2017年12月24日

ウブド全域駐車禁止?!(172)

ウブドの渋滞緩和に、大英断がくだされた。

18日から、メイン道路の大型観光バス乗り入れ禁止となり、広範囲の通りが駐車禁止地域となった。

まさに、抜本的解決策だ。

赤いマーカーで線が引かれているのが、大型バス乗り入れ禁止道路。

駐車場は、トゥブサヨ村ダラム・プリ寺院前庭とモンキーフォレスト大駐車場の2箇所を指定。

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バリ島旅行.com様より拝借

2010年9月、こんな看板を眼にするようになった。

【ウブドに、大型観光バスの乗り入れを避けよう=UBUD TOLAK BIS BESAR】

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ステッカーも無料配布されている。

大型観光バスの乗り入れ反対は、この頃から始まった。

発信元は、長期滞在の欧米人。

勇気ある行動だ。

“すれ違えない" “廻りきれない" 大型観光バスの乗り入れる昼間時間の交通渋滞は、凄まじい。

町の機能が麻痺しないうちに改善しなくては、観光地ウブドの面目もない。

目に余る、交通渋滞に見かねた人の行動だろう。

コンセンサスを得るために署名活動が始まり、多くの署名が集まった。

日本人も「ウブド・エコ・プロジェクト=http://www.dapurbali.com/uep/」主導で、署名活動をした。

署名用紙は「和食・影武者」「アパ?情報センター」「カフェ・アンカサ」「ワルン・ソフィア」の各店に用意された。

国籍問わず、滞在者や旅行者に署名をお願いした。

現状を思わしくないと考えている村人も多いはず。

地元バリ人にも参加を呼びかけた。

この行動も、いつの間にか影を潜めてしまったが、今回の布石にはなったのは確かだ。

地道な行動が、実を結んでいる。

住民の念願は叶った。


2016年8月以来、トゥブサヨ村ダラム・プリ寺院の駐車場から小型バスがシャトルバス運行している。

ダラム・プリ寺院に駐車する大型観光バスの乗客を、ウブドの中心部に送迎するためだ。

車体に、バリ風景のイラストが描かれたシャトルバスが、4台待機している。

チャーター料金は、一台50,000〜100,000ルピア。

収益金は、ダラム・プリ寺院の運営費に割り当てられると聞いている。

モンキーフォレスト大駐車場は、今年10月5日にオープンした。

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モンキーフォレスト入園者は、駐車料金と循環バスが無料で利用できる。

バス・ストップ予定地。

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ウインドーは巻上げ式黒テントの遊覧仕様。

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入園者以外の車両は、料金を徴収されます。

(✳︎知人のフェイスブックにアップされたコメント抜粋。

料金は、いまのところ無料。

ローカルでも、旅行者でも、在住外国人でも無料で乗れます。

毎日朝07:00から夜の10:00まで30分おきに出ているそうです。)


コミュニティ&事業主およびその他の関係者に、一般自動車の駐車禁止を呼びかけている。

赤いマーカーで線が引かれているのが、駐車禁止区域。

広範囲の通りが駐車禁止地域となった。

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バリ島旅行.com様より拝借


「大型観光バス乗り入れ禁止」「一般車両の駐車禁止」が実行された。

おかげで、交通渋滞はなくなった。

同時に、観光客の姿も見られなくなった。

アグン山噴火の影響が続いているのか?

それとも、駐車禁止のために客足が遠のいているのか?

観光地としては、路上駐車禁止が理想だ。

車やバイクが乗り入れられていた歩道は、観光客が安心して歩けるようになった。

観光客は歩くことになるが、ショッピングとは本来歩くものだ。

さまざまな問題が発生するだろうが、観光地としては正しい政策だろう。

統計を取れば、車両の駐車状況は推測でき対応策も考えられる。

推移すれば、飽和の沸点は予測できる。

すでに行政は、試作しているだろう。

机上では想像できなかった事態がおこるかもしれないが、役所は、まず実行に移した。

問題が起これば、その都度、軌道修正していけばいい。

私は、そんな考えだ。

まず、根本的なところを改善してしまおう。

だから、乗り入れ禁止。

車がなければ、渋滞はしない。

そうは言っても、コミュニティ(住民)と事業主とそこで働くスタッフの所有する車両がある。

観光客や長期滞在者が利用する車両もある。

これらの車両を締め出していては、住民は不便になるし、利用者も訪れなくなってしまう。

現に私も、目的地に行けず不便で困っている。

巷では「一般車両&バイクの駐車禁止は、すぐに取り下げられるだろう」との声があがっている。

住宅&ショップへの訪問者の駐車は、必要になってくるだろう。

それに対する方策は、どうすればいいのか?

駐車場の確保は、必須だろう。

「車が近くまで行けないから不便だ!」

ウブドは、限りなく便利な村に成り下がっていっている。

何が便利で、何が不便かは、考え方次第。

すでに、駐車場の問題も循環バス運行の計画もされているとは思う。

大英断が細部まで報告されていないため、住民は困惑しているのだ。

住民は、観光地としての認識を持って、受け入れなくてはいけない。

2012年9月にオープンした「シンガクルタ村の大型パサール」の駐車場も利用価値が出てくるのではないだろうか。


posted by ito-san at 16:47| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする