2017年11月18日

インドネシアのサッカー・リーグが熱い!(164)

生まれて初めてのスッパボーラ観戦が、インドネシア・リーグとなった。

サッカーは、インドネシア語でスッパボーラ(Sepakbola)。

フットボール(Football)と呼ぶ国は、多い。

成り行きは、カポ君の家に立ち寄ったことから急遽決まった。

立ち寄った理由は、そろそろ完成する貸し部屋を見学するため。

見学した後、食堂棟でコピバリをご馳走になる。

カポ君が、バリのスッパボーラ・チームのサポーターしているのは知っている。

一度観戦したいと伝えてあったが、誘われないまま今までに至っていた。

「明日、試合があるよ」

誘ってくれているのだ。

「行きたいね」

バリのスッパボーラは、チッケトの購入が難しいほどの人気。

こんなチャンスはない。

帰りがけ、門の前でパチュン君に会った。

「明晩は最終戦だから盛り上がるよ!」

パチュン君は、すでに行く気になっている。

明日(11月12日)午後5時に、カポ君の家の前で集合することになった。


スポーツは自分でするのは好きだが、他人の試合にそれほど興味ない。

観戦するとすれば、面白い試合が見られればそれで満足だ。

名古屋っ子だから、プロ野球は一応中日ドラゴンズを贔屓にしている。

高校野球で母校が甲子園に出場する時などは、密かに応援する。

勝つにこしたことはないが、一喜一憂するほどでもない。

負けた相手のことを考えて、手放しで喜べない。

私自身も、勝ちたいという気持ちになることがなかった。

バリにある日本人野球チームに入っていたことがあるが、負けて悔しいと思うことはない。

勝った負けたの勝負事は嫌いだ。

麻雀などのギャンブルも、勝っている時は手加減してしまうし、負けてもあまり気にしない。

楽しければいいのだ。

良い人ぶる、つもりはない。

息子が幼稚園の時、運動会の徒競走で転んだ友達を待って一緒にゴールしていたが、私も小学校低学年で同じ経験をしている。

3位のポールの前に立つのはなんとなく恥ずかしかったが、負けて悔しいとは思わなかった。

人と争うのが好きじゃない。

根っから、気質のようだ。

「トップになった経験や勝利の醍醐味を味わったことがないからだろう」と言われれば、そんな気もする。


午後5時、カポ君の家の前には誰もいない。

カポ君は、食堂棟でコピバリを飲んで寛いでいた。

「コピ、飲みますか?」と勧められる。

「約束の時間は過ぎているけど、大丈夫なのか? パチュン君は来ていないし、なに落ち着いているんだ」心でつぶやく。

「チケットを手に入れたから、慌てなくてもいいよ」私の気持ちを見透かしたように言う。

朝から並んでも、手に入らないこともあるらしい。

ダフ屋まで、出ると言う。

カポ君は、午前中にスタジアムに行って知人からチケットを受け取っている。

baliunited1.jpg

6時になって、県都ギャニアールに向かってバイクを走らせる。

スッパボーラ観戦に行くのだろうと思われるバイクが、数台並走する。

ギャニアールに入ったところから、雨に降られた。

スタジアムに近づくつれ、車とバイクの数が増えていく。

観戦に行くファンたちだ。

首に巻いたタオルと着ているTシャツに、応援しているチームの名前が印刷されている。

渋滞になった。

カポ君は、バイクをここに止めて歩くことにしたようだ。

雨は、まだ降り続いている。

もう、ビショ濡れ。

足元に、水たまりができている。

スタジアムの方向から、賑やかな音楽が聞こえる。

ゲーム前のアトラクションが始まっているようだ。

スタジアム前には、大勢のファンが詰めかけていた。

ゲートは開いているので、チケットが手に入らないファンが、たむろしているのだろう。

腕にチケットを巻いて、入場。

baliunited2.jpg

アトラクションは、終わっていた。

次に観戦のチャンスが訪れたら、アトラクションも見てみたい。

雨が小降りになった。

試合が始まる頃には、止みそうだ。

スタジアムのコンクリート席にも、水たまりができている。

これでは、スタンディングで観戦だな。

キックオフは、午後7時30分。

バリ・チームは「BALI UNITED」。

チームの人気は、この一年で急上昇。

スタジアムの観客は、バリ・チームのサポーター一色だと思われる。

もちろん私も、地元バリ・チームを応援だ。

対戦相手は「PERSEGRES」。

相手チームの応援団は、いるのだろうか?

ゲームは「BALI UNITED」が、優勢に進めている。

ウエーブがスタジアムを何周もする。

大合唱。

試合の流れに合わせて、歓声があがる。

ゴールのたびに、一段と歓声は大きくなる。

観衆の盛り上がりに圧倒される。

スタジアムの観衆が一つの塊となっている。

興奮は臨界点に達し、今にも、爆発しそうだ。

乱闘、乱入は茶飯事のインドネシア・スッパボーラだが、バリの観衆は紳士的だ。

下品なヤジもなかった。

試合終了は、午後10時近くになっていた。

結果は、3対0でバリ・ユナイテッドの勝利。

baliunited3.jpg

最終戦の動画をお楽しみください。




《 新企画:バリでサッカー観戦ツアー 》

バリ代表チーム「BALI UNITED」の人気は、この一年で急上昇。

アパ?では「BALI UNITED」を応援することにしました。

来年度のインドネシア・リーグ開始にともなって、ツアーを計画しています。

楽しみにお待ち下さい。



posted by ito-san at 13:43| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする