ウブドの良さを再認識する小さな旅。
私の取って置きを教えます「第2弾」。
第1弾は、■取って置きの「マンディ場」教えます(131)でした。
いつのまにかシリーズになっている。
今回は、「Candi Tebin」の遺跡を紹介します。
訪れる人の少ない、密かな名勝です。
バリ・パスフィンダーに載っていた「Candi 」の文字。
こんなところにチャンディがある?
パスフィンダーは、ウブド在住のジャワ人シルビオが編集している地図。
ウブド近郊には、彼が自ら歩いた散歩道が点線で掲載されていた。
「グーグルマップの普及で、私の地図が売れなくなったよ」と嘆いていたのは1年前。
興味をひかれて訪れたのは、20年前のこと。
今回は、そんな昔の記憶を頼りに行ってみた。
当時は、通り過ぎて住まうほど寂しい場所だった。
チャンディのある場所は、シンガクルタ・ジュクパク(Jukutpaku)村。
ウブド南部の村ニュークニンから、左に大きくカーブする橋を渡る。
その昔、「サーカスブリッジ」と呼ばれた竹の橋が架かっていた場所だ。
詳しくは、■サーカスブリッジ@ニュークニン村(72)」を読んでください。
橋の対岸が、シンガクルタ・ジュクパク村。
田んぼの風景が残っている、静かな村。
以前は、遠くまで見通すことのできる田園風景が広がっていた。
橋の架かる渓谷沿いは、緑のジャングルが覆っている。
チャンディは、この渓谷沿いにひっそりと佇んでいる。
橋を渡って200メートルほど行くと、Tの字を右横に倒した形のT字路がある。
進路を左手に取る。
寺院、小学校、公設市場、広場を左に見ながら進む。
大きなビンギン樹のある広場を回り込むようにして左折すると、集落に出る。
ここがジュクパク村の入口だ。
集落に入り、100メートルほどの左手に寺院がある。
寺院横にあるコンクリート・ブロックが引き詰められた道が「Candi Tebin」の入口。
立派な案内板がたっている。
ここから動画を見て頂くと言うことで、説明を省きます。
いくら苦手だからと言って、まったく現場の解説がないのは、あまりにもつれないだろう。
ちょっと反省したので、ちょっと説明を入れます。
苔むした急な階段を下りる時、カメラを持ったまま尻餅をついたことは内緒にして欲しい。
渓流沿いの岩壁に佇む、チャンディ。
いつの時代に造られたのか、銘記されていない。
ペジェンに残るチャンディ遺跡・クヌンカウイと同じなら11世紀だ。
瞑想の洞穴もあるところを見ると、同じ時代の流れを汲んでいるとも考えられる。
清々しい渓流の音に、悠久を感じる。
いにしえの人々も、この清流に癒されたことだろう。
切立った岩壁から流れ落ちるパンチョランも含めて、一見の価値あり。
※パンチョランは、湧き水をパイプ(竹・塩ビ・鉄etc)を通して落としている場所のこと)