明けましておめでとうございます。
ウブドの正月は暦が2015年と変っただけで、バリ人は通常どおりの生活を送っている。
私もいつものように、今年も「旅人の精神」で過ごそうと思っております。
ブログともども、愛顧のほど、よろしくお願いします。
昨年末、12月29日から31日までスラバヤを訪問した。
その時の話をさせていただきます。
スラバヤは、バリ島の西にあるジャワ島の東部に位置するインドネシア第2の商業都市。
東ジャワ州の州都でもある。
飛行機で40分ほどの距離だ。
訪問目的は、スラバヤで駐在員の妻となっているA子さんに会うこと。
A子さんとは、彼女がウブド在住の頃からの友人。
旦那のスラバヤ任期が、少なくなっている様子。
在住中に、彼女のスラバヤ生活を見ておこうというわけだ。
次の目的は「モジャパイト・ホテル」に泊まること。
オランダ統治時代のコロニアル・スタイルが残る、由緒あるホテルだ。
もう一つ、同行することになった高木さん夫妻が近日オープンするお店の仕入れも兼ねた。
夫妻のほかに、初の海外旅行の次男・二三矢君も一緒だ。
12月28日:
早朝、スラバヤ発エアー・アジア航空機が、シンガポールに向かう途中で消息を絶った。
交信が途絶え、行方不明。
悪天候のため、捜査活動も難航。
150名以上の乗客の安否が気遣われている。
家族の不安そうな顔がテレビに映し出されている。
(その後、遺体は発見された)
12月29日:
そんな情報が流れる中での出発だ。
航空会社は、ライオン・エアー。
2013年には、ライオン・エアーも幾度か墜落している。
航空会社は違うといえども、不安になる。
高速バスで行く方法もあるが、こちらも危険が伴うし体力的にも自信が無い。
この日も上空には暗雲が立ち籠めている。
ヘビースモーカーの高木夫妻に伴って喫煙エリアへ。
珍しい友人に遭遇。
プンゴセカン村のアーチスト、デワ・アリット君だ。
彼は、ジャカルタのドイツ大使館へビザ申請に一人旅。
来年ドイツに行く。
音楽家として招聘されているようだ。
そして、空港内出発ゲート側にオープンした「beard・papa's」のシュークリームを。
目の前でクリームを詰めてくれるというのが珍しい。
A子さんがウブドを訪れる時には、お土産に持って来てくれるお薦めの一品だ。
ローカル客の行列が出来ていた。
13時05分:離陸
機内に入ると、さっそく乗客は新聞を手に読み始めた。
墜落事故がリアルだ。
上昇時の揺れは凄かった。
振動は震度2ほど。
上下の揺れには、心臓が浮き上がる感覚がともなう。
日本からマレーシア、マレーシアからバリ、バリからスラバヤへと、三度目の機上の人となった二三矢君。
隣りで、椅子の肘掛けを持つ手に力が入っていた。
私は深呼吸でやり過ごした。
実は、私も飛行機は苦手なのです。
無事にスラバヤに着陸することを願うばかり。