7月24日:8時起床。
今日はガルンガン祭礼日当日。
朝食のコピ・ロンボクとトーストが、テラスの準備されていた。
きのう、バリ食ラワールを希望したが受入れられなかったようだ。
薄雲地の空を見上げ、トーストをかじる。
目の前に、ロスメンの家寺が見える。
お祈りさせてもらうつもりでいたが、ウブドと比べ気合が入っていない飾り付けに、私の気持ちが失せた。
町にあるプラ(寺院)も、ハレの姿はみられなかった。
バリの正装を持ってきたが、着替える機会はないかもしれない。
コピを啜りながら、荷作り。
当初の計画では、反時計周り考えていたが、マタラムからなら時計周りがベストだろう。
途中、アンペナン(Ampenan)の町を通る。
アンペナンは思い出のある町。
バリ・ウブドに滞在する前(1990年)は、ギリ・トラワンガンに長期滞在する予定だった。
日本を発つ前、いろいろと生活の手段を考えたことが懐かしい。
2度と日本に帰ることはないだろうと、決死の覚悟で訪れている。
下見に来た時の定宿がここだった。
立ち寄ってみた。
廃業して荒れ果てていた。
アンペナンは、ロンボク島一の規模を持つ港町。
ジャワ島、シンガポール、香港などを行き来する船の貨物港として使われている。
今は活気がなくなっているが、その昔は人の往来も多く、倉庫や宿が軒を連ねていたと思われる古き良き時代を懐古できる建物が残っている。
再利用できないものだろうかと、イベント気質が顔を覗かせた。
午前9時、アンペナンを後にした。
スクピーの調子は、すこぶるご機嫌。
途中の街道沿いのワルンで、休憩がてらの軽い食事。
10時05分、リゾート地ビーチのスンギギを(Senggigi)通過。
今回の旅で、ギリ3島に寄ることは考慮に入れていない。
2018年の地震の影響で、観光客が激減しているとは聞いている。
廃墟を見るのも忍びない。
今夜の宿の確保を考えると、ギリ3島のどこかで泊まる選択もありではないかと思い始めている。
予定のない自由気ままな旅。
ギリ・トラワンガン(Gili Trawangan)には、知人のヴィラがある。
ギリ・メノ(Gili Meno)には、知人が住んでいる。
海岸に近いギリ・アイル(Giri Air)には、行ったことがない。
立ち寄るとすれば、ギリ・アイルだ。
知人を訪ねない私は、薄情な奴。
以前、ギリ3島へ渡るにはバングサル(Bangsal)港からローカルの小舟を利用するしかなかった。
それも不定期で、乗客(約30名)が集まらないと出航しない。
ギリ・トラワンガンの人気が沸騰し、今は、バリから高速艇が頻繁に出航している。
ほとんどのツーリストが高速艇を利用するので、小舟の利用者は少ないだろう。
船便の都合に運が導きられれば、渡ってみよう。
とりあえず、バングサル(Bangsal)港に向かうことにした。
ドッカル(馬車)の姿を見て、29年前を回顧する。
バングサル港は、すっかり近代化さてていた。
港に、回顧の面影はなかった。