《 ジョグジャカルタの旅のメモ 》
この日(11月19日)、私の帰バリ航空券を購入するために、ボロブドゥールの町に出かけることになった。
バダさんの運転する車に、Waunさんと私が同乗する。
Waunさんは、バダさんのジャカルタ時代からの友人で「Kafe-mpat」が気に入り住み着いている。
Kafe-mpatは、4月から工事が始まり9月にオープンした。
下見やプランニングは、1年前から進めていたらしい。
ランドスケープの仕事をしている絵描きさんのWaunさんは、造園が得意なのでのプランニングの段階から腕をふるっている。
花を愛でるのが好きな、飄々とした小柄の中年男性だ。
両人は、何のスキルも持っていない私に「ここに、住んではどうか?」と薦めてくれる。
私も住みたいと思い始めている。
チケットはネットで購入するつもりでいたが、バダさんが煩わしそうだったので、旅行代理店で頼むことにした。
結婚式が終わったばかりの新婚さんに、面倒な仕事をお願いするのは気がひける。
この地では、Free WiFiも容易に見つけられないし、私の場合支払いがコンビニなので手間が掛かる。
バリの戻る予定にしていた20日は、イスラム教徒の祝日だった。
そんなことはまったく失念していた。
チケットは売り切れ、延期するしかない。
バダさんが「ゆっくりしていけばいい」と言ってくれた。
翌日(21日)夕方発のチケットを予約した。
22日に予定が入っているが、余裕でセーフだ。
チケットを入手したあと、仏教遺跡ボロブドゥール周辺を案内してもらうことにした。
仏教遺跡ボロブドゥールの入場は、バダさんたちは何度もに来ているはずだから、今回は遠慮した。
私は2度見学しているが、何度でも通いたい場所だ。
遺跡周辺は今、観光化が進んでいると言う。
ボロブドゥールを中心にして、ぐるりと一周できる道沿に、安いロスメンから高級ホテル&レストランが急増している。
ウブドの観光化と似た動きがあると言われている。
地元の若手リーダーに面会した。
ウブドに30年近く滞在している私から、観光地としての心得を聞きたいと言っていた。
短い時間では語り尽くせないので、次回、ゆっくりと時間を作って会うことを約束して辞去した。
ここ近年、ボロブドゥール周辺に多くに絵描きさんが住み始めている。
ウブドから移り住んだ絵描きさんも多い。
家賃や物価がウブドより格段に安い。
ウブドがアーチストの集まる場所として栄えたと同じ現象が、この地で始まっているのだ。
近くに、旧都ジョクジャカルタという大きな商圏がある。
学生の街と言われるジョクジャカルタのヤングパワーも、ジョイントしてくるだろう。
空港も国際空港としての整備も整い、海外からの観光客の増加も予想される。
そうなれば、ボロブドゥール周辺の発展は可能性は大だ。
「いと〜うさんも知っている絵描きさんがいるから会いに行きましょう」とバダさんに言われ、行くことになった。
バダさんは、いとうの”と”を一度あがり、”お〜”と伸ばして発音し、さんと落ちる発音をする。。
連れて行ってもらった画家の家は、大きな川が合流する地点の丘の上にあった。
やはり、ウブドで何度も会ったことのある顔見知りだった。
彼は、町の有名人になっていた。
「彼がいれば、この近くにいと〜うさんが住み始めても安全だよ」
困ったことがあれば彼に相談すればいい、と心強い言葉が添えられた。
広い敷地に、住宅とアトリエと宿と画廊がある。
知人、友人の近況報告をしたあと、見学させてもらった。
ユニークな家に住んでいた。
すべて手作りだそうだ。
私もこんな家に住みたい。
記憶があいまいで、記載が出来事順に書かれていない。
今更直せないので、このままでいきます。
ごめんなさい。