16年ぶりにウブドに戻り、長期滞在に入った大原氏。
たくさんの写真を残してくれていた。
私の持っていた写真は、ウブドの湿気で全滅にだったので、ありがたい限りだ。
その中から、こんな写真を見つけた。
新潮社「バリ島・楽園紀行」出版記念パーティの時の写真だ。
写真家・渡部 赫(かく)さんが編集したガイドブックで、ウブド在住の日本人数人が協力した。
私もそのひとりだった。
賑やかなことが大好きな渡部さんの音頭で、出版記念パーティをウブドで催すことになった。
時は、1998年4月22日。
スハルト政権32年間の長期独裁に、終止符が打たれた年だ。
インドネシア国内情勢は最悪で、各地に暴動があり、バリ島の渡航危険度が最高になり、日本からの観光客が激減した。
為替レートは、1円→Rp[1月77.50-/2月75.50-/3月73.00-/4月61.90-/5月58.25-/6月77.55-/7月104.200/8月87.00-/9月76.00-/10月77.00-/11月59.50-/12月61.25]と記録がある。
会場は、アルマ美術館前の「レストラン・エグザイレス」。
ローバートハリスさん(現在、作家・J-WAVEラジオDJ)を中心に、つかささん、マーチン君が運営していた店。
今はない。
この日は、数時間を借り切った。
庭では、バリ舞踊を上演。
出演者は、すべて私の知人・友人たち。
では、出演者を紹介します。
影武者の女将・由美さんの旦那デドさん。
デドさんの従兄弟マデ・カディットさん。
芸術大学(現在のISI)の卒業生。
マデさんの奥様も芸術大学(現在のISI)の卒業生。
デドさんの従兄弟クトゥット・スワンドラさん。
やはり、芸術大学(現在のISI)の卒業生。
友人のyoyoさん。
芸術大学(現在のISI)に在学中の友人・小谷哲郎野君。
渡部さんの要望で、人気急上昇中のユリアティちゃんに特別出演を依頼。
付き添いに、ウブド王宮定期公演の花形スター・グンマニさんとユリアティちゃんの母親、そして姉のアルタティックちゃんと妹のビダニちゃんが来ていた。
贅沢で盛大な公演となった。
ユリアティちゃんには「トゥヌン」を披露してもらった。
オレッグ・タムリリンガンは、yoyoさんと小谷野君。
聖獣バロンの踊り手で有名なデドさんは、この時10年ぶりに「バリス・トゥンガル」踊る。
デドさんは、幼少の頃バリス・トゥンガル大会で優勝している。
デドさんの従兄弟マデさんの奥さんが踊る「タルナ・ジャヤ」。
彼女は「タルナ・ジャヤ」発祥の地シンガラジャ出身。
マデさんの「トペン・トゥア」。
「ジャウッ(ク)」は、私の先生コンピアンさん。
私の「トペン・ムニエール」。
クトゥット・スワンドラの「トペン・ゴンブラン」。
着替えてる場所から直接踊り始めた。
彼の発想には、いつも度肝を抜かれる。
このあと数年して、チュディルと呼ばれるユーモラスな役で奉納舞踊に出演し、人気を博すことになる。
演奏は、プンゴセカン村のグループ「スダマニ」。
クンダン奏者のデワ・アリットとルディットの顔が懐かしい。
18年前の記憶は、おぼろげだ。
写真を見ても、鮮明には思い出せない。
こんな豪華な仲間と一緒に踊れたのは、幸運だった。
貴重な写真が手に入ったこと、大原さんに感謝です。
2016年12月19日
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なんだか、うれしい〜。
久しぶりの快晴です。大原さんは、雨にも負けず、楽しそうに飛び回っています。