9月15日、友人のバダさんからWhatsAppにメールが届いた。
WhatsAppは、インドネシアで主流のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)。
「おはよう、お知らせだけです。まだ日付決まってないけど、11月に、ここの田舎娘と結婚する予定です」
ここの田舎娘とは、現在バダさんが住んでいる中部ジャワ・ジョグジャカルタ近郊の町・マゲランのことだろう。
マゲランは、仏教遺跡「ボロブドゥール」の近郊の村。
9月27日のフェイスブックのメッセンジャーには、
「元気? WAしたけど、11月17日に結婚する予定です。時間があれば来てねぇ」と、伝えてきた。
「WAって何?」と質問したら、「WhatsAppのことだ」と返事があった。
「もちろん、出席します」と返事をした。
西ジャワ・マジャレンカ(チレボンの隣)出身のバダさんに会ったのは、プンゴセカン通りにあった「居酒屋・影武者」だった。
当時、27歳の青年は「Rangin Sambadaです」と自己紹介した。
大阪のデザイン学校を卒業したバダさんの第一印象は、大阪弁をしゃべる変なインドネシア人だった。
名古屋に住んだことがあり、名東区本郷にあった「キャラバン・サライ」でアルバイトをしていた。
フルムーン・パーティを主催し、訪れたこともないバリ島の伝統芸能ケチャを演じて人気を得ていたと言う。
店長のジミーさんやライブに出演していたマーボさんなど、私と共通の友人が何人かいた。
ミニコミ「極楽通信・ウブド」Vol4(1994年8月25日発行)に、「バダからの頼り・Jalan-Jalan」を寄稿してもらったこともある。
その記事は、http://www.potomak.com/bali/ubud/ubud.htmlで、読むことができる。
インドネシア語教室を「ブンブン・カフェ」で開催していたこともあったね。
不思議な縁で、付き合いは28年間続いている。
ということで、挙式の行われるジョグジャカルタ近郊の町・マゲランに行くことになった。
マゲランには、バダさんの両親の家がある。
久しぶりだが、何度も訪れているので迷うことはないだろう。
儀礼の時間には間に合いそうもないが、レセプションには参加したい。
帰りの予定は決めていないが、3〜4泊はしようと考えている。
2018年11月17日:結婚式当日。
タクシーでバダさんの実家に駆けつけた。
空港からの渋滞で、実家でのレセプションは終わっていた。
実家にはバダさんの家族が大勢揃っていた。
何人かの知った顔が見える。
挨拶と近況報告をし、挙式の様子を訊く。
結婚儀礼は奥様の実家で、レセプションはバダさんの実家の中庭で、滞りなく終了したようだ。
バダさんと新婦のリカさんは、夜の部のレセプションが行われる「Kafe-mpat」に行っていて会えなかった。
全員のお祈りが終わるのを待って「Kafe-mpat」に向かう。
(写真:Bada&Rika)
バダさんは、現在55歳。
奥様リカさんは、20歳。
これは親子の年齢。
愛があれば、35歳の歳の差なんて!
リカさん両親は、バダさんより年下なんだけど。
バダさんは、年下の義父をどう呼ぶのかな。
まさか、お父さんはないでしょう。
リカさんの実家は、ボロブドゥールの麓にある小さな村。
夫妻は、しばらくバダさんの実家で暮らしたあとKafe-mpatに移り住む予定だと言う。
末長くお幸せに!
動画の最後に写っている小屋。
この小屋の2階で、4泊お世話になった。
電気は、電線敷設の予算が高いので、今は発電機で供給している。
暗くなる午後5時頃から9時ころまでの時間制限で、発電機を起動させている。
電気は無用の生活に戻りたい。
ボロブドゥールが見える、こんなところに長期滞在してみたいな〜!。
(写真:Kafe-mpat)
夕焼けと星空が美しい。