2016年12月28日

小さなダムを利用した橋(106)

10年ほど前に出合った景色が忘れられないでいる。

バイクで道に迷って遭遇した場所。

バンリにある寒村を訪ねた帰りだった。

南下すれば幹線道路に出られるだろうと、ひたすら田舎道を走っていた。

道が川原で遮られた。

川原では、水浴びをする子供たちの姿がある。

釣り人もいる。

バリの原風景を見ている心地がした。

水量を調節する小さなダムが、目の前に見える。

私が来た道を戻ろうとした時、一台のバイクがダムの上を渡っていった。

近づいていくと、ダムはバイクが利用できる橋だった。

バイク一台が、やっと通ることが出来る狭さ。

欄干はない。

渡っていいのか不安になる橋。

橋として認められているかは怪しい。

水面までの距離は深く、一息で渡る切ることが出来ないほどの川幅。

ウブドの南、マワン村にあった木の橋に次ぐ危険度の高さだ。

スリルはある。

欄干のない橋を、釣り人や子供たちの姿を感じながら渡った。

渡って進んだ先は、ペジェン村の南集落。

サムアンティガ寺院前に出て、やっと場所の確認ができた。


12月25日、思い出のダム探しに出かけた。

おおよその位置は掴んでいるが、迷ってたどり着いた場所、どの道を走ったか覚えていない。

サムアンティガ寺院前の道から、先回の逆にたどってみることにした。

いくつかの集落を左折右折する。

そろそう東に向かわないと、ドンドン目的地から遠のいていく気がする。

こんなに遠くはなかったはず。

ペジェン村を通り越してしまうのではないかと心配になる。

先を走るバイクが数台、右折した。

この道が怪しい。

神のお導きだろう。

私は、右折するバイクについて行った。

川原が見えてきた。

目的のダムも見える。


Dam1.jpg


ダムは思っていたより小さかった。

欄干がついていた。

記憶では、川幅も広く、もっと渓谷だった。

子供たちが飛び込んでいた深さのある水溜りが見当たらない。

釣り人もいない。

日曜日だと言うのに、川原で遊ぶ人の姿はない。

賑やかな場所だったはずだが。

ここじゃないのかもしれない。

ダムを渡って川下を探すことにした。

道は、川原を離れていく。

ダムは見つからない。

もう一度、先ほどのダムに戻ってみる。

思い出の景色は、記憶の隅に追いやられた。


Dam2.jpg


川下に、車が渡る場所がある。

(動画の後半に出て来ます)

これも、現代には珍しい代物だ。

豪雨の日は渡れないだろうな。

つい先日の、雷をともなった豪雨のことを思った。

家に戻ってパスフィンダーの地図を見ると、この場所には「WARNING ! Only for Cyclists」と赤文字で載っていた。





 
posted by ito-san at 17:09| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック