2014年08月26日

ウブドの散策@モンキーフォレスト編(63)

ウブドの数少ない観光地に「猿の森」がある。

「猿の森」は、ウブド南部のニュークニン村との間に残る原生林だ。

サレン王宮のある変則十字路から南下して「猿の森」入口までの道をモンキーフォレスト通りという。

旅行者の主流がバックパカーだった時代に使われた「モンキーフォレスト通り」が、いつの間にか定着したようだ。

街路樹に隠れて表示板が見えないが、正式名は「JL: HUTAN KERA」。

HUTANは森、 KERAは猿のインドネシア語。

モンキーフォレストの入場のおりに手渡されるパンフレットには「Wenara Wana」と書かれてある。

バリ語では、猿はWenara 、森はWana。

パダンテガル村が所有していて森の中には、ダラム寺院がある。

仮埋葬場があり、そこでは火葬儀礼が行われる。

かつては、夜になると前を通り過ぎるのも恐ろしいほどの暗闇になり、物の怪が徘徊する気配を感じたものだ。

今は街路灯が設置され、夜道も明るい通りになっている。



8月20日:真上にあった太陽が少し西に傾いた時間。

猿の森に入るのは、久しぶりだ。

入口はモンキーフォレスト通り側に2カ所、ニュークニン村側に1カ所ある。

この日は、モンキーフォレスト通り南端にある入口から入場。

entrance.jpg

遊歩道が整備されて少し地形が変わったように感じる。

以前より観光客で賑わっている。

猿の数も増えているようだ。

毛繕いする猿たち。

日向ぼっこの猿たち。

追っかけっこをする猿たち。

動物好きにはたまらない光景が、いたるところで見られる。

特に、子猿は可愛い。

見ていて、心が癒される。

しかし、猿が苦手な私は不注意に歩くわけにはいかない。

promenade1.jpg

巨樹が見える。

樹齢500年と言われている猿の森の巨樹だ。

いつまでたっても500年だが。

バリ語でビンギン、インドネシア語ではブリンギンと呼ばれる。

ガジュマルの一種でヒンドゥー教の聖木だ。

横に伸びた枝から、気根が幾筋も地面を目指して垂れ下がる。

巨樹の向こうは小さな渓谷になっていて、gt_mandi沐浴場があることを私は知っている。

私は、巨樹の向こうへと進んでいく。

Bingin1.jpg
Bingin2.jpg

気根でできた隙間だらけの吊り橋は、今、龍の掘られた石造りになっている。

橋を渡ると、左手に苔むしたコモドドラゴンの石彫がある。

恐竜が出て来そうな原生林に紛れ込んだようだ。

右手には、泉とその向こうに祠がある。

祠の右手は川。

祠と川の間には、奥に進む細い土道があった。

今は、川に張り出すように板張りのデッキができていた。

観光客が手すりにもたれて、対岸で戯れる猿たちを見ている。

デッキはやがて絶え、コンクリートの階段になる。

階段の向こうに浸食された岩場が見える。

このあたりが、村人の沐浴場だ。

deck.jpg
mandi.jpg

私はこの沐浴場で、よく身を浄めた。

その話は「極楽通信・UBUD/神々に捧げる踊り■第二章・奉納舞踊の一年・その一:プナタラン・クロンチョン寺院」に書いた。

濃い緑の木々に覆い隠された自然に抱かれて、久しぶりに大きな深呼吸をした。

胸いっぱいに自然の空気を吸い込んだ。

沐浴場近くまで、観光客は足を伸ばしてくる。

これでは、オチオチ真っ裸で沐浴できないな。


いたるところに芋が豊富に入った檻がある。

猿たちは、日々の餌に苦労することはないだろう。

もう野生の猿ではない。

ここは放し飼いの猿園だ。

猿たちにとって、それが幸せかどうか?

それは、わからない。

常に満腹のため、観光客にいたずらをする猿はいるだろうが、襲うことはないかもしれない。

monkey.jpg

ダラム寺院に向かう。

寺院祭礼の際は、正装していれば入場できる。

猿の森も、寺院祭礼の参拝なら入場無料となる。

普段は、閉まっていて入場できない。

Pr.Dalem.jpg

ニュークニン側に、散策コースが完成していたので歩いてみることにした。

階段状の屋外ステージがある。

ここは以前、儀礼時の闘鶏場だったところだ。

きっと今でも、闘鶏場として使われていることだろう。。

腰をおろしている観光客に、猿がまとわりついている。

観光客からバナナをねだっている。

芋だけでは飽きるのかな。

弁当持参で散歩もいいなと思ったが、これでは落ち着いて弁当も食べられないだろう。

若い欧米人女性が、ミネラルウォーターのペットボトルを猿に奪われたのを目撃した。

女性は、黄色い声を上げて笑っている。

ヒッタクリ猿は、フタを開けようとして噛みついている。

私は、フタが開くのを確認せずに前を通り過ぎた。

stage.jpg

鹿が飼われている柵を抜けると、起伏のある林に遊歩道が造られていた。

promenade2.jpg

「ホテル・アラム・インダー」の屋根が見える。

対岸のジャングルの緑が濃い。

のんびり回遊できる。

入場してきた入口に、ゆっくり戻って約2時間。

うっすら汗をかいた散歩コースでした。


■営業時間:8.30am〜6.00pm(年中無休)
■料金:大人Rp30,000-/子供20,000-(3〜12才)
posted by ito-san at 16:54| Comment(2) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
猿森は初めてのバリ旅行でウブド1日観光で行きました。(なにも知らない観光客)その後はニュークニンから中心部までの道のりでよく通りました。(唯のツーリスト)
今度は一人ウブド。何を感じるのでしょう。だいぶ間が空いてしまいましたが、ウブドがいつも心にありました。こうして綺麗な写真を見せていただくと、ウブドの空気を思い出します。ワクワク。
Posted by mirumama at 2014年08月28日 20:42
mirumamaさんへ

いつまでも「ワクワク」「ドキドキ」する心でいたいですね。ウブドは期待を裏切らないと思います。
Posted by ito-san at 2014年08月31日 16:30
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック