2019年07月31日

中部ジャワ・マグラン・おまけ編(318)

ついに、マグランの旅も終わりです。

最後に、おまけをまとめてみました。


その一: kafe Mpat に尋ねてきた絵描きさん。

以前、ウブドの滞在していた人物で、プンゴセカン村にあった彼のギャラリーは、私も覗いたことがある。

ギャラリーは、今のソパ・ガーデン・レストランの土地。

雑然としていたギャラリーは記憶に残っているが、彼の顔に覚えはない。

パヨガン村に家を建築中と言うから、近々ウブドに戻るのだろう。

kafe Mpat の備品を、手当たり次第に筆を入れていく。

製作工程が見られたのは、幸運だった。

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その二:牛の田おこし

散歩の途中に出会った風景。





その三:建築中のジョクジャカルタ新空港。



指が写ってしまう失態を犯してしまったが、我慢して見てください。

ジョクジャカルタ特別区の南海岸(Pantai Glagah近くのPantai Congot)に建築中。

完成の暁には、海岸沿いに「空港ビュー」のレストランが増えることでしょう。



その四:マゲランのバスターミナルで入ったトイレにショック!

小さな穴しかない。

そう言えば、昔ジョクジャカルタの朝食が美味しいと有名なワルンで入ったトイレもこうだった。

お世辞にも快適とは言えない、トイレです。

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最後に:Kafe Mpat の sunset

私が泊めてもらった部屋と夕焼けです。





posted by ito-san at 16:50| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月28日

「Hotel Pondok Tingal」でワヤンクリッ鑑賞!(317)

毎度、疎外感に苛まれるガルンガン祭礼日(7月24日)を避けて、旅に出ることにした。

25日の72才の誕生日も、一人孤独に迎えようと決意。

隣の島、ロンボク島に愛バイク・スクピーに乗って。

その結末は、マグラン滞在記が終わり次第アップします。

乞うご期待!


