2019年09月14日

ランプシェードの製作・ハウツー(325)

旅のブログはひとまずお休みにして、しばらくはウブドでの近況を報告します。


モンキーフォレスト通りにある「和るん・あんかさ」に、私の作ったランプシェードが4つぶら下がっている。

お客様がその内の一つを選ばれ、「あれと同じデザインのランプシェードが欲しい」と要望があった。

こんなことは珍しいので、快く受注した。

そんなわけで久しぶりに、製作することになった。

Lampshade1_4.JPG
「和るん・あんかさ」のランプシェード


その製作過程を紹介したいと思う。

何年も前の作品なので、作り方を忘れている部分もあり、同じようにできるか自信がない。

下地のフレームには竹ひごを使うことが多いが、「あんかさ」のランプシェードには、曲げやすい2ミリの銅線を使っているので同じものにした。

ウブドでは電線しか売っていないので、ビニールの被覆を剥がす作業から始まる。

仕上がりが、縦横50センチのボール型のランプシェードを想定。

電球の取り出し口として、下部開放部の幅を20センチと設定。

横50センチと開放部幅20センチに見合う直径の輪っかを作る。

輪っかは、銅線の先を曲げて繋ぐ。

繋ぎ目は飛び出ないように、金槌で叩いてできるだけ平らにする。

こうしておかないと、紙が貼り難くなってしまう。

フレームの形は説明が難しいので、各自で苦労してください。

大小2つの輪っかを繋いていく。

図面通りにはいかないので、行き当たりばったり。

センスが発揮される作業です。

注意点は、吊るために中心のバランスを取ること。

銅線の繋ぎ目も、平らにすることを忘れないように。

針金は、凧紐でキツく縛っていく。

縛り目は、中側。

lampshade1.jpg

縛り目の紐は短く切って、木工ボンドで押さえる。

フレームが完成したら、いよいよ紙を張ります。

銅線に、筆で木工ボンドを塗る。

クリップで留めながら、紙を張っていく。

lampshade2.jpg

lampshade3.jpg

はみ出た紙は、ボンドが乾くのを待って、カッターで切り落とす。

重ね目は、銅線の細さに切って張る。

この作業が、一番神経を使います。

lampshade4.jpg

注文のランプシェードは、住宅に使われるということなので、「あんかさ」の時より丈夫に作った。

「あんかさ」のが丈夫じゃないという意味ではなく、反省点を加味した結果です。

そんなわけで、同じデザインにはならなかった。

一品ものだから、勘弁して欲しい。


今回のバナナ・ペーパーは、先回マゲランで指導した人たちの作品を送ってもらった。

彼らとのコラボレーション作品というわけだ。

なかなかの出来栄えだと、自画自賛しております。

しかし、疲れた〜!

バイク事故の右手の後遺症と、老齢化のせいだと思う。

注文は承っていません。


完成したランプシェード


posted by ito-san at 18:25| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする