2014年10月11日

ベジ寺院ニュークニン村のオダラン(71)

「日本料理店・影武者」のブロック塀の向こう側が気になっていた。

豊富な緑で、何があるのか皆目見当がつかない。

覗いても何も見えない。

谷になっているはずだが、“妖気” な気は流れていない。

どちらかと言えば、“陽気” で清々しい空気が漂っているように感じる。

気がかり解消に、探索に出かけることにした。


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「影武者」のある通りに、バンジャール寺院と並んでLPD(村銀行)の建物がある。

もう皆さんは「影武者」の位置をご存知だと思いますので、道順の詳細は省かさせていただきます。

LPDの横にある幅1メートル弱の道を入って行けば「影武者」の裏に続くだろう。

ほかに道はない。

道には「ガング・ニュー・ペレット=Gg NYUH PELET」という名前がついていた。

ガング(Gang)は、小道の意味。


Beji2.jpg

LPDの裏には、一本の木にクルクルが吊られていた。

その向こうに、寺院が見える。

寺院に沿って右手におりて行く。

正装の男衆が数人、階段に腰を下ろして雑談している姿が見える。

前を通り過ぎようとすると「どこに住んでる?」といきなりの質問。

私を見知っている男性がいたようだ。

「テガランタン村です」と答えてから、この寺院の名前を訊ねた。

ニュークニン村のベジ寺院(Pura Beji)。

湧き水のある寺院だった。

寺院で使われる聖水は、ここから運ばれる。

ススオナン(ご神体)を清める寺院でもある。

たいていの村にベジ寺院はあるが、ニュークニン村のベジ寺院は広くて立派だ。


Beji3.jpg
Beji4.jpg

オダラン(寺院祭礼)の飾り付けが施されていた。

中を覗くと、プマンク(僧侶)と正装の婦人たちの姿が見える。

寺院内は、村人のいちずな信仰心を受け入れるためのクリアーな空間だ。

「影武者」から感じた清々しさは、これかもしれない。


Beji5.jpg

階段をさらに奥へ進んで行く。

ここにも、お祈りしている一団がいた。

老樹の前に供物が捧げられている。

ちょうどこのあたりが「影武者」のブロック塀の向こう側になるはずだ。

ひと月ほど前になるが・・・・

深夜「日本料理店・影武者」にいる時、大樹の裂ける音に続いて屋根瓦の割れる音が聞こえたことがあった。

その音の正体は、これだったのだ。

今日は、そのムチャル(悪霊除けの儀礼)をしているのかもしれない。

婦人に尋ねると、やはりムチャルだった。

明日8日に始まるオダラン前にすませるのだ。

ベジ寺院ニュークニンのオダランは、ウク歴の1番目の週・Sinta-Rabu(水)-Kliwonの日に行われる。

この日は、パガルウェシ(Hari Pagerwesi)の祭礼日でもある。

おまけに、満月と重なった。

「影武者」が移転して始めてのベジ寺院ニュークニンのオダラン。

オダランは2日間続き、夜な夜なガムランの響きを「影武者」で聴く事が出来た。


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湧き水は、奥の一番低いところにあった。


Beji7.jpg

寺院台所の横に、土道があるので登ってみた。

すぐに、民家の庭に入ってしまう。

民家を避けて左折すると、住宅がガングでツナガレていた。


Beji8.jpg

ガングを抜けると、寺院の裏手に出た。

こちらから廻るコースでもよいわけだ。

今、廻ったエリアが「影武者」の裏の景色になるのだろう。

爽やかな風が、心地よく流れている場所だった。

15分ほどの、小さな探検。

心地よい風を感じてみませんか?

「日本料理店・影武者」にお寄りの際は、ちょっと足を伸ばしてみるのも良いのでは。

昼間に限りますがね。


posted by ito-san at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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