料理を作れない私は、毎日外食。
夕食は、ガッツリ「和食・影武者」で食べるが、昼食は軽く食べたり食べなかったり。
朝は食べないので、1日1食半といったところ。
この日は小腹が空いていたので、昼食をどこでとろうかと迷っていた。
ウブドは交通渋滞の真っ只中。
おまけに大雨が降っている。
渋滞を避けて脇道に入ると、目の前に「JFC」があった。
「JFC」について、説明する必要があるだろう。
ご存知の「KFC=ケンタッキー・フライドチキン」ではありませんよ。
ローカルのフライド・チキン屋。
豚肉を食べない宗教の人も、牛肉を食べない宗教人も、鶏肉は食するようだ。
バリ人は鶏肉が好きなようで、近頃、フライドチキンの店がやたらに目立つ。
特に目につくのが「JFC=JAYA FRIED CHICKEN」。
小規模店舗で、各地にチェーン店を展開している。
バリ人のオッチャンだとわかるロゴマークが、人目をひく。
レストランのインスタントコーヒー(ネスカフェ)がコピバリより高かったり、インスタント・ラーメンが、ワルンの料理より割高だったりするウブド食事情。
バリ南部にあるファーストフードの店は、現地価格では中級レストラン並み。
その点「JFC」は、味もそこそこ、料金もワルン並みでお手頃。
雨宿りも兼ねて「JFC」に、飛び込んだ。
パケット・メニューの一番左手にある、もっとも安いPajay1を指差した。
「品切れです」だって。
しかたなく、すぐ右隣の写真Pajay2を指差す。
「かしこまりました」と言ったかどうかわからないが、厨房に向かって注文していた。
注文の最後に「IN」と言う英語が続いた。
INと言うのは店内で飲食するということで、OUTと言えばテイクアウトのことだろう。
私はINだ。
しばらく待って、出てきたのがこれ。
まずは、フライドチキンを平らげよう。
もちろんナイフもフォークも使わずに、バリスタイルの指でつまんで食べています。
衣がパリパリとして、歯ごたえ良し。
鶏肉も美味じゃ。
紙に包まれた物、内容も見ずに注文をしているので何かわからない。
きっとハンバーガーだろうと、思い込んでいる。
フライドチキンが食べ終わった。
包みを開けてビックリ。
中味はナシ・プティ(白飯)だった。
バリのKFCでも、フライドチキンと飯のセットが売られていたのを失念していた。
インドネシア・バージョンなのだろう。
バリ人の人気の一品だ。
この日に限って、骨までしゃぶるほど綺麗に食べている。
ナシ・プティだけを食べることは、これまでの人生で初めてかもしれない。
ふりかけがあったらいいのにな〜。
残念なことに、塩のひとつまみもない。
しゃぶりつくした骨を、さらにシャブっている。
アイスティーで、流し込む。
白飯だけを食べる変な日本人と、思われるかな?。
周りを見渡すと、幸いなことに、他にお客がいなかった。
バリ人が見たら「日本人は白飯だけで満足するんだ」とは、思ってくれないだろうな。
写真は、2日後に同じメニューでリベンジした時に撮ったもの。
フライドチキンをおかずに、白飯をジックリ味わってきました。
こんな醜態は、2度と晒さないぞと、誓った日でした。