2018年01月16日

トゥガナン村のマデ(エディー)君の訃報(178)

昨年末、カポ君の経営する宿が完成した。

見学するために、テガランタン村の実家を訪れた。

その時、マデの訃報を聞いた。

「3ヶ月ほどの入院のあと、一週間ほど前に息を引き取った」

葬儀は、年を開けての合同葬儀になるらしい。

できることなら、私も見守りたいと思っている。

カポ君は、直ちに情報を流そうと考えた私の心を読み取ったのか、

「亡くなったばかりだから、今は、控えた方がいいよ」と言う。

グーグルで「トゥガナン村のバリアン・マデ」で検索すると出てくる。

またの名を「エディー」。

漫画に、ブログに、登場する「マデ」とは、いったいどんな人物なのだろうか?

「トゥガナン村の村長の息子」「バリヤン」「手相占い師 」「高級ホテルのマネージャー」「誰々さん(ウブドの知名人)の友達」「バリ舞踊の踊り手」と異名をとる。

そして、その実態は「要注意人物」だった。


私とマデは、古くから顔見知りだ。

「居酒屋・影武者」をオープンした1991年に会っている。

モンキーフォレスト内にあるダラム寺院の祭礼でお祈りをすませた帰り、うしろからついてきていたのがマデだった。

これをきっかけにして、マデは私を友人だと言って日本人に近づくようになった。

バリ南部のクタにいられなくなって、ウブドに流れて来たとの噂がある。

20年数年前から、マデの悪い噂が立ち始めた。

被害を受けた人には、極悪人と言われた。

マデと知り合いだが、被害に遭っていない女性もいる。

どんな基準で、ターゲットを絞り混むのだろう。

そんな話を聞く機会を逃してしまった。

日本人女性に対する悪さは、数年前まで続いていた。


「アパ?情報センター」のワヤン君から、日本人女性ツーリストが被害に遭っているので、告知したいと連絡が入った。

2013年年2月のことだ。

死者に鞭を打つようで忍びないが、これはひとつのニュースとして聞いて欲しい。

以下がその告知です。


『日本の観光客のみなさん 。

バリではいろんな種類の詐欺が多発していますのでご注意ください 。

詐欺で有名な、マデ・マハールディカという男がいます。

特徴:日本語を巧みに操り、積極的に日本人に声をかけてきます 。

自称「バリアン」「手相占い師 」。

車は CR-Vに乗っています。

時々、バイク。

グリンシングという高価な布で有名な、テンガナン村出身。

「お金取る人は本物じゃないよ、私は、無料で見てあげる」

「奥さんは日本人(といいますが、実際は4年前に逃げられた) 」

「家でゆっくり見てあげる」

「ホテルは高いから、家に泊まればいい」よなど言ってきます。

日本人の奥さんが家にいるなら大丈夫かなと思わせます。

日本人の奥さんがいないことがバレると、バリの奥さんを妹だと紹介し、もしあなたが女性なら、自分を好きにさせるマジックを使うこともあります。

ガムランボールを15,000円くらいで売ってきます。

しかし、原価は250円くらいのもの。

お坊さんが、特別に祈祷したと言いますが、 お坊さんは商売しません。

グリンシングという高価な布は、特別な人しか巡り会えない希少なものだと言って、自分の村へ連れていき、2万から30万くらいのものを売りつけます。

特に、ヨガをやっている人には、お坊さんのところへ連れていき、チャクラに問題がある、クンダリーニに問題があるといって怖がらせ、儀式が必要と言い、1万円かかると最初は見せかけ、儀式直前になってから、お坊さんが、あなたを霊視したら、危険なの状態なので、お金がもっと必要だと、10万、15万円とつりあげていきます。

正常な判断ができていれば、用心深くなるのですが、 魔術、マジックを使い、なぜかお金を払うようにしてしまいます。

ヒーリングしてあげるよと言われ、マジックをかけられていることもあります。

肩や手を馴れ馴れしく触ってきますが、少しでも触れたら、ぴしゃりと、触らないように言ってください。

お坊さんに祈祷してもらうから、名前と生年月日と願い事を書いてといわれますが、これはマジックのために使われるものと思われますので、個人情報は何も教えないでください。

本名、生年月日、職業、メールアドレスなど。

食べ物にマジックがかけられていたりするので、もらっても食べないでください。

でっちあげの瞑想法を教えてきます。

これはマデのマジックにかかりやすくするためや、言うなりにさせるため思われます。

ちゃんと瞑想を毎日やっているか、私には、全部感じられてるよと怖がらせます。

本当に実力のある誠実なヒーラーやお坊さんを紹介されることもありますが、言葉が通じないため、マデの都合の良いように通訳されます。

お坊さんが、あなたのことをこう言ってたよ、これをしなさいと言ってたよ、この瞑想法をするようにと伝えられたよなど。

もし、本当か確かめたかったら、マデの通訳を無視し、相手の連絡先を直接聞いて、自分で雇った信頼できる現地ガイドと出直して聞いてみてください。

しかし、この特徴のある男に出会ったら、関わるのを避けるのが無難でしょう。

マデのバリ人の妻は、スグリオ通りで、ヒーリングセンターをしています。

ここに連れて来られることもあるでしょう。

他にもいろんな新種の手口があるようです。

ネットなどで調べ、対策されるといいかもしれません。

安全でよい旅を!』


「アパ?情報センター」もスグリオ通りにあり、日本人観光客が多く訪れるのを知っているマデは、時々、前まで遠征して来て声を掛けていたようです。

ワヤン君は、マデが恐いので注意できなかったと言う。

被害にあった日本人女性から、切実な訴えを聞いたワヤン君。

よほど立腹していたのだろうと思われる文章ですね。

マデの悪行は、ほかにも数々ある。

「もう、このくらいにしてよ」と、泣きが聞こえてくるので、やめておきます。

こんな奴でも、私には知り合いのひとり。

「マシ・ヒドゥップ(まだ、生きているのか)?」が、互いの挨拶だった。

今にして思えば、こうした生き方しかできなかった彼が不憫に思えてくる。

ウブドの歴史の一コマとして、私の記憶の片隅に留めておこう。

安らかに眠りなさい。

心から冥福を祈っているよ。


posted by ito-san at 14:57| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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