ウブドが観光地として発展していくうち、行き先を通りの名称で言うようになった。
日本は何丁目何番地だが、通りの名前を住所としている国も多い。
インドネシアも、通りの名前を住所にしている国の一つ。
私が逗留していた「ロジャーズ・ホームステイ」の住所は、カジェン通り=Jl.Kajeng No1。
Jlは、Jalan(通り)の短縮形ですよね。
以前と言っても、私が知っているのは1990年のことですが。
ウブドから遠出する時は、ハヌマン通りに行くと言わずに「パダンテガルに行く」。
スリ・ウェダリ通りに行くと言わず「タマンに行く」と大雑把だった。
今、ツーリスとで賑わっている「ゴータマ通り」は、名無し。
名前はあったのだろうが、使う人はいなかった。
デヴィ・シータ通りを知らないウブド人も多かった。
カルナ通りは、パサール(市場)の裏の道と言っていた。
通りの名前より、エリアを重要視していた頃の話です。
余談ですが、「ウタン・ケラ通り=Jl.Hutan Kera」って、どこだかわかりますか?
モンキーフォレスト通りの正式名ですよ。
インドネシア語で、猿はケラ、森はウタン。
英語のモンキーフォレストが、いつのまにか通りの名前として定着してしまった。
新しい通りも増えている。
畦道が広くなって「ビスマ通り=Jl.Bisma」に。
村と村が繋がった「ジャタユ通り=Jl.Jayayu」など。
(※1994年現在の通りの名称が「極楽通信UBUD・Vol.2・P18「UBUDよろず百科・JALAN」に掲載されています)
「Jl.Subak Sok wayah」は、畦道です。
行ったことはあるが、名前は知らないという人も多いと思う。
Subakは水利組合、Sokは供物の皿、wayahは古いと言う意味らしい。
広めの農道に付いた名称だ。
かつては、牛車が通っていたのだろう。
ウブドで人気の散歩道。
カジェン通り散歩道の復路だと言われれば、理解できる人もいるだろう。
ウブドの西北部、渓谷と田んぼヴューが楽しめる散歩コース。
ここを「サリ・オーガニック散歩コース」と命名しておこう。
畦道には、オーガニック・カフェが建ち並ぶ。
それでは、本題に入ります。
そんな一画に、パオに似たテント屋根のレストランがオープンした。
老舗「ボッタ・マリア」の南に位置する。
ユニークなテントが、アイキャッチャーになっている。
「サリ・オーガニック散歩コース」の中で、もっとも人気の高いカフェ。
それが「CAFE POMEGRANATE」。
読み方は難しく、私は取りあえず「ポメグラネテ」と呼ぶことにした。
ザクロのことらしい。
「何でザクロなの?」と聞いてみたいところだが、「私の勝手でしょう」と言われそうなので止めている。
強風に2度も飛ばされたテント屋根は現在、新素材によって改装された。
内装に重厚感が増して、2017年7月始めに新装オープンした。
田んぼヴュー、サンセット・ヴュー、蛍ウオッチングで、早朝9時から閉店の夜9時まで、散歩客で賑わっている。
私は時々「サンセット・ヴュー+蛍ウオッチング」を楽しみに訪れる。
■メニュー:hummus, salads and soups
■営業時間:9.00am〜9.00pm
■TEL:0878 6080 3632 / Free WiFi
■E.mail:cafepome.ubud@gmail.com
■Web:www.cafepomegrante.org
「サリ・オーガニック散歩コース」
《 復刊!極楽通信UBUD 》
懐かしの「極楽通信UBUD」がPDFとして復刻した。
1994年から1999年にかけてバリ島UBUDから発信されていた幻のミニコミ誌。
当時はバリで取材した原稿を日本に郵送し、それを元にPageMakerによってDTP作業後LaserWriterでプリントアウトした版下原稿をバリに送付し、UBUDでコピー印刷されて製本され、日本の読者に郵送されていたという、アナログ60%+デジタル40%というシロモノでした。
今回は保存されていたPageMakerファイルを、InDesignによって復活整理させた結果、すべてがクリアなデジタルデータとして甦った。
しかも、バリでの印刷時に版下に手書きで追加されていた現地ニュースなどもそのまま貼り込まれている。
「Club Bali・極楽通信UBUD」からダウンロードできます。