と言うことで、残り2回のマグラン滞在記にお付き合いください。

4月27日、ワヤン・クリッ(Wayang Kulit・影絵芝居)を鑑賞にボロブドゥールの街に。

ウブドでは、毎日のように芸能に接する機会があるが、バリ以外の地域では観られる事は少ない。

ワヤン・クリッは、古くからインドネシアの各地で親しまれてきた。

現在では、ジャワ島のジョグジャカルタとソロ、そしてバリが有名だ。

バリにワヤン・クリットが伝わったのは、マジャパイト王朝の15世紀頃だと言われている。

ルーツはジャワ島だが、形態が変わって今の根付いている。

オダラン(寺院祭礼)、削歯儀礼、婚姻儀礼、火葬儀礼、誕生日儀礼(オトナン)などの宗教儀礼の一部として、欠かせない奉納芸能だ。

バリのワヤン・クリッは、ダラン(人形遣い)はスクリーン裏で演じ、鑑賞者はスクリーンに映る影絵を見る。

ジョクジャカルタやソロのワヤン・クリッは逆で、影絵を見るよりは演者を鑑賞するがメインになっている。

バリと違って、宗教性のない娯楽として残っている。


この日は、ボロブドゥール最古のホテル「Pondok Tingal」で、月一回入場無料で催されているワヤン・クリッを鑑賞することができた。

ボロブドゥールで唯一、古典芸能を鑑賞できる場所のようだ。

ホテル施設の幾つかが建物が解放されていた。

ダランの甲高い声が聞こえる。

館内に入ると、正面奥に大きなスクリーンがある。

スクリーンの前には、女性のダランが後ろ向きの姿が目に入った。

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女性のダランは初見。

ジョクジャカルタにある芸術大学のワヤン・クリッ科には何人かの女性がワヤン・クリッを学んでいるようだ。

4月21日は、インドネシア女性解放運動の先駆者「イブ・カルティニ(Ibu Kartini)」の日。

この日は、イブ・カルティニに敬意をあらわして、女性のダランを招待したようだ。

横には謡の女性2名が、こちらを向いて座っている。

女性は、伝統衣装のクバヤ。

男性は、ジョクジャカルタの王宮で見かける正装に包まれている。

その前(後ろというのか)は、大ぶりなガムランが並べられた広いステージ。

ガムランがバリのと、まったく違う。

すべてが大型だ。

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バリのそれと比べると、豪華絢爛だ。

写真や動画で観たことはあったが、生の見るのは初体験だ。

観客は粉コの字型に並べられた椅子の座っている。

ステージの裏と中庭には、スナックや飲み物が用意され、鑑賞者は自由に取ることができる。

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(オーナーの名誉のために付け加えておくが、中庭には、もっと立派なワルンが出ていた)

芸能を残したいと考えるオーナーの太っ腹な振る舞いだ。

コーヒーとお菓子を手に鑑賞する人々が、たくさんいる。

伝統衣装に身を包んだ男性が多い。

これもオーナーの考えなんだろう。

私はコーヒーを持って、バリでするようにスクリーンの裏に回った。

スクリーンの裏には椅子がなく、ジュータンの床に座り込んだ。

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ジョクジャカルタ市内には、ソノブドヨ博物館(Museum Sonobudoyo)と王宮南広場(Sasono Hinggil)で毎晩ワヤン・クリッは公演されている。

ラーマヤナ舞踊は、プラウィサタ劇場(Purawisata)とプランバナン寺院(Prambanan)で公演がある。

バリのように、芸能を鑑賞する機会がもっとあればいいのにと思った。

そうすれば観光客を逗留するだろう。



posted by ito-san at 17:01| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月16日

中部ジャワで温泉に浸かる。いい湯だね!(316)

バダさんが「温泉に行こうか?」と誘ってくれた。

マゲランに来て、温泉に浸かれるとは想像もしていなかった。

もちろん「Yes!」と即答。

温泉は、今年3月17日にバリ・ キンタマーニ温泉に入って以来。

(「バリで温泉 @ キンタマーニ(300)」http://itosan-ubud.seesaa.net/article/464663500.html

キンタマーニの温泉は、温泉というよりは温水プールだった。

久しく(4年ほど)バスタブに浸かっていなかったので、その時はそれで十分に満足した。


バリに戻る日が迫った4月25日、いよいよ温泉行きが実行された。

メンバーは、バダさんとリカさん夫妻、ウオンさんとヤ二君とKafe Emapスタッフの男子、そして私の総勢6名。

場所は、ジャワ海に面した都市スマラン郊外。

マゲランからは、北に向かって車で2時間ほどのドライブ。

グーグルでWisata Air Panas Alami(天然温泉ツアー)と検索すると出てくる「Gonoharjo」。

「Gonoharjo」は、人里離れた道が途絶えた山あいにある。

道中の景色も見応えがありそうで、楽しみに心が弾んだ。


道は行き止まりになり、入場料金所がある。

早朝のこと、まだゲートは開いていない。

右手に観光施設、左手は広い駐車スペース。

観光施設には、ホテルと数所のアクティビティがあるようだ。

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駐車スペースの一辺は、ワルンが数件並んでいた。

左端のワルンがオープンしている。

バダさんは顔なじみのようで、みんなの朝食を注文した。

メニューが思い出せない。

朝食を終え、いざ出発。

「危ないな道だから注意して!」とバダさん。

バダさんは、ワルンの横手にある脇道を入って行く。

ゲートからだと階段で近道だが、我々は絶壁を切り開いた危険な道を選んだ。

景色が良いからか、単に入場料を払うのが嫌だからか。

入場無料の脇道は、何回目かに訪れた時にワルンの女将が教えてくれたそうだ。

谷底の川までは、50メートルほどありそうだ。

足元は悪い。

景色に見とれていると危険だ。

平坦な脇道を抜けると、ゲートからの道と交わる。

階段をしばらく下りると、清流の小川で出た。

水の流れる音が、心地よい。

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橋を渡り、林道のような小道が続く。

ちょっとしたハイキング・コースだ。

疲れを忘れさせてくれる、心地よい風が全身を包む。

プールの幾つかが、川沿いに見え隠れする。

あれが目的地の温泉か?

