ボロブドゥールとジョクジャカルタとの南部にある海岸沿いに、国際空港が建築中。
4月開港の予定は、大幅に遅れているようだ。
開港されれば、ボロブドゥールまで車で1時間30分以内に着ける。
ジョクジャカルタの渋滞を避けて、ボロブドゥールに直行する観光客も増えると予想される。
ウブドから移り住んだインドネシア人画家も多く、アーチストの町として注目されつつある。
今後の発展を目撃したくて、私はボロブドゥールに通っている。
果たして、どんな形で発展するのか。
「ウブドのようになる」と予想する人がいるが、それは無理だろう。
観光客が増えたとしても、バリの濃密な文化が残るウブドのようになることは難しい。
ウブドのように発展するには、独自の文化と芸能が不可欠だろう。
近い将来ウブドのようになると予想されるボロブドゥールのロケーションが気になるところ。
バダさんには「一周2時間くらいかかる」と聞いている。
ボロブドゥール行きのバスの乗り方は覚えた。
料金はRp5000-、ボロブドゥールは終点駅だし問題はない。
車窓を眺めながらのローカルバスは、楽しい。
ボロブドゥール遺跡公園の正面入口に立った。
今日(4月21日)は、ボロブドゥール遺跡公園の周囲を一周するつもりでいる。
さて、どちらから進もうか。
正面入口を見て、左手の道を選んだ。
きっと西に向かっているのだろう。
公園の柵に沿ってしばらく進むと、なだらかな坂になる。
そのあたりで柵が切れ、民家が続く。
しばらく進むと十字路に出た。
外周は公園を回り込むようにあるはずなので、ためらわず右折する。
行き交う人も、通り過ぎる車も少ない。
10分ほど歩くと「バレコンデス・ボロブドゥール」の前に出た。
ここは立地条件が良い。
ホテルからは、ボロブドゥール遺跡観られるようだ。
バレコンデス・ボロブドゥールを過ぎると、後ろに丘を控えた田んぼが左右に広がる。
右手の田んぼの向こうの丘に、ボロブドゥール遺跡先端のストゥーパが覗いている。
この沿道に遺跡ビューのワルンを作れば繁盛するかな、なんて良からぬ想像をする。
妄想している先に、ホテル&レストラン「GOPALAN BOROBUDUR」が建っていた。
ここからは、田んぼビューと大ストゥーパが観える。
表現力のある人が観れば、この景色をどんな文章にするだろうか。
あいにく、私にはそんな能力は持ち合わせていない。
ボロブドゥール遺跡が観えるポイントは意外と少ない。
遺跡公園内以外では、外周道路のこの地域しか観られないそうだ。
ジャワ・コピを飲み終え、レストランを出て先に進む。
小さな村がある。
ここから、ボロブドゥール遺跡に戻る道のりは遠い。
いにしえの歴史と神秘さを享受しようと、ゆっくりとした歩みで散策を続ける。
田舎道をのんびり歩いていると、いきなりトイレに行きたくなった。
小さい方でないのが困る。
品のない話になってゴメンなさい。
とは言え、自然現象ではしかたがない。
田んぼに降りる道がない。
小川も見当たらない。
途中、田んぼビューの「kopi Badhek」があったが、トイレ設備があるように思えない。
私を小川を探して歩を進めた。
マスジット(モスク)が目に入った。
ここならトイレも借りられるだろう。
外から見ると、建築中のようだ。
近くで草刈りをしている青年に「マスジットのトイレを借りられるか?」と聞くと、「まだ、完成していない」との答え。
「その先に学校があるから、そこを借りるといい」と教えてくれた。
日曜日でよかった。
その後、幾つかの村を通り過ぎ、ボロブドゥール遺跡公園の正面入口に戻った。
外周道路は、かなり手を加えないとツーリストは散策しないだろう。
さてさて、ウブドのように発展する「通り」は、どこになるのかな?
とりあえず、今日の散歩は終了。
お腹が空いたので、ワルンに飛び込んだ。
(続く)