2019年03月24日

ココナッツ石鹸作りに挑戦!(301)

ジョクジャカルタ・マゲラン滞在に向けて「巻き寿司作り」以外に、もうひとつ挑戦したことがある。

タイトルにもある「ココナッツ石鹸作り」だ。

バダさんの経営するカフェには、地下水が大量に湧く泉がある。

泉水は、近隣の家々に配られている。

この泉の湧く場所で、時々、村人がマンディ(水浴び)をする。

その時、持ってきた石鹸の包装紙を捨てていく。

バダさんは、そのゴミがいつも気になっていた。

石鹸をこちらで用意すれば、ゴミはなくなるかもしれない。

前々から、石鹸を作りたいと考えていたようだ。

この話に、私が乗ったというわけだ。

石鹸作りは、以前に挑戦したことがある。

「ブンブン・カフェ」を開店した20年前だ。

ワルンやレストランから廃油を引き取って、リサイクルできないかと考えていた。

「居酒屋・影武者(現在の和食・影武者)」で廃油を分けてもらい、挑戦した。

みごとに失敗に終わった。

苛性ソーダ(水酸化ナトリウムの通称)を加えるのを知らなかった。

そりゃ、固まらまらないわ。

苛性ソーダは固めるために使うのかな?

加水分解されて石鹸になると説明されても、わからない。


作り方は「巻き寿司作り」同様に、「YouTube」で検索した。

これも、様々な動画が出てくる出てくる。

親切丁寧で、手に取るように理解できる。

見ているだけで、できる気になってくる。

まずは、必要な物を揃える。

材料は、ココナッツオイルと精製水と苛性ソーダ。

これだけで、石鹸はできる。

ココナッツオイルは、私が売っているのですぐに手に入る。

精製水は、アクア(飲料水)で代用。

苛性ソーダは、インドネシアでは「ソーダ・アピ」という名前で建材屋で売っている。

計量する必要があるので、ポータブルのハカリを買った。

微妙な温度調節のために、温度計が必要だ。

初めは「和食・影武者」で借りていたが、マゲランに持っていく必要があるので、購入する必要があった。

ネット通販で買おうかなと思っていたら、デンパサールのレノン地域に開店したダイソーでRp28,000-で売っていた。

目盛りは200℃まである。

あとは、手鍋と攪拌棒。

熱源は携帯コンロ。

さあ、用意はできた。

coconut_oil.jpg

参考にしたYouTubeでは、

材料、ココナッツオイル:500g・精製水:150〜170g・苛性ソーダ:85gだった。

1)苛性ソーダと精製水を混ぜて、苛性ソーダ水溶液を作る。
  水溶液は、60〜80度になる。

2)ココナッツ・オイルと苛性ソーダ水溶液を、40度の同じ温度にする。

3)同じ温度になったら、ココナッツ・オイルの入った容器に苛性ソーダ水溶液をゆっくり注ぐ。
  30分、トレース状になるまで、ゆっくり混ぜる。 

4)型に流し込む。
  1日、保温して寝かす。

5)寝かした石鹸を取り出す。

6)使いやすい大きさに切り分ける。

7)切り分けた石鹸は、風通しの良いところで乾燥・熟成させる。
  1年未満でも3ヶ月経てば使えますが、肌に刺激を感じるかも。
  少なくとも半年以上はしっかり熟成させてください。

8)これで出来上がり。


2018年12月から、2019年1月2月3月と隔月で制作。

数ヶ月、風通しの良いところで熟成させると良いと書かれてあったので、違いのチェックにそうしてみた。

合計で、5回作った。

ココナッツオイル:500g・アクア水:160g・苛性ソーダ:80gで、3回。

その後、ココナッツオイル:500g・アクア水:100g・苛性ソーダ:50gで、1回。

そして、ココナッツオイル:500g・アクア水:160g・苛性ソーダ:60gで、1回。

苛性ソーダの量を、それぞれ違えて実験してみた。

アクア水:100g・苛性ソーダ:50gの石鹸は、しっかり固まらない。

苛性ソーダは水に溶かすと発熱するので、アクア水に苛性ソーダを少しずつ入れて溶かしていくほうが良さそうだ。

水溶液中の苛性ソーダ小片が気になるので、小片が見えなくなるまで、よく撹拌する。

以前、市販されている石鹸で、ピリピリしたことがあった。

あれは、苛性ソーダがよく溶けていなかったのではないかと思う。

ココナッツ・オイルの入った鍋に、水溶液を加える。

アルミ製手鍋は腐食したので、ホーローかガラスの鍋を使った方が良いだろう。

30分ほど攪拌するうちに、乳白色に固まってくる。

参考YouTubeにはトレース状になるまでとあるが、型に流し込んでもよさそうな硬さになれば良しとした。

石鹸は、柔らかいうちがカットしやすいので、翌日に切り分けた。

ワイヤー&カッターナイフ、最終的には包丁でカットしたが、どれも上手くいかなかった。

これは、マゲランに行ってからの課題とした。

乾燥・熟成1ヶ月の石鹸を使ってみたが、ピリピリ感はなかった。

最終的には、初期に実験した分量が良しと結論した。

作った石鹸を携えて、4月1日は出発だ。

マゲランでも作るゾ!


posted by ito-san at 19:19| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする