スラバヤの観光名所No1は「The House of SAMPORNA=サンポルナの家」ではないだろうか。
今なお操業しているタバコ工場と歴史博物館が、無料で見学できる。
「サンポルナ」は、1913年創業のインドネシアのタバコ会社。
中国から渡った創業者は、この地で「タバコ王」なろうと誓ったそうだ。
建物のいたるところに「王」の文字が控えめに造作されている。
創業者の心意気が感じられる。
「王」と創業者名の「林」と言う文字以外に、目についたのが「指差しマーク」。
私のネット検索能力では、調べがつかない。
だから独断と思い込みで書くことにした。
写真で理解できるように「指差しマーク」は、三方向に放射状に三つの指差しがある。
指差しは、何かを確認する仕草だ。
それが三つ組み合わされている。
何の意味があるのか?
中国にも、結束して強靭に生きる “三本の矢” の諺がある。
そんな話でもない。
商標でもなさそうだ。
三ツ矢サイダーの商標と同じY字型をしている。
三菱のマークは、逆Y。
どちらも家紋に関係がある。
三ツ矢は、矢尻を中心にして放射状に三枚の矢羽根がある。
指差しマークは、手首を中心にして外に向かって指差している。
五大陸じゃなくて、三大陸に進出するという意味だろうか。
ムムム、謎だ。
林家の裏事情が隠されていると考えて不思議ではない。
社名の「サンポルナ」の由来と意味もわからない。
歴史博物館の正面玄関のタバコ柱に上に、サンポルナのローマ字が見える。
旧表示は、SAMPOERNAなのだ。
もしかすると、インドネシア語のパーフェクトの意味・サンプルナ=sampurna(sempurna)を間違えて使ったのではないだろうか?
「まさか、伊藤さんじゃあるまいし」ってか。
まさか、だよね。
そうだよな。
オランダ語でもないようだ。
ひょっとして中国語?
サンポルナを、サンとポルナと別の言葉と考えてみよう。
マージャンで、いち、に、さん、しは、イー、リャン、サン、スーと教わった。
サンが三つの意味だとすれば、ポルナの意味が分かれば、「三つの指差し模様」の謎も解決するのではないか。
だよね。
最後に、なぜ銘柄名が「ジー・ザム・スー(DJI Sam SOE・234)」なのか?
同行者の高木二三矢君が、2月3日生まれだからと命名された理由とは違うような気がする。
「二三矢の矢が八だったら、面白いね」なんて、親は無責任に笑っている。
私の想像では、“No1” はキング・オブ・タバコの創業者のためにとってあるのでは。
ここにも林家の謎が隠されている。
新しい銘柄は、A・マイルドになっている。
銘柄の商標は、アルファベット順一番のAだ。
スラバヤの旅は、こんな謎を残しながら終わった。
□□2015年1月28日:スラバヤ特派員からの報告。
「指差しマーク」についてガイドさんに聞いたところ、「Tiga tangan=三本に手」との回答があった。
生産者・分配・消費者を意味し、事業で成功するためには、この3つを大切にすることが不可欠だ…ということだそうです。
あっけない、回答だったね。