旅のブログはひとまずお休みにして、しばらくはウブドでの近況を報告します。
モンキーフォレスト通りにある「和るん・あんかさ」に、私の作ったランプシェードが4つぶら下がっている。
お客様がその内の一つを選ばれ、「あれと同じデザインのランプシェードが欲しい」と要望があった。
こんなことは珍しいので、快く受注した。
そんなわけで久しぶりに、製作することになった。
「和るん・あんかさ」のランプシェード
その製作過程を紹介したいと思う。
何年も前の作品なので、作り方を忘れている部分もあり、同じようにできるか自信がない。
下地のフレームには竹ひごを使うことが多いが、「あんかさ」のランプシェードには、曲げやすい2ミリの銅線を使っているので同じものにした。
ウブドでは電線しか売っていないので、ビニールの被覆を剥がす作業から始まる。
仕上がりが、縦横50センチのボール型のランプシェードを想定。
電球の取り出し口として、下部開放部の幅を20センチと設定。
横50センチと開放部幅20センチに見合う直径の輪っかを作る。
輪っかは、銅線の先を曲げて繋ぐ。
繋ぎ目は飛び出ないように、金槌で叩いてできるだけ平らにする。
こうしておかないと、紙が貼り難くなってしまう。
フレームの形は説明が難しいので、各自で苦労してください。
大小2つの輪っかを繋いていく。
図面通りにはいかないので、行き当たりばったり。
センスが発揮される作業です。
注意点は、吊るために中心のバランスを取ること。
銅線の繋ぎ目も、平らにすることを忘れないように。
針金は、凧紐でキツく縛っていく。
縛り目は、中側。
縛り目の紐は短く切って、木工ボンドで押さえる。
フレームが完成したら、いよいよ紙を張ります。
銅線に、筆で木工ボンドを塗る。
クリップで留めながら、紙を張っていく。
はみ出た紙は、ボンドが乾くのを待って、カッターで切り落とす。
重ね目は、銅線の細さに切って張る。
この作業が、一番神経を使います。
注文のランプシェードは、住宅に使われるということなので、「あんかさ」の時より丈夫に作った。
「あんかさ」のが丈夫じゃないという意味ではなく、反省点を加味した結果です。
そんなわけで、同じデザインにはならなかった。
一品ものだから、勘弁して欲しい。
今回のバナナ・ペーパーは、先回マゲランで指導した人たちの作品を送ってもらった。
彼らとのコラボレーション作品というわけだ。
なかなかの出来栄えだと、自画自賛しております。
しかし、疲れた〜!
バイク事故の右手の後遺症と、老齢化のせいだと思う。
注文は承っていません。
完成したランプシェード