我が家からだと北上してジュンジュンガン村経由が近い。
看板が、右手にプトゥルゥ村だと案内してくれる。
ココカンが生息するのは、バンジャール・プトゥルゥ・グヌン。
バンジャールは、最小単位の村(集落)のこと。
チケット売り場の前に立つ。
入村時に保護費を支払う。
料金は、Rp20,000-(大人)、Rp10,000-(子供)。
チケット売り場に、人が姿がない。
午後2時、ココガンたちは餌を求めて遠くの田んぼに飛び立っているだろう。
ココガンの外出中は、無料なのか?
チケット売り場を素通りして、村道に入る。
どことなく、村全体がかすんで見える。
そして、臭い。
排泄物で、緑のはずの沿道の樹木が灰色化しているのだ。
アスファルトの道路も、灰色&白色のマダラ。
バイクを降りて、樹木を見上げると・・・・・。
枝々に、ココカンが止まっている。
ココカンの群れ。
まさに鈴なりだ。
V型の編隊を組んで飛ぶココカンの姿は美しいバリの風物詩だが、生息地に私の興味が薄い。
ココカン・ウオッチングするために作られた小屋も、今では見るも無惨な廃墟になっている。
ウブド近郊の観光地としての役割は、果たしきれていないようだ。
ひょっとすると村人も、持て余しているのかもしれない。
私は、すこし気持ち悪くなったのを、動画を撮り終えると、ソソクサと村を立ち去った。
バンジャール・プトゥルゥ・グヌンを過ぎると、ココカンはいなくなる。
不思議な現象ではある。
「ウブッド十字路の番人」に載っていた「HOLY WATER」を探してバイクを走らせる。
地図に惑わされたが、なんとか到着。
通りにある集会場の横の細道を入って、1キロメートルほど村道を進んだところ。
ジュンジュンガン村との川境に、目的の湧き水はマンディ(沐浴)場になっていた。
バリ人の沐浴する姿も風物詩(と言っていいのか)。
散歩道のコースにいいななんて、考えている。
マンディ場は、低い壁で囲まれた露天のことが多い。
屋根のある小屋の前に立つと、中央の扉分がオープンになった小屋がある。
覗くと、裸のうしろ姿が目に飛び込んで来た。
女性が椅子に腰を下ろして、身体を洗っている。
イカン! ここは女性専用のマンディ場だ。
入口に、ISTRIの文字が書かれてある。
女性専用という意味だろう。
露天は男性専用で、女性は屋根のある小屋なのだ。
知らずに、裸の女性の姿を見てしまった。
歳のころなら30を少し超えたあたりか。
褐色の肌は健康そうで、一家を支えている力強さを感じだ。
ちょっぴり色気もあった。
申し訳ない、分析するほど魅入ってしまって。
ゴメンナサイ(低頭)。
ウク暦第二週ランドップ(Landep)サニスチャラ(Saniscara=Sabtu) クリウォン(Kliwon)の日に、鳥たちの儀礼が寺院で行われると書いてあった。
今年は、2月4日にあたる。
どんな儀礼をするのか興味がある。
行ってみようかな。