2014年07月09日

オダランのトランス儀礼!(54)

日本から戻って初めて見学したオダラン(寺院祭礼)がトランス儀礼だった。

相も変わらず、バリは不思議の島だ。

バリでは、トランス状態になることをクラウハン(Kerauhan)と言う。

「神と合体して会話し、自ら神として行動し、無限の享受を味わう、神が憑依した霊的な状態」のことだそうだ。


クルンクン県ゲタカン(Getakan)村のオダランで、チャロナラン舞踊劇が上演されると聞いた。

私は甘い物の次に、チャロナラン舞踊劇に眼がない。

場所は、クルンクン県の山間部。


オダランでのトランス儀礼が多い地域だ。

テヒンガン(TIHINGAN)村のチャロナラン舞踊劇、パクサバリ(PAKSABALI)村の喧嘩神輿は有名だ。

(今年2014年、テヒンガン村は6月12日、パクサバリ村は12月27日にオダラン見学ツアーがアパ?で主催される。オダラン情報を御覧下さい)


「アパ?情報センター」に問い合わせると、オダラン見学ツアーがあると言う。

さっそく、参加を申し出た。

6月26日夜8時30分、アパ?事務所前に集合。

参加者は我々4人と、もう一台に3人のツーリストが乗って出発した。

我々と言うのは、高木さん夫妻とヒロさんと私。

ヒロさんは、私の友人で6月19日からパチュン家に長期滞在することになった男性です。

行き先は、ゲタカン村のダラム寺院。

まったく聞き覚えのない村だ。


ギャニアール県で一番大きいセンゴールの喧噪を左右に見ながら、車は夜道を一路目的地へ。

車はバンリ県を横切り、クルンクン県に入る。

「ニョマン・グナルサ美術館」のあるT字路を、左折した。

道筋の途中にあるテヒンガン村を通り過ぎた。

この村のダラム寺院のオダランでは、ひよこや生卵を食べたり、黄色いココナツを口で裂いて飲み干す、という荒ましいトランスが繰り広げられる。

そんなトランスが、また見られるのかもしれない。

真っ暗な山道を登っていく。

右折左折を何度も繰り返す。

どこにつれていかれるのだろう。

不安はやがて期待となる。

ここはクルンクン県の山の中、これは凄いことになるかもしれない。

山道に人の姿が見られ、往来も激しくなった。

そして、こつ然とハレの舞台が現れた。

到着したのだ。

車で1時間ほどの道のりだった。

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夜10時、聖獣バロン舞踊で幕が開いた。

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チャロナランの弟子・シシアンを踊る娘たち。

ピースサインを送るこの娘たちが、このあとトランスするのだ。

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バリ王国時代の物語が続く。

端折ってしまって、ゴメンナサイ。

気になっていた美人に話しかけられ、物語はほとんど見ていません。

彼女は、クロボカンに新しくオープンした、欧米人オーナーのレストランで働いている。

今日は、寺院祭礼のための里帰り。

英語以外に日本語も話せれば、スキルアップできるので日本語を勉強したいと言う。

「あなた教えてくれない」と誘われる。

無理無理、私はインドネシア語もままならない語学苦手な男ですから。

Getakan6.jpg

悪霊ランダが登場すると、観衆の中の村人が奇声をあげてクラウハンした。

「さあ、クライマックスよ!」

美人は立ち上がると、見物人の人垣に紛れ込んでいった。

バロンやランダのように踊る者、不思議な動作を繰り返す者、さまざまな動作のトランスだ。

バンリ地方で見られるトランスと似ている。

残念ですが、観衆が多すぎてトランス風景を写真におさめることができませんでした。

悪霊ランダがお墓に向かって走り出した。

時計の針は、4時30分を指していた。

チャロナラン舞踊劇、全編6時間30分の終了です。

我々一行は、家路を急いだのであります。

posted by ito-san at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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