2015年06月15日

サンポーニャ(Sampona)の作り方(37)

6月に入ってから、ず〜と、曇ときどき雨の日が続いている。

2日前に晴れ間が見えた時、急いで、今月2度目のお湯浴びをした。

陽が射したのは、30分ほどの短い時間だった。

今日も午前中は雨、肌寒い一日だ。

赤道直下の国なのに、昼間でも、室内でTシャツ、短パンでは過ごせない。

高度によって気温が違うため、コロンビアには一年中常夏の町から、日本の春秋のような町や寒い町まである。

この歳になって、常秋・常冬という言葉がないのに気がついている。

25年間、日本の四季を過ごしていないのでおぼろげだが、サレントは日本の秋に近い感じかな。

ポカポカ陽気の春じゃなく、残り陽を惜しむ寒い冬の訪れる前のような季節感だ。


5月13日のこと。

ダニエルさんが我が家を訪ねて来た。

ジュンペイさんの知人で、チャランゴと呼ばれる弦楽器の奏者ということだ。

5月になって、コロンビア最大の観光地「カルタヘナ」から戻ってきた。

「カルタヘナ」では、演奏の仕事をしている。

チャランゴは、フォルクローレ(folclore)で演奏される。

「フォルクローレは、ラテンアメリカの民族音楽の総称で、狭い意味では、アンデスの民族音楽を指します。アンデスの民族音楽ってどんな音楽? と思った方は、代表的な曲「コンドルは飛んでいく」を思い浮かべてください。」

こんな説明を、何かで読んだ気がする。

折角、南米に来ているのだから、伝統楽器の一つも覚えよう。

殊勝な考えでしょう。

習うならケーナだろうが、私には穴を押さえて音を出せる楽器はできないだろうと諦めている。

中学生のころからギターを手にしているが、未だにローコードしか押さえることが出来ない楽器音痴。

ハーモニカのように吹くだけの楽器の方が、まだ優しいだろうと選んだ楽器がサンポーニャ。

サンポーニャを買ってひとり練習をしている私を見て、ジュンペイさんがダニエル君を紹介してくれたのは1週間前。

フォルクローレで使われる楽器は、チャランゴ、ケーナ(quena)、サンポーニャ、ボンボ(太鼓)とクラッシックギター。

ダニエルさんは、ケーナの方が得意だが、サンポーニャも演奏も出来る。

「教えてあげてくれ」と言うわけだ。

3日ほど、吹き方を教えてもらった。

簡単には吹けるものではない。

リズム感も掴めない。

何度、やっても覚えない私に嫌気がさしたのか、「これを聴くといい」と言って、練習曲の動画を持ってきてくれた。

親切な青年だ。


この日は、サンポーニャの作り方を見せてくれるということで、材料を持ってやって来た。

竹のように節のある、アシに似た植物。

Sampona1.jpg

「完成したら売ってください」とお願いした。

20万ペソで商談成立。

私が持っているサンポーニャは、50万ペソだった。

作業は、家の前の歩道で始まった。

この方がダニエルさんです。

Sampona2.jpg

金鋸=カナノコ(鉄を切るノコギリ)の刃で材料を切断。

底になる部分に節を残してカットする。

竹はまわし切りが常道。

カットする箇所は、根っ子に向かった方向が吹き口になる。

吹き口になる部分は、音階に合わせて長さを調節しながらの作業。

完全に切り落とさずに、少し残して割っている。

始めて見る技法だ。

Tunerと書かれた計器が登場。

Sampona3.jpg

Sampona4.jpg

音階が合うと、上下していたゲージが左に3つあるランプの真ん中・緑の位置に止まる。

便利な物があるもんだ。

ひとつずつ音階を確認しながら、作っていく。

Sampona5.jpg

全部揃ったところで、ひとつおきに抜き取り、並べて縛る。(説明が難しい)

2段にして、完成。

作業時間:2時間。

Sampona6.jpg

顔色がすぐれない。

どうも失敗したようだ。

私にはわからない。

「もっと良い材料を森で見つけてある。あと、1ヶ月後に取ってくるので、その時に作ってあげる」と言い残して帰っていった。

あれから1ヶ月になる。

そろそろ、ダニエルさんが材料を持って現れる頃かな。


posted by ito-san at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 南米コロンビアの旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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