18日からウブドの主要道路は、大型バス(25人乗り以上)の通行が禁止された。
さらに、広範囲の通りで自動車の駐車が禁止となった。
締め出された車は、どこへ行くのだろう。
右往左往しているだろうな。
そんな話と詳細は、次回のブログで報告する予定です。
今回のブログは、そんなウブド事情とはまったく関係ない。
コーヒーを飲み歩いていて、思い出したことを綴ってみた。
インドネシア語でコーヒーのことは、コピ(kopi)と言う。
バリ語の一般語も「コピ」で、丁寧語は「ウェダン(wedang)」。
コピ、可愛い響きですね。
コピ〜と伸ばさないでください。
伸ばすと、複写のコピーと間違えられることがあります。
複写のコピーは、この国ではフォト・コピーと言うようです。
コーヒーを頼む時は、コピ・バリと言いましょう。
我々日本人は、バリ・コーヒーと頼んでしまいがちですが、これは間違い。
同じように思いますが、言葉が前後になるとインドネシア語としては違った意味になってしまう。
コピ・バリは ”バリのコーヒー" のことですが、バリ・コーヒーは "コーヒーのバリ"と受け止めて、意味をなしません。
例えば「apa ini?」と言う言葉があります。
apaは何、iniはこれと言う意味で「これはなんですか?」となります。
日本語的には「ini apa?」でも、これ=ini、何=apaで通じるように思いますが。
「何はこれですか?」では言葉にもなりません。
話をコピ・バリに戻します。
コピ・バリは、粉末にしたコーヒーをお湯に溶かした飲み物です。
完全には溶けないので、沈殿するまでしばらく待ってから飲む。
私が訪れた1990年初頭、コーヒーと言えばコピ・バリとネスカフェだった。
レストランのメニューに、ネスカフェですよ。
インスタントなのに、コピ・バリより値段が高い。
輸入商品だからね。
時々、懐かしさでネスカフェを頼んでしまう。
「トゥトマック」のような、ちょっと価格の高めなレストランにはエスプレッソマシンが置かれていたと聞く。
節約旅行者だった私が、安いレストランしか知らんかっただけかも。
コピ・バリに慣れた頃に、ウブドでドリップで淹れたコーヒーが飲めるようになった。
1997年にオープンした「カフェ・アンカサ」が、美味しいドリップ・コーヒーを提供してくれた。
オーナー自ら焙煎するコーヒーは、少し深煎りで私の好みの苦味をだった。
何しろ、フライパンで焦げ目を見ながら煎るというから、頭が下がる。
そして、ひとりのためにドリップするコーヒーの味は、格別だ。
ドリップ・コーヒーの好きな私には、ウブドの生活に潤いが感じるほど嬉しかった。
そうだ、M子さんの経営していた「チュンパカ」もドリップだったな。
金箔に入った、珍しいコーヒーを飲んだ思い出がある。
「ブンブン・カフェ」は、ドリップ・コーヒーとサイフォンを使ったコーヒーをサービスしていたが、サイフォンの評価はイマイチだった。
イタリアのコーヒー・メーカー「illy」の看板を見かけるようになったのは、いつの頃だっただろうか?
「illi」のコーヒーは美味しいと聞いていたので、赤い看板のある店を見つけると入っていた。
エスプレット・マシンがウブドに普及し始めたのも、この頃からだと考えられる。
ウブドは今、エスプレッソマシンが主流だ。
私がエスプレッソマシンを使ったのは、20歳の頃の50年前。
偏見だとは思うが、この頃から、機械立てコーヒーの味を好まなくなった。
ウブドは今、コーヒーの落とし方にも多くの種類が出回っている。
フレンチプレス、サイフォン、エスプレッソメーカー(マキネッタ)、ウオータードリップ(水出し/ダッチコーヒー)、エアロプレス、などなどだ。
私のコーヒーに対するこだわりは、たいしたことはない。
味音痴の私は、豆についてはまったく理解していない。
好みの味はある。
見た目には、少々こだわる。
コーヒーカップは、保温の持続するどっしりタイプ。
口当たりが良い厚口のカップ。
持ち難いカップは、コーヒーに対する集中力が減退するのでダメです。
色は白系か茶系。
白っぽいのは、コーヒーの色が見られるからなんて、根拠のない理由をつけている。
茶系は、コーヒーと同系色がいい。
こうやって好みをあげてみると、これはおじさんの単なる偏見のようだ。
でも反省はしない。
好きなよう飲ませてくれ。
ドリップ・コーヒーの飲める店を渡り歩いた。
器はオシャレだが、スープじゃないんだから、これはNG。
ワインじゃないんだから、これは邪道。
好みに近いコーヒーカップ。
好みの味のコーヒーがあった。