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原生林に囲まれた秘境の露天風呂。

原始の息吹きが感じられる。

お湯の色も漂う香りも、まさに温泉風情。

これは、本格的な温泉だ。

湯加減もよろしく、寛げる。

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同伴の友人と戯れる。

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清流で滝に打たれる。

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温泉に満足した私は、次回のマゲラン訪問では、ボロブドゥール近郊の温泉地をくまなくリサーチことを決意したのであった。



posted by ito-san at 17:48| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月07日

竹林の村・Pasar Papringan @ Temanggung(315)

相変わらず、インドネシア語でコミュニケーションできない私だが「Kafe Mpat」の生活は楽しい。

月曜日早朝の恒例ジャランジャランでの出来事。

なぜかフルーツの話になって、私はマンゴー(mango)が好物だと発表した。

マンゴーは、インドネシア語でマンガ(mangga)。

ジャワ語ではメンゴ(mango)、スンダ語ではプルム(pelem)と言うらしい。

私のマンゴーの発言に、散歩に同行している皆んなが反応した。

各自が「マンゴー」とつぶやいている。

私の発音がおかしかったのだろう。

スタッフの若者が、おどけた調子で「Mangga」と言って、身体の前に右手を伸ばし左から右に横にスライドさせた。

全員が笑った。

若者が説明してくれた。

スンダ語の「Mangga」は、インドネシア語の「どうぞ(Silakan)」と同じ意味らしい。

そう、彼は私に「どうぞ」という仕草をしたのだ。

このあと何度も「Mangga・モンゴー」の発音を指導された。

カタカナのモンゴーでは表現しきれていない。

発音は難しいので、ここでは割愛する。

◎蛇足:マンゴー(檬果、芒果、学名: Mangifera indica)は、ウルシ科マンゴー属の果樹、またその果実。
菴羅(あんら)、菴摩羅(あんまら)ともいう。
マンゴーの栽培は古く、紀元前のインドで始まっており、仏教では、聖なる樹とされ、ヒンドゥー教では、マンゴーは万物を支配する神「プラジャーパティ」の化身とされている。(参照:Wikipedia)


マンゴーの話は、これまでにして。

今回は、竹の村を見学した話をする。

ボロブドゥールには、政府が支援するバルコンデス以外にも村興しの提案をする若者グループがある。

鍛冶屋の村と陶器の村は、代々受け継がれている地場産業だが、ボロブドゥール近郊の多くは農業中心の村だ。

若者グループは、その何もないと思われる村を訪れ、特徴を探す出す。

その特殊性を観光の目玉にしようと計画を立て、実践していく。

この村では、村は外れに残る竹林に注目したのだ。

村は、Dusun Ngadiprono, Temanggungにある。

竹林を散策するだけでも楽しいが、定期的にパサールが開けられると聞いていたので、パサールの開かれる日を選んで出かけた。

パサールの名称は「Pasar papringan」(Pasar sumpring desa Bumijawa Tegalかもしれない)。

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村は田んぼの奥にある。

車を止め、密集する民家を抜けるようにしてパサールへ向かう。

村を抜けると竹林になる。

太い見事な竹の林。

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竹林は延々と続く。

村人中心に開かれているパサールは、地元の人々で賑わっていた。

買い物はパサール専用のお金使うため、マネーチェンジをする。

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竹の村にふさわしい竹細工商品。

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ローカル・フードの屋台が並ぶ。

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フードを手に入れたあとは、ベンチに座って歓談。

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パサールの中央では、ジャワ・ガムランの演奏と歌が公演されている。

美しい高音で歌う男性に魅了された。

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◎バダさんの知人がドローンを飛ばして「 Kafe Mpat」撮影した動画を添付しました。
ご覧ください。

posted by ito-san at 17:20| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする