「No! Nukes」バッチに興味を持ち、話をしているうちにチャンスを逃してしまった。

えっ! 写真を見なくても、みんな知ってるって?

それって普通だって?

やっぱり、私は浦島太郎になっている。

お疲れさまでした〜。

posted by ito-san at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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