2017年09月04日

ウブドのバリ舞踊定期公演を総チェック(149)

ウブドの定期公演を鑑賞することが、まったくなくなった。

スマラ・ラティに関してはチョクチョク鑑賞していたが、その他の定期公演は、25年ぶりの日本一時帰国を果たす2014年以前からご無沙汰だ。

かれこれ、10年以上は見ていないだろう。

見なくなった理由は、定期公演の内容が滞在を始めた1990年から、ほとんど変っていないこと。

一番の原因は、老舗グループの30年間入れ替わらない踊り手だ。

内容と踊り手が変らないことは、リピーターにとって懐かしくて嬉しいかもしれない・・・が。

そして致命的なのは、入場料がRp7.5〜Rp10万となったことだ。

私の心細い懐具合では、死活問題の金額。

しかし、10数年ぶりに、すべての公演をチェックしてみたいとも考えている。

「アパ?情報センター」のホームページも一新したことだし、古希を迎えたことだし。

理由はともかく、このタイミングを逃しては、次いつ ”遣る気” が起こるかわからない。

問題は、鑑賞料金をどう捻出するかだ。

ガイドブックの編集者にお願いしたら、快諾がとれた。

スポンサーも見つかったことし、やるしかない。

ウブドは数カ所の会場で、毎晩9〜10の定期公演が行われている。

ということは、毎日鑑賞しても9〜10週間かかる。

これって2ヶ月は要するわけだよね。

毎日見ても10月末までかかってしまう。

全部見る気力が私にあるのか?

それが問題だ。



独断と偏見でチェックして、評価をつけようと思っている。

評価は「アパ?情報センター」ホームページの「ウブドの定期公演」に、順次反映させていく。

主眼は、ツーリストの視点で鑑賞すること。

グループの過去の実績は、関係ない。

目の前で繰り広げ得られる、パフォーマンスが100%だ。

たいていのツーリストは、再び訪れることはないだろうという思いで、鑑賞している。

自国で見る機会の少ない、バリ芸能。

バロン(聖獣)、ケチャダンスくらいは、名前を聞いたことがあるかもしれない。

ガイドブックを読んだくらいでは理解できないだろう。

開演前に手渡されたプログラムの解説に目を通すひまがないので、演目の内容を理解していない。

想像しながら鑑賞するしかない。

初めて聴く伝統楽器ガムランは、ウルサイだけ。

踊りは、どれも似たり寄ったりで、難しいテクニックはいらないように見える。

初見で、芸術性や技量を見分けることはむずかしいだろう。

一度きりのウブド滞在。

写真に残しておこうと考えるだろう。

美しい写真が撮れれば、それで満足だ。

私は、被写体としての芸能を重要視した。



8月24日から始まった定期公演鑑賞は、2週目に入っている。

途中報告をさせて頂きます。

どの会場にも、以前の倍以上の入場者数。

ツーリストが倍増しているんだね。

ウブドの人気のほどがうかがわれる。

定期公演の出演料だけで、生計が立てられるプロも現れていると聞く。

老舗グループが、同じ演目を繰り返すのは、衰退の危機感がないからなのか。

比較的新しいグループに、新作舞踊の群舞が登場している。

いくつかのグループで演目がかぶっているのは、その演目がツーリストに理解されやすいからだろう。

バロン、レゴン・ラッサム、バリス・トゥンガル、がそうだ。

1時間30分だった公演時間は、いつのまにか10分から30分短くなっている。

メンバーの足りない、グループも目立つ。

なのに、入場料が上がっているというのは、どう言うこと。

一回こっきりの観光客に対して、ぼったくっても良しと考ているのか。


ガムラン演奏は、奏者の真面目さを評価した。

真面目さとは、本気であること。真剣であること。

演奏者の足りないグループは、減点。

ケチャは、団体演技の統一性+くちガムランの歌唱力。

特に注視しているのは、踊り娘だ。

踊り娘は、若くて清楚な美しさがいい。

中年の妖艶な色っぽさはいらない。

年齢で差別するわけではないが、二重あご、上腕のたるみは、いただけない。

50歳以上は、もう老人。

老人が美しくないとは言わないが、若さはそれだけで美しい。

美しい写真が撮りたい、そんなツーリストの要望に答えて欲しい。



まだまだ、定期公演巡りは続く。

次回は、どんな独断と偏見が飛び出すやら。


posted by ito-san at 16:42| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする