2017年04月14日

ハンディタイプのウォシュレット(126)

ウブドに滞在されたことのあるあなたに、お尋ねします。

ホテルやレストランのトイレで、便器近くの壁にノズルの付いたホースが掛かっているのを、目にしたことはありませんか。

これは、便座に腰を下ろしたまま、手に取ることができます。

ホースのノズルからは、通常、シャワーのように水が出て来ます。

さて、このホースは何に使うものでしょうか?

バリのトイレは、マンディ場として水浴びもできる構造になっていることが多い。

シャワーとして使ってもよいのでしょうが、水圧が強いのと、常にノズルに手をかけていないと水が止まってしまうので使いかっては悪いです。

もうお分かりですね。

handshower.jpg

そうです、ハンディタイプのウォシュレットだったんです。


その昔バリの便器は、日本同様の座り込みタイプだった。

トイレ内の片隅に水槽が設置されていて、水をヒシャクで掌にすくってお尻を洗っていた。

この頃、「どちらを向いて座ったらよいのか? 」とよく訊かれた。

右利きの人は右手にヒシャクを持って、左手で洗うだろう。

だから水槽は、出来れば右側に控えて欲しい。

左利きの人は、逆になる。

ダメダダメダ、バリでは、左利きの人も右手で持たなくては。

これはバリの信仰上のルールだ。

右手は清浄、左手は不浄として認識されている。

水槽の位置は、ところによって違っていた。

壁に向かって座るのか、壁を背にして座るのか、悩んだものだ。

座り込み便器の形状を見ると、壁を背にするようだ。

うまく水をかけることができず、お尻をベタベタに濡らした。

パンツは濡れたままだが、すぐに乾く。

私はOKだったが、濡れたままを嫌がる人も多かった。

mandi.jpg



この頃のウブド、一般家庭でも水槽の姿は消え、ハンディタイプのウォシュレットが普及しはじめている。

便座に付いたウォシュレットは、高級ホテルと一部富裕層にしか普及していない。

なにげなく使っていたが、右利き専用なのか右側に設置されていることが多い。

先日友人から、今まで、疑問にも思わなかったことを訊かれた。

それは、ウォシュレットのハンドルの持ち方だった。

「シャワーのハンドルの持ち方に困っている知人がいる」と友人から聞いた。

目的のホールにあたらず、勢い良く後ろに飛ばして、便器まわりを水浸しにしてしまうらしい。

時には、下着をベタベタに濡らしてしまうこともあるという。

私は下着など濡れてもかまわないので、考えもしなかった。

ハンドルの持ち方で困っている人がいるのに驚いた。

ウブド滞在の達人と噂される私としては、検証する必要があるだろう。


さっそく検証してみた。

持ち方には、3種類の基本形ある(右利きの場合)。

持ち方基本形1
handshower1.jpg


持ち方基本形2
handshower2.jpg


持ち方基本形3
handshower3.jpg



指の添え方に違いがあるだろうが、たいていこの3つのパターンに当てはまるだろう。

さてあなたは、どの持ち方が正しいと思いますか?

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これには、正解はありません。

得意不得意があって、人それぞれの方法でかまわない。

自分の使い易い方法を探そう。

他人がどんな方法で使っているか、気にしない。

こんな取るに足らないことで、悩まないでください。

ちなみに私は、基本形の2番目に、親指を添えた形です。

諸君の健闘を祈る。


posted by ito-san at 17:41| 